scene05:迷走、黒の騎士団
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戻った信也は時々二人のもとへ顔を出すようになっていた。定時連絡、情報提供、物資受け渡し、依頼した件の進捗状況の確認等々である。
そして、今回も二人の報告を聞きに会いに来たわけだが、
「それで、化粧品工場を襲撃したのか?」
「そうだ」
左腕がどうしても完治していない為に一時的な様子見での訪問ばかりになってしまってはいるが、そんな信也など気にも留めずに、C.C.は奪った美白化粧水を今まさに使用している。
信也からかなり冷めた視線がC.C.に送られているので、カレンは恐る恐るたずねる。
「やっぱり何かマズイ事でもあった?」
「ああ、かなりな」
信也は右手だけで器用に一枚の資料を取り出し、二人の前に提示する。
「?」
「お前達が襲った工場についてだ」
「これがなにか?」
工場について色々と書かれた書類を前にカレンは首を傾げる。
「読めばわかる」
仕方なくカレンは目を通すが、信也が不穏なオーラを出している意味がわからずまた首を傾げる。
「あの……意味がわからないんだけど……」
信也はため息を吐き、カレンにも冷たい視線を送ると本題に入った。
「まず始めに、あの工場は強制労働なんかしていない」
「あっ、やっぱり」
薄々感づいていたカレン。
「何故だかわかるか?」
「さぁな、興味がない」
信也の怒りの炎に油を注ぐような事を言うC.C.にカレンがアタフタとするが、信也は無視して話を進める。
「ここを見てほしい」
信也がさっき提示した資料のある箇所を指差す。
「これがなに?」
「創立年や創業者の名前だな」
「そこは関係ない! 所属しているグループ名だ!!」
「「グループ?」」
そこにはグループ長であり親会社の名前がこう書かれていた。
『桐原財閥』
「「………………」」
さすがに固まる二人。
「状況が理解できたかな?」
「……あ、ああ」
「ええ、理解できたわ。つまりあの工場の事実上の最高経営者って言うか、CEOて言うかは……」
「ああ、俺だ」
つまり『シンヤ・ハプスブルク』が経営する桐原財閥傘下の工場を、『真田信也』が率いる黒の騎士団が襲撃したと言う珍妙な状況である。
「フン、とんだ災難だなぁ」
「襲ったのお前等だろうが!!!」
「お前が強制労働を強要していたと言う事実はないのか?」
「あるわけねぇだろうが!!!」
「よく言う、お前は私を強制的な働かせているではないか」
「お前はピザ代分ぐらい働け!!!」
そして、今回も二人の報告を聞きに会いに来たわけだが、
「それで、化粧品工場を襲撃したのか?」
「そうだ」
左腕がどうしても完治していない為に一時的な様子見での訪問ばかりになってしまってはいるが、そんな信也など気にも留めずに、C.C.は奪った美白化粧水を今まさに使用している。
信也からかなり冷めた視線がC.C.に送られているので、カレンは恐る恐るたずねる。
「やっぱり何かマズイ事でもあった?」
「ああ、かなりな」
信也は右手だけで器用に一枚の資料を取り出し、二人の前に提示する。
「?」
「お前達が襲った工場についてだ」
「これがなにか?」
工場について色々と書かれた書類を前にカレンは首を傾げる。
「読めばわかる」
仕方なくカレンは目を通すが、信也が不穏なオーラを出している意味がわからずまた首を傾げる。
「あの……意味がわからないんだけど……」
信也はため息を吐き、カレンにも冷たい視線を送ると本題に入った。
「まず始めに、あの工場は強制労働なんかしていない」
「あっ、やっぱり」
薄々感づいていたカレン。
「何故だかわかるか?」
「さぁな、興味がない」
信也の怒りの炎に油を注ぐような事を言うC.C.にカレンがアタフタとするが、信也は無視して話を進める。
「ここを見てほしい」
信也がさっき提示した資料のある箇所を指差す。
「これがなに?」
「創立年や創業者の名前だな」
「そこは関係ない! 所属しているグループ名だ!!」
「「グループ?」」
そこにはグループ長であり親会社の名前がこう書かれていた。
『桐原財閥』
「「………………」」
さすがに固まる二人。
「状況が理解できたかな?」
「……あ、ああ」
「ええ、理解できたわ。つまりあの工場の事実上の最高経営者って言うか、CEOて言うかは……」
「ああ、俺だ」
つまり『シンヤ・ハプスブルク』が経営する桐原財閥傘下の工場を、『真田信也』が率いる黒の騎士団が襲撃したと言う珍妙な状況である。
「フン、とんだ災難だなぁ」
「襲ったのお前等だろうが!!!」
「お前が強制労働を強要していたと言う事実はないのか?」
「あるわけねぇだろうが!!!」
「よく言う、お前は私を強制的な働かせているではないか」
「お前はピザ代分ぐらい働け!!!」