scene01:血の味
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藤堂達が時間を稼ぐ為に奮戦しているが、敵の攻勢によりまずはメディア地区側の戦線が崩壊した。此方の戦線は信也が直々に采配を振るって戦線を維持していたのだから彼の退却後は一瞬で崩壊した。ブリタニア軍は左翼(反乱軍の右翼)側から回り込み反乱軍の主力部隊を包み込むように包囲する事が可能となった。
「よし、反乱軍の主力部隊を包囲せよ! 租界外に逃がすな!」
「イエス・マイロード!!」
ギルフォードの号令で優勢となり勢い付いたブリタニア軍は包囲殲滅へと動き始める。
黒の騎士団の主力部隊を率いる藤堂はそれを迎え撃つべく指示を出す。
「指定されたポイントまで後退した後は陣形を方円の陣に変更せよ。一兵でも多くの敵軍を此方へ引き付け、民兵や外縁部の部隊の撤収を助ける」
「承知!!」
「仙波、朝比奈、千葉。何としても神楽耶様と真田君達が退却する時間だけは稼ぐぞ!!」
だが、メディア地区を抜いたブリタニア軍は黒の騎士団の主力部隊を包囲出来るだけでなく、ランスロットへ増援を派遣する事も可能となっている。目の前のサザーランドをハンドガンで仕留めた仙波がその点を確認する。
「中佐、本陣にも相当数の敵が向かっていると思われます。そちらへの指示は宜しいのですかな?」
「彼方は真田君に任せておけば間違いはない」
「問題があるとすれば、彼が此方の部隊を見捨てて撤退する決断が出来るかどうか、ですな」
「確かにその不安は残る。だが、ディートハルトやラクシャータが合流している。問題はない!!」
そう言いながら藤堂は敵軍のグロースターを一刀両断した。
ランスロットに増援を送り、反乱軍の退路寸断をより確かなものとすると敵の矛先は更に本陣へと向かう。
「この期に乗じて敵後方にある後詰部隊への攻撃を強める! 敵司令部のG-1ベースを攻め落とせ!」
今まで本陣への攻撃は回り込ませた部隊や外部に布陣する部隊による散発的な波状攻撃でしかなかったが、本格的な攻勢が始まった。
「卜部隊長、隼人、予定通り左右に別れて迎撃しろ」
卜部と内藤の部隊は此方の本陣を突こうとする敵を左右に迎え撃ち中央の守りを薄くした。
「G-1は戦闘開始、敵軍に向かって発砲しろ」
信也の命でG-1ベースは迎撃を開始するが、当然ながら動きが遅い。また、護衛部隊が左右に別れて迎撃している為、敵軍からすればあっさりと中央突破が可能で有り、あっと言う間にG-1ベースに迫った。
「左右の迎撃部隊は予定ポイントへ移動しろ、90秒以内だ」
「90秒!?」
信也の命令に卜部が慌てる。
「これを過ぎるとお前等も死ぬぞ」
「無茶を言う!!」
「人使いが荒いんだよ!!」
卜部と内藤の二人とその指揮下にある部隊は半ば敵を無視する様にしてG-1ベースへ向かう振りをした後に後退し、予定されたポイントにある地下鉄構内と地下街へ侵入して壁に背を預け衝撃に備える。
「さて、吹き飛ばすか」
敵を多く引き付けたG-1ベースは派手に自爆した。敵戦力を減らす事と此方が自決したと判断して追撃が中止されればとの狙いだ。勿論、後者はあわよくばでありあまり期待はしていない。
「信也!! お前、加減しろよ! 俺等が死ぬだろうが!!」
「指定したルートで撤退しろ。予定ポイントで合流する」
内藤の発言を無視して信也は淡々と命令した。
「よし、反乱軍の主力部隊を包囲せよ! 租界外に逃がすな!」
「イエス・マイロード!!」
ギルフォードの号令で優勢となり勢い付いたブリタニア軍は包囲殲滅へと動き始める。
黒の騎士団の主力部隊を率いる藤堂はそれを迎え撃つべく指示を出す。
「指定されたポイントまで後退した後は陣形を方円の陣に変更せよ。一兵でも多くの敵軍を此方へ引き付け、民兵や外縁部の部隊の撤収を助ける」
「承知!!」
「仙波、朝比奈、千葉。何としても神楽耶様と真田君達が退却する時間だけは稼ぐぞ!!」
だが、メディア地区を抜いたブリタニア軍は黒の騎士団の主力部隊を包囲出来るだけでなく、ランスロットへ増援を派遣する事も可能となっている。目の前のサザーランドをハンドガンで仕留めた仙波がその点を確認する。
「中佐、本陣にも相当数の敵が向かっていると思われます。そちらへの指示は宜しいのですかな?」
「彼方は真田君に任せておけば間違いはない」
「問題があるとすれば、彼が此方の部隊を見捨てて撤退する決断が出来るかどうか、ですな」
「確かにその不安は残る。だが、ディートハルトやラクシャータが合流している。問題はない!!」
そう言いながら藤堂は敵軍のグロースターを一刀両断した。
ランスロットに増援を送り、反乱軍の退路寸断をより確かなものとすると敵の矛先は更に本陣へと向かう。
「この期に乗じて敵後方にある後詰部隊への攻撃を強める! 敵司令部のG-1ベースを攻め落とせ!」
今まで本陣への攻撃は回り込ませた部隊や外部に布陣する部隊による散発的な波状攻撃でしかなかったが、本格的な攻勢が始まった。
「卜部隊長、隼人、予定通り左右に別れて迎撃しろ」
卜部と内藤の部隊は此方の本陣を突こうとする敵を左右に迎え撃ち中央の守りを薄くした。
「G-1は戦闘開始、敵軍に向かって発砲しろ」
信也の命でG-1ベースは迎撃を開始するが、当然ながら動きが遅い。また、護衛部隊が左右に別れて迎撃している為、敵軍からすればあっさりと中央突破が可能で有り、あっと言う間にG-1ベースに迫った。
「左右の迎撃部隊は予定ポイントへ移動しろ、90秒以内だ」
「90秒!?」
信也の命令に卜部が慌てる。
「これを過ぎるとお前等も死ぬぞ」
「無茶を言う!!」
「人使いが荒いんだよ!!」
卜部と内藤の二人とその指揮下にある部隊は半ば敵を無視する様にしてG-1ベースへ向かう振りをした後に後退し、予定されたポイントにある地下鉄構内と地下街へ侵入して壁に背を預け衝撃に備える。
「さて、吹き飛ばすか」
敵を多く引き付けたG-1ベースは派手に自爆した。敵戦力を減らす事と此方が自決したと判断して追撃が中止されればとの狙いだ。勿論、後者はあわよくばでありあまり期待はしていない。
「信也!! お前、加減しろよ! 俺等が死ぬだろうが!!」
「指定したルートで撤退しろ。予定ポイントで合流する」
内藤の発言を無視して信也は淡々と命令した。