ヴァリアー編 第3話
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ニナが転入してから二週間が経った。
その間、綱吉の事を監察していくつか分かっていたことがある。
(成績は下、運動神経も駄目。ついたあだ名はダメツナ)
あだ名の通り本当に何から何までダメダメだった。
それならなおのこと、何故六道骸を倒せたのか。
(やはりリボーンの協力があったんじゃないか)
リボーンはそれを否定した。倒したのは綱吉の実力だと。
六道骸を倒せる程の力を持っているように見えない。故に興味深い。
(私が滞在中にツナヨシの本当の実力が分かる機会があればいいが)
あの人にここが見つかるのも時間の問題だ。
長くて二ヶ月、短くて半月。頼りにしている情報屋からは特に連絡がない。
「さて、どうしようか」
ところが、それから一週間経った後、思わぬ出来事が発生した。
「ツナヨシ達と?」
『うん。日曜だし、皆と遊ばない? って山本君から電話が来たの』
電話相手はクラス命との笹川京子。クラスからは可愛いと言われており、綱吉の片思いの相手だ。
「逆に私が行ってもいいのか?」
『もちろんだよ! 皆と遊ぶ方が楽しいでしょ?』
そう言われては断れない。ニナは承諾し、一時間後に待ち合わせの場所に集合する約束をした。
どんな服を着ようか。クローゼットの前に立ちながら悩む。
その時、玄関からカサリ、と乾いた音が聞こえた。
昼前に郵便が届くのも妙だ。
「まさか」
思い当たるとすれば。ニナは郵便受けから一通の手紙を取り出す。
(日本に来て連絡をもらうのは初めてだな)
何も頼んでいないのに手紙が来るということは、あまり良くない知らせが来たということだ。
「もう少しゆっくりしたかったが」
ため息をつきながら封を開ける。
「……」
内容を一通り読むと、ニナは手紙を破いて棄てる。
良いニュースではなかった。予想はしていたが。
(とりあえず出かけよう)
約束の時間まであと少し。ニナは適当にクローゼットから服を取り出し着替える。
「……」
机の上に並べてあるソレを見て、一瞬戸惑うが手に取った。
(こういう時の嫌な予感は、大体当たるからな)
何事もなければいい。かすかな願いをこめながら部屋を出た。
「あ、ニナちゃーん」
「はひっ。すっごいビューティフルな人じゃないですか!」
商店街の門前。そこに京子と一人見ない人がいた。
「すまない。待たせたか」
「ううん。私達も今来たところなの。紹介するね、この子が私の友達、ハルちゃんだよ」
「よろしく、ハル。ニナ・クラルヴァインという」
「み、三浦ハルです……。ナイストゥミートゥ……」
「フフ。大丈夫だ。日本語は心得ている」
「おーい、そこの三人ー。こっちこっち」
と、遠くから山本が呼びかけている。
山本の他には綱吉、獄寺、リボーンの他に小さな子供が三人いた。
「お、ニナも来てくれたんだな!」
「私が来てもよかったのか?」
「当たり前だろ! 人数が多い方が楽しいしな」
京子と同じ台詞にニナは笑った。
余計な心配だったようだ。ただ、獄寺が少し不満げな表情なのが気になるが。
「アホ共は呼ぶなって言ったのに」
「誰のことですか!?」
なるほど、この面子に不満があったのか。
獄寺の周りではしゃぐ牛柄の服を着た子供に「大人しくしろ!」と叱っている。
「あの子供達は?」
「牛柄の服を着た子がランボちゃんで、あの女の子がイーピンちゃん。ちょっと大きい男の子がフゥ太君だよ」
(ボヴィーノのランボ、暗殺者イーピン、ランキングフゥ太)
全員が裏社会側の人間だ。これだけの人を従わせるのは、やはり綱吉はただ者ではないのか。
(普段は駄目な演技をしているということか……?)
ますます謎が深まった。目の前にいる綱吉に、到底それほどのカリスマ力があるようには見えない。
「ニナさん、どうかした?」
「あ、いいや。なんでもない」
「ゲーセン行きたいー!」
「お、いいな。負けねぇぞ」
フゥ太の提案で一同はゲームセンターに行くことになった。
だが自由気ままなランボの世話をずっと綱吉が見ているから、中々接触できない。
ゲームセンターに行くのは初めてだった。いろいろな機械がズラリと目の前に並んでいる。
「ニナさん、シューティングゲームやろうぜ」
「……? これは弾が入ってないのか」
「ハハハ! 実弾入ってたらやばいな!」
確かに本物よりずっとずっと軽い。引き金を引くとゲーム画面の敵に当たり倒れる。
(なるほど)
実物との違いに一瞬慣れなかったが、仕組みが分かれば簡単だ。
「お、お二人ともすごいです」
山本とニナは次々と敵を倒していく。
撃っても銃の反動がないのは少し慣れない。
(こんなゲームがあるのだな)
「すごいな。ニナさんゲーム好きなのか?」
「いや。初めてだ」
「ハハッ、マジかよ」
このまま順調にいけば今のステージを無事突破し、次のステージに行くはずだった。
しかし、
――ドゴォォォン!!!
