ヴァリアー編 第2話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
放課後、綱吉はニナの学校案内を手伝うと約束したので、授業が終わっても学校に残っていた。
「……私はツナヨシに頼んでいたはずなんだけどな」
「お前が十代目に危害を加えない可能性がゼロじゃねぇからな」
「徹底した役者ぶりだな」
まだマフィアごっこだと思っているのか、獄寺の厳しい反応に苦笑いしている。
山本は部活動があるため同行していない。
ニナは案内してもらった場所を一通り目を通して教室の名前と位置を把握する。
全部正確に覚えたところで、どうするのだと今更気づき、苦笑いした。
(やはり癖というのはなかなか治らないものか)
「あ、ここは……」
一つの部屋の前に止まると、綱吉が何か言いにくそうにしている。
『応接室』と書かれた部屋。何か問題があるようには見えない。
「ひょっとしてワケありな部屋?」
「うーんワケありっちゃワケありなんだけど……。あんまりこの部屋には近づかない方がいいよ」
それはどうして? と聞く前に答えが分かった。
「ねぇ、君たちそこで何をしているの?」
風紀委員と書かれた腕章を付けた学ランを肩に羽織り、両手にはトンファーを構えている。
「ヒ、ヒバリさん!? あ、いやこれは」
「今日この学校に来たばかりなので、案内をしてもらっていたんです。この部屋は、貴方の部屋ですか?」
綱吉の慌てようを見て察した(#NAME1)はすぐに理由を説明した。
「ふうん。転校生ね。それなら覚えておくといい。この学校は僕が絶対だ」
「ほう。それはすごい」
絶対的な自信に溢れた男性の様子に、思わず敬語を使うことを忘れてしまうほど感心した。
(確かに隙がない)
言葉通りの強さに興味も持つが、一方雲雀は興味をなくしたのかどうでもよさげにこの場を去った。
「ニナさん、すごいね……」
「そうでもない。見るところ、彼がこの学校のトップなのか」
「そうだぞ」
どこからか幼い声が聞こえてきた。
全員が声の主を探すためキョロキョロと辺りを見回す。
「ちゃおっス!」
するといきなり天上が開きそこから誰かが落ちてきた。
「いたっ!!」
勢いよく綱吉の頭の上に命中し、落ちてきた何かはクルリと一回転しながら地面に到達する。
「り、リボーン! 何やってんだ! つーかおまえ今までどこ行ってたんだよ」
「ちょっと野暮用があってな。で、そいつが例の転校生か」
それはスーツを着た赤ん坊だった。オレンジ色のおしゃぶりを首から下げている。
「こんにちは。ツナヨシの弟かい?」
「ちげーぞ。俺はツナの家庭教師だ」
「家庭教師」
この小さな赤ん坊が? と思ったが赤ん坊には見えない流暢さとたたずまい。恐らくただの子供ではないのだろう。
「ニナ・クラルヴァインだ。貴方は?」
「リボーンだ。家庭教師兼殺し屋だぞ」
やはりただの子供ではなかった。殺し屋とは随分物騒な職業だ。
それに、リボーンという名とおしゃぶり。
「貴方は……」
「学校案内は終わったのか?」
「え?」
リボーンはニナの言葉を遮る様にして聞いてくる。
「屋上はまだ行ってないみたいだな」
そういうとリボーンは着いてこいと言わんばかりに歩き出した。
これは、後を追った方がいいのか。
「ちょ、待てってリボーン!」
綱吉達も急いでリボーンを追いかける。
これは私も着いていくべきだろう。そう判断したニナは三人の後を着いていくことにした。
「……私はツナヨシに頼んでいたはずなんだけどな」
「お前が十代目に危害を加えない可能性がゼロじゃねぇからな」
「徹底した役者ぶりだな」
まだマフィアごっこだと思っているのか、獄寺の厳しい反応に苦笑いしている。
山本は部活動があるため同行していない。
ニナは案内してもらった場所を一通り目を通して教室の名前と位置を把握する。
全部正確に覚えたところで、どうするのだと今更気づき、苦笑いした。
(やはり癖というのはなかなか治らないものか)
「あ、ここは……」
一つの部屋の前に止まると、綱吉が何か言いにくそうにしている。
『応接室』と書かれた部屋。何か問題があるようには見えない。
「ひょっとしてワケありな部屋?」
「うーんワケありっちゃワケありなんだけど……。あんまりこの部屋には近づかない方がいいよ」
それはどうして? と聞く前に答えが分かった。
「ねぇ、君たちそこで何をしているの?」
風紀委員と書かれた腕章を付けた学ランを肩に羽織り、両手にはトンファーを構えている。
「ヒ、ヒバリさん!? あ、いやこれは」
「今日この学校に来たばかりなので、案内をしてもらっていたんです。この部屋は、貴方の部屋ですか?」
綱吉の慌てようを見て察した(#NAME1)はすぐに理由を説明した。
「ふうん。転校生ね。それなら覚えておくといい。この学校は僕が絶対だ」
「ほう。それはすごい」
絶対的な自信に溢れた男性の様子に、思わず敬語を使うことを忘れてしまうほど感心した。
(確かに隙がない)
言葉通りの強さに興味も持つが、一方雲雀は興味をなくしたのかどうでもよさげにこの場を去った。
「ニナさん、すごいね……」
「そうでもない。見るところ、彼がこの学校のトップなのか」
「そうだぞ」
どこからか幼い声が聞こえてきた。
全員が声の主を探すためキョロキョロと辺りを見回す。
「ちゃおっス!」
するといきなり天上が開きそこから誰かが落ちてきた。
「いたっ!!」
勢いよく綱吉の頭の上に命中し、落ちてきた何かはクルリと一回転しながら地面に到達する。
「り、リボーン! 何やってんだ! つーかおまえ今までどこ行ってたんだよ」
「ちょっと野暮用があってな。で、そいつが例の転校生か」
それはスーツを着た赤ん坊だった。オレンジ色のおしゃぶりを首から下げている。
「こんにちは。ツナヨシの弟かい?」
「ちげーぞ。俺はツナの家庭教師だ」
「家庭教師」
この小さな赤ん坊が? と思ったが赤ん坊には見えない流暢さとたたずまい。恐らくただの子供ではないのだろう。
「ニナ・クラルヴァインだ。貴方は?」
「リボーンだ。家庭教師兼殺し屋だぞ」
やはりただの子供ではなかった。殺し屋とは随分物騒な職業だ。
それに、リボーンという名とおしゃぶり。
「貴方は……」
「学校案内は終わったのか?」
「え?」
リボーンはニナの言葉を遮る様にして聞いてくる。
「屋上はまだ行ってないみたいだな」
そういうとリボーンは着いてこいと言わんばかりに歩き出した。
これは、後を追った方がいいのか。
「ちょ、待てってリボーン!」
綱吉達も急いでリボーンを追いかける。
これは私も着いていくべきだろう。そう判断したニナは三人の後を着いていくことにした。