scene05:迷走、黒の騎士団
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ペチペチ!
「ん~……」
睡眠中の信也は頬を叩かれて表情を歪めるが、疲れているのか目は覚まさない。
ペチペチ!
「うにゃ……」
「信也、起きて!」
「ん~?」
「起きろと言っている」
「ムニャ? ……カニェン? シーチゥー?」
やっと起きた信也が寝ぼけ眼を擦り、カレンとC.C.を見ると、二人は顔を見合わせた後に頷き本題に入る。
カレンが日頃では考えられないぐらい凄まじく冷たいトーンで尋ねる。
「質問に答えろ」
「え?」
「目玉焼きにはなんだ?」
「はぁ?」
ガチャ!
焦れた二人は銃口を信也に向ける。
「「目玉焼きには何を付ける? と聞いているんだ(のよ)!!」」
寝起きにいきなり二人から銃口を突き付けられ、冷気を孕んだ瞳を向けられながら尋問(?)され、さすがの信也もこれには震え上がり脅えながら両手を挙げる。
「塩胡椒? ケチャップ? マヨネーズか?」
「醤油? それともソース? メープルシロップゥゥーー?」
「メ、メープル?」
そんなの付けるヤツいるのかと驚いている信也にC.C.がさらなる驚愕の選択肢を提示する。
「あるいは私の様にマンゴーソーs……」
「それはありえないから!!」
再炎上する謎の戦い。
「なんだと? 私の味覚にケチを付けるつもりか?」
「常識的に考えなさいよ! ありえない!!」
「何を言う! この味覚崩壊女!!」
「アンタにだけは言われたくないわ!!」
キャンキャンとケンカを始める二人だが……
とりあえず銃口を彼から外してあげてほしい。
何かの弾みに指に力が入ったら……
彼、死んじゃうから……
『目玉焼き』が理由で
「で、お前は何を付けるんだ!」
「アンタまでありえない事言い出したりしないわよねぇ?!」
凄まじい剣幕で問い詰める二人に、信也は言いにくそうに答える。
「な、何もつけないけど……」
「「はぁ?」」
「いえ、ですから……私は目玉焼きに何もつけません」
信也の(恐いから丁寧に言った)答えに二人は深々とため息をつく。
「な、なに?」
「アンタにまともな意見を求めたのが間違いだったわ」
「えぇ!?」
「なんだ、そのどっちつかずのくだらないオチは?」
「そんな理不尽な! 早朝の四時前にたたき起こしておいて、それはないだろ!」
「「うるさい!!」」
「グワッ!?」