scene01:血の味
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
指示した通りに藤堂が揺さぶりをかけた所、想像以上の相手が動揺して効果があった事から本陣や主戦場は沸き返る。
ただ、想像を絶する程に効いたので、最初に言い出した本人はただただ驚いている。
「さすがですね、信也」
神楽耶の言葉に褒められて、信也は自失から立ち直る。原因や理由はわからないが、どうやら効果があったらしい。
(もしかすると偶然だが、確信を突いていたのか?)
確認のしようがないのでそれだけで考えるのを止めた。
「藤堂将軍、この隙に」
『わかっている』
ブリタニア軍を少しでも突き放すべく藤堂達は後退する速度を上げた。
『へぇ~やるじゃん』
「無駄口を叩いている暇はないですよ、朝比奈さん。出番です」
『はいはい。休憩していた分は働きますよ。それに君ばかりに手柄を立てさせるのは癪だからね』
そう言うと迎撃体勢を整えていた朝比奈達壱番隊は藤堂達を追撃するギルフォード達ブリタニア軍に銃撃を浴びせた。
「学園地区の部隊、指示通り第一特務隊以外はアッシュフォード学園を離れました」
「そうか」
報告を受けると信也は通信機を取り出した。
「咲世子さん、申し訳ありませんが時間切れです。現時点を持って探索は止めて引き上げてください」
『承知致しました』
咲世子の返事はいつも通りだったが、不満や無念と言った感情が混もっている事は声音で信也にもわかった。
『あっ、お待ちください。ガニメデに動きが』
「えっ?!」
慌てた咲世子の言葉に信也はギョッとする。
『どうやら此方側の戦力が減った事に気づかれたようで……』
「戦力の減少に?」
『はい』
「て、事は……お、俺のせいなのか?」
『間接的ではあると思いますが、おそらく……』
「ぎゃああああーーっ!!!? 完全に対応が裏目にぃ!!」
さすがに信也は取り乱して涙目で悲鳴を上げたが、もうどうしようもない。
ニーナは荒い呼吸をしながら起爆スイッチを押した。
反応が始まりしばらくの間は唸りをあげて高まっていたが、途中から力を失い沈黙してした。
「あ?! どうして?」
どうやらニーナの実験並びに自爆行為は検証不十分な為に失敗に終わったようだ。
「はぁ~~……」
アヴァロンのロイドはため息と供にフラッと引っくり返りそうになったが持ち直して命じる。
「セシル君!!」
「はい!!」
セシルの乗るサザーランドが爆弾を回収すべく動き出す。
「止めて、ロイド先生!」
「ニーナ!!」
ニーナ自体を回収すべくミレイがガニメデに向かって駆け寄る。
「ミレイちゃんまで!! 私にゼロを殺させて!! ユーフェミア様の仇を!!」
ニーナは狂乱しながら懇願するが、トウキョウ租界を丸ごと巻き込んで自爆しようとした彼女の言葉には誰も耳を貸さなかった。
信也は脱力して戦略パネルに突っ伏す様にして身を預けた。
「危ねぇ……いない人間のせいでトウキョウ租界が無駄に吹き飛ぶところだった」
「また寿命が縮みましたか?」
「あの爆弾女!!」
他人の復讐や憎しみをとやかく言う資格が自分にはない。が、ミレイ、シャーリー、リヴァルと言った親しい人間も含めたトウキョウ租界に住む全ての人間を無意味に巻き込んでの自爆で復讐を果たそうとしたニーナの異常心理が理解できなかった。
「ともかく、これで学園地区の騒動は一段落だな。あの爆弾が有る限りブリタニア側もあの地域での戦闘は避ける。と言うかロイドが避けさせるだろう。第一特務隊には30分後に異動を開始するように通達しろ」
「わかりました」
南への命令を通達し、咲世子へは通信で直接指示を出す。
「咲世子さんは今すぐ此方へ向かってください」
『承知致しました』
ただ、想像を絶する程に効いたので、最初に言い出した本人はただただ驚いている。
「さすがですね、信也」
神楽耶の言葉に褒められて、信也は自失から立ち直る。原因や理由はわからないが、どうやら効果があったらしい。
(もしかすると偶然だが、確信を突いていたのか?)
確認のしようがないのでそれだけで考えるのを止めた。
「藤堂将軍、この隙に」
『わかっている』
ブリタニア軍を少しでも突き放すべく藤堂達は後退する速度を上げた。
『へぇ~やるじゃん』
「無駄口を叩いている暇はないですよ、朝比奈さん。出番です」
『はいはい。休憩していた分は働きますよ。それに君ばかりに手柄を立てさせるのは癪だからね』
そう言うと迎撃体勢を整えていた朝比奈達壱番隊は藤堂達を追撃するギルフォード達ブリタニア軍に銃撃を浴びせた。
「学園地区の部隊、指示通り第一特務隊以外はアッシュフォード学園を離れました」
「そうか」
報告を受けると信也は通信機を取り出した。
「咲世子さん、申し訳ありませんが時間切れです。現時点を持って探索は止めて引き上げてください」
『承知致しました』
咲世子の返事はいつも通りだったが、不満や無念と言った感情が混もっている事は声音で信也にもわかった。
『あっ、お待ちください。ガニメデに動きが』
「えっ?!」
慌てた咲世子の言葉に信也はギョッとする。
『どうやら此方側の戦力が減った事に気づかれたようで……』
「戦力の減少に?」
『はい』
「て、事は……お、俺のせいなのか?」
『間接的ではあると思いますが、おそらく……』
「ぎゃああああーーっ!!!? 完全に対応が裏目にぃ!!」
さすがに信也は取り乱して涙目で悲鳴を上げたが、もうどうしようもない。
ニーナは荒い呼吸をしながら起爆スイッチを押した。
反応が始まりしばらくの間は唸りをあげて高まっていたが、途中から力を失い沈黙してした。
「あ?! どうして?」
どうやらニーナの実験並びに自爆行為は検証不十分な為に失敗に終わったようだ。
「はぁ~~……」
アヴァロンのロイドはため息と供にフラッと引っくり返りそうになったが持ち直して命じる。
「セシル君!!」
「はい!!」
セシルの乗るサザーランドが爆弾を回収すべく動き出す。
「止めて、ロイド先生!」
「ニーナ!!」
ニーナ自体を回収すべくミレイがガニメデに向かって駆け寄る。
「ミレイちゃんまで!! 私にゼロを殺させて!! ユーフェミア様の仇を!!」
ニーナは狂乱しながら懇願するが、トウキョウ租界を丸ごと巻き込んで自爆しようとした彼女の言葉には誰も耳を貸さなかった。
信也は脱力して戦略パネルに突っ伏す様にして身を預けた。
「危ねぇ……いない人間のせいでトウキョウ租界が無駄に吹き飛ぶところだった」
「また寿命が縮みましたか?」
「あの爆弾女!!」
他人の復讐や憎しみをとやかく言う資格が自分にはない。が、ミレイ、シャーリー、リヴァルと言った親しい人間も含めたトウキョウ租界に住む全ての人間を無意味に巻き込んでの自爆で復讐を果たそうとしたニーナの異常心理が理解できなかった。
「ともかく、これで学園地区の騒動は一段落だな。あの爆弾が有る限りブリタニア側もあの地域での戦闘は避ける。と言うかロイドが避けさせるだろう。第一特務隊には30分後に異動を開始するように通達しろ」
「わかりました」
南への命令を通達し、咲世子へは通信で直接指示を出す。
「咲世子さんは今すぐ此方へ向かってください」
『承知致しました』