scene05:迷走、黒の騎士団
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「ここまで何もできない女だったとはなぁ」
「ご、ごめんなさい」
正座して俯いてるのだが、カレンは頭に信也からの突き刺さるような視線をヒシヒシと感じていた。数々の失態やこの部屋の散らかり様を批難されている事は火を見るより明らかである。
「詫びれば済むと思っているのか?」
「そ、そんな事を思ってない」
「フン! ここまでとはな。全く使えない女だ」
「……ごめん……なさい」
「もういい、他の奴にしよう」
「え?」
訳がわからず顔をあげて信也の表情をうかがうと、冷たい一瞥をくれただけで背を向けて歩きだした。
「お前はもういらない」
「ま、待ってェ!!」
カレンは信也に縋り付くが、冷たい視線を向けられる。
「足手まといな女を助けている暇なんかないんでな」
「そ、そんなぁ!?」
「さようなら。お前なんか一人で勝手に野垂れ死んでしまえ」
「待って! もう失態はしないから……私を見捨てないでぇ!!」
「口だけでは信用できないな」
「なんでもするから! もう一度……もう一度、私にチャンスをください」
「本当に何でもするのか?」
「はい」
「俺が命じた事なら何でもする、と言うのか?」
「も、もちろんです」
「そうか、それなら……」
何をさせられるのだろうと戦々恐々としていると、
「うわぁっ!?」
不意に左腕を後ろ手に捩上げられてしまった。
「なっ! 何をするのよ!!」
「何でもするんだろ?」
そう言うと両手を後ろに回され、手錠をはめられてしまった。さすがのカレンでも不意打ちであった上に単純な腕力では信也の方が上なのであっさりと拘束されてしまった。
その後、椅子に座らせられ後ろ手で背もたれを抱えるような状態で拘束されてしまった。
(一体、何をする気なの?)
信也が身動きの取れない自分に卑下な真似をするとは思えないが、さすがに不安で落ち着きなくしていると、信也が皿を持って現れた。皿には何故か、
「目玉焼き?」
「そうだ。目玉焼きにこれを……」
信也は戸惑うカレンを他所に目玉焼きに何か液体をかけはじめる。一瞬、「何かけているのだろう?」と疑問に思ったが、ある可能性に気付いた。
「ちょっと待って!! それは……まさか!?」
「そうだ。これはC.C.が――」
「も、もしかして……それを?」
「ああ、食え」
さぁーっと恐ろしい勢いで血の気が引くのが自分でもわかった。
「ちょっと待ってよ! そんな……それはいくらなんでもイヤ!」
「はい。カレン、口開けてぇ~」
「や、やめてよ!!」
「なんでもするんだろ?」
「そ、それは……」
信也はカレンの後ろから腕を前に出して箸を使い、アレのかかった目玉焼きをカレンの口に近づける。まるで恐怖を煽るようにゆっくり、ゆっくりと……
「やめてよ、信也!! それだけは!」
「はい、あ~んしてぇ」
「やめて! 目玉焼きに……それだけは!!」
「ご、ごめんなさい」
正座して俯いてるのだが、カレンは頭に信也からの突き刺さるような視線をヒシヒシと感じていた。数々の失態やこの部屋の散らかり様を批難されている事は火を見るより明らかである。
「詫びれば済むと思っているのか?」
「そ、そんな事を思ってない」
「フン! ここまでとはな。全く使えない女だ」
「……ごめん……なさい」
「もういい、他の奴にしよう」
「え?」
訳がわからず顔をあげて信也の表情をうかがうと、冷たい一瞥をくれただけで背を向けて歩きだした。
「お前はもういらない」
「ま、待ってェ!!」
カレンは信也に縋り付くが、冷たい視線を向けられる。
「足手まといな女を助けている暇なんかないんでな」
「そ、そんなぁ!?」
「さようなら。お前なんか一人で勝手に野垂れ死んでしまえ」
「待って! もう失態はしないから……私を見捨てないでぇ!!」
「口だけでは信用できないな」
「なんでもするから! もう一度……もう一度、私にチャンスをください」
「本当に何でもするのか?」
「はい」
「俺が命じた事なら何でもする、と言うのか?」
「も、もちろんです」
「そうか、それなら……」
何をさせられるのだろうと戦々恐々としていると、
「うわぁっ!?」
不意に左腕を後ろ手に捩上げられてしまった。
「なっ! 何をするのよ!!」
「何でもするんだろ?」
そう言うと両手を後ろに回され、手錠をはめられてしまった。さすがのカレンでも不意打ちであった上に単純な腕力では信也の方が上なのであっさりと拘束されてしまった。
その後、椅子に座らせられ後ろ手で背もたれを抱えるような状態で拘束されてしまった。
(一体、何をする気なの?)
信也が身動きの取れない自分に卑下な真似をするとは思えないが、さすがに不安で落ち着きなくしていると、信也が皿を持って現れた。皿には何故か、
「目玉焼き?」
「そうだ。目玉焼きにこれを……」
信也は戸惑うカレンを他所に目玉焼きに何か液体をかけはじめる。一瞬、「何かけているのだろう?」と疑問に思ったが、ある可能性に気付いた。
「ちょっと待って!! それは……まさか!?」
「そうだ。これはC.C.が――」
「も、もしかして……それを?」
「ああ、食え」
さぁーっと恐ろしい勢いで血の気が引くのが自分でもわかった。
「ちょっと待ってよ! そんな……それはいくらなんでもイヤ!」
「はい。カレン、口開けてぇ~」
「や、やめてよ!!」
「なんでもするんだろ?」
「そ、それは……」
信也はカレンの後ろから腕を前に出して箸を使い、アレのかかった目玉焼きをカレンの口に近づける。まるで恐怖を煽るようにゆっくり、ゆっくりと……
「やめてよ、信也!! それだけは!」
「はい、あ~んしてぇ」
「やめて! 目玉焼きに……それだけは!!」