その間、綱吉の事を監察していくつか分かっていたことがある。
(成績は下、運動神経も駄目。ついたあだ名はダメツナ)
あだ名の通り本当に何から何までダメダメだった。
それならなおのこと、何故六道骸を倒せたのか。
(やはりリボーンの協力があったんじゃないか)
リボーンはそれを否定した。倒したのは綱吉の実力だと。
六道骸を倒せる程の力を持っているように見えない。故に興味深い。
(私が滞在中にツナヨシの本当の実力が分かる機会があればいいが)
あの人にここが見つかるのも時間の問題だ。
長くて二ヶ月、短くて半月。頼りにしている情報屋からは特に連絡がない。
「さて、どうしようか」
ところが、それから一週間経った後、思わぬ出来事が発生した。
「ツナヨシ達と?」
『うん。日曜だし、皆と遊ばない? って山本君から電話が来たの』
電話相手はクラス命との笹川京子。クラスからは可愛いと言われており、綱吉の片思いの相手だ。
「逆に私が行ってもいいのか?」
『もちろんだよ! 皆と遊ぶ方が楽しいでしょ?』
そう言われては断れない。ニナは承諾し、一時間後に待ち合わせの場所に集合する約束をした。
どんな服を着ようか。クローゼットの前に立ちながら悩む。
その時、玄関からカサリ、と乾いた音が聞こえた。
昼前に郵便が届くのも妙だ。
「まさか」
思い当たるとすれば。ニナは郵便受けから一通の手紙を取り出す。
(日本に来て連絡をもらうのは初めてだな)
何も頼んでいないのに手紙が来るということは、あまり良くない知らせが来たということだ。
「もう少しゆっくりしたかったが」
ため息をつきながら封を開ける。
「……」
内容を一通り読むと、ニナは手紙を破いて棄てる。
良いニュースではなかった。予想はしていたが。
(とりあえず出かけよう)
約束の時間まであと少し。ニナは適当にクローゼットから服を取り出し着替える。
「……」
机の上に並べてあるソレを見て、一瞬戸惑うが手に取った。
(こういう時の嫌な予感は、大体当たるからな)
何事もなければいい。かすかな願いをこめながら部屋を出た。
「あ、ニナちゃーん」
「はひっ。すっごいビューティフルな人じゃないですか!」
商店街の門前。そこに京子と一人見ない人がいた。
「すまない。待たせたか」
「ううん。私達も今来たところなの。紹介するね、この子が私の友達、ハルちゃんだよ」
「よろしく、ハル。ニナ・クラルヴァインという」
「み、三浦ハルです……。ナイストゥミートゥ……」
「フフ。大丈夫だ。日本語は心得ている」
「おーい、そこの三人ー。こっちこっち」
と、遠くから山本が呼びかけている。
山本の他には綱吉、獄寺、リボーンの他に小さな子供が三人いた。
「お、ニナも来てくれたんだな!」
「私が来てもよかったのか?」
「当たり前だろ! 人数が多い方が楽しいしな」
京子と同じ台詞にニナは笑った。
余計な心配だったようだ。ただ、獄寺が少し不満げな表情なのが気になるが。
「アホ共は呼ぶなって言ったのに」
「誰のことですか!?」
なるほど、この面子に不満があったのか。
獄寺の周りではしゃぐ牛柄の服を着た子供に「大人しくしろ!」と叱っている。
「あの子供達は?」
「牛柄の服を着た子がランボちゃんで、あの女の子がイーピンちゃん。ちょっと大きい男の子がフゥ太君だよ」
(ボヴィーノのランボ、暗殺者イーピン、ランキングフゥ太)
全員が裏社会側の人間だ。これだけの人を従わせるのは、やはり綱吉はただ者ではないのか。
(普段は駄目な演技をしているということか……?)
ますます謎が深まった。目の前にいる綱吉に、到底それほどのカリスマ力があるようには見えない。
「ニナさん、どうかした?」
「あ、いいや。なんでもない」
「ゲーセン行きたいー!」
「お、いいな。負けねぇぞ」
フゥ太の提案で一同はゲームセンターに行くことになった。
だが自由気ままなランボの世話をずっと綱吉が見ているから、中々接触できない。
ゲームセンターに行くのは初めてだった。いろいろな機械がズラリと目の前に並んでいる。
「ニナさん、シューティングゲームやろうぜ」
「……? これは弾が入ってないのか」
「ハハハ! 実弾入ってたらやばいな!」
確かに本物よりずっとずっと軽い。引き金を引くとゲーム画面の敵に当たり倒れる。
(なるほど)
実物との違いに一瞬慣れなかったが、仕組みが分かれば簡単だ。
「お、お二人ともすごいです」
山本とニナは次々と敵を倒していく。
撃っても銃の反動がないのは少し慣れない。
(こんなゲームがあるのだな)
「すごいな。ニナさんゲーム好きなのか?」
「いや。初めてだ」
「ハハッ、マジかよ」
このまま順調にいけば今のステージを無事突破し、次のステージに行くはずだった。
しかし、
――ドゴォォォン!!!