ヴァリアー編 第8話
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「やれやれこの現象。夢出ないとすればずいぶん久しぶりに十年バズーカで過去に来たようだ」
「あ、あれ、ホントにアホ牛か?」
佇まい、貫禄。それらの全てが今までのランボとは違う。
ピリピリとした威圧を感じ取ったニナの頬に汗が流れた。
二十年後のランボはこちらを見ると、何かを懐かしむような表情になった。
「貴方達にまた会えるとは……。懐かしい。なんて懐かしい面々なんだ」
その言葉の真意を測り採れず、一瞬だけ疑問を抱いたが今はそのような余裕はない。
成長した今のランボなら、レヴィを倒せるかもしれない。
「おまえが誰であろうと、消すまでだ」
「やばい! またあの技だ!」
レヴィのは全周囲を死角なく覆い、ひとたび攻撃が当たれば全ての傘が一気に電気をたたき込む。
この一撃必殺の技でレヴィは幹部へと引き上げられた。
そして避雷針へと伝って行く雷が何倍もの威力を増し、一斉にランボへ電気が放たれる。
「焦げ死んだな」
クルリときびすを返しフィールドから出ようとした。その時だった。
「やれやれ。どこへ行く?」
「なに!?」
「見な。エレットゥリコ・リバース!」
手を地面へと置く。すると校舎全体に雷が走り窓が一斉に割れた。
「電気は俺にとっちゃ子猫ちゃんみたいなもんだ。俺は完璧な電撃皮膚 を完成させている」
「信じられないな……。あれが本当にあの子牛なのか」
雷の守護者としての使命を完璧に果たしあのレヴィを圧倒させるランボは、二十年前のランボと違いすぎる。
「遠い将来開花するかもしれないこの雷の守護者に賭けてみたが……想像以上だったな」
「父さん!」
またいきなり現れた家光に綱吉は驚く。
ランボの才能に気づき彼を守護者として選んだ。そうニナは結論づけた。
「さて」
ランボは地面に落ちてあった角を拾った。
「こんなところにあったとはな。ああ、ニスがはがれてまた顔を出したな」
ボロボロになっていた角には試合が始まる前に獄寺が書いた「アホ牛」とい文字が出てきていた。
「え、どういうこと?」
「あれは二十年後のランボの角だ。ボヴィーノボスが持たせてくれたんだ」
「……なるほど、十年後のランボに気づかせるようにしたというわけか」
結果的には最後まで気づかなかったが。これはこれで結果オーライなのだろう。
「やはりスペアよりしっくりくる。サンダーセット!」
雷を角にまで引き寄せる。
「愚かな。その技は見切った」
角が短い分、相手に当たらないと効果がないこの技は、自分を相手の間合いに入らせる。
「昔の話さ」
するとランボは電撃を”伸ばした”。
角から幾分か伸びた電撃は迷うことなくレヴィへと向かう。
電気傘でなんとか応えるが、戦力の差により押されていった。
「ぐ、ぐぅ! こんなところで」
(これは決まったか)
ランボの勝利を確信したが、思いも寄らない事が起こる。
「剣を引け。これ以上はおまえの命が……」
――ボフン!
「ぐぴゃああああ!」
いきなり二十年後のランボから、今のランボへと姿が戻った。
雷の耐性をまだ完璧に得ていないランボは、直に雷を喰らう。
「どうやらバズーカの効果は最初の一発を喰らってから五分のようだな」
「ランボが動かない!」
「まずいな。あれだけ雷を喰らったんだ。今すぐ病院へ運ばないと」
「お待ちください。このエレットゥリコサーキットに一歩でも足を踏み入れれば失格と見なし、リングを没収します」
全員がランボを救い出そうとすると、チェルベッロによる制止が入った。
中に入れば二つのリングが相手に渡る。リングの一つはこちらが手に入れたが、圧倒的に不利になるだろう。
「消えろ!」
己の勝利を確信したレヴィはランボを何度も足蹴にする。
「ど、どうしよう! リボーン」
「見守るしかないだろうな」
だがこのままではランボは死ぬ。
「……ヴァリアーは、敵を絶対に生かすようなことはしない」
ポツリと呟いたニナの言葉は、綱吉の耳にしっかりと入った。
「くっ!」
「どこへ行くんだ? 失格になるぞ」
ランボが死ぬ。だが邪魔をすればリングを失う。
重すぎる二つの選択に、綱吉は一度動かした足をもう一度止めた。
だが、
「分かってる! でも、ランボを助けなきゃ!」
「とどめだ。死ね!」
傘でランボを突き刺そうとした次の瞬間。
全ての避雷針が一斉に倒れてきた。
とっさにレヴィは避け、ランボから離れる形になった。
(避雷針が溶けている……? 熱伝導か)
だが一体誰が。ニナは辺りを見回すと。
額に炎を宿しⅩの紋章が描かれているグローブ。
「ツナヨシ、君か」
「……目の前で大切な仲間を失ったら、死んでも死にきれねぇ」
「あ、あれ、ホントにアホ牛か?」
佇まい、貫禄。それらの全てが今までのランボとは違う。
ピリピリとした威圧を感じ取ったニナの頬に汗が流れた。
二十年後のランボはこちらを見ると、何かを懐かしむような表情になった。
「貴方達にまた会えるとは……。懐かしい。なんて懐かしい面々なんだ」
その言葉の真意を測り採れず、一瞬だけ疑問を抱いたが今はそのような余裕はない。
成長した今のランボなら、レヴィを倒せるかもしれない。
「おまえが誰であろうと、消すまでだ」
「やばい! またあの技だ!」
レヴィのは全周囲を死角なく覆い、ひとたび攻撃が当たれば全ての傘が一気に電気をたたき込む。
この一撃必殺の技でレヴィは幹部へと引き上げられた。
そして避雷針へと伝って行く雷が何倍もの威力を増し、一斉にランボへ電気が放たれる。
「焦げ死んだな」
クルリときびすを返しフィールドから出ようとした。その時だった。
「やれやれ。どこへ行く?」
「なに!?」
「見な。エレットゥリコ・リバース!」
手を地面へと置く。すると校舎全体に雷が走り窓が一斉に割れた。
「電気は俺にとっちゃ子猫ちゃんみたいなもんだ。俺は完璧な
「信じられないな……。あれが本当にあの子牛なのか」
雷の守護者としての使命を完璧に果たしあのレヴィを圧倒させるランボは、二十年前のランボと違いすぎる。
「遠い将来開花するかもしれないこの雷の守護者に賭けてみたが……想像以上だったな」
「父さん!」
またいきなり現れた家光に綱吉は驚く。
ランボの才能に気づき彼を守護者として選んだ。そうニナは結論づけた。
「さて」
ランボは地面に落ちてあった角を拾った。
「こんなところにあったとはな。ああ、ニスがはがれてまた顔を出したな」
ボロボロになっていた角には試合が始まる前に獄寺が書いた「アホ牛」とい文字が出てきていた。
「え、どういうこと?」
「あれは二十年後のランボの角だ。ボヴィーノボスが持たせてくれたんだ」
「……なるほど、十年後のランボに気づかせるようにしたというわけか」
結果的には最後まで気づかなかったが。これはこれで結果オーライなのだろう。
「やはりスペアよりしっくりくる。サンダーセット!」
雷を角にまで引き寄せる。
「愚かな。その技は見切った」
角が短い分、相手に当たらないと効果がないこの技は、自分を相手の間合いに入らせる。
「昔の話さ」
するとランボは電撃を”伸ばした”。
角から幾分か伸びた電撃は迷うことなくレヴィへと向かう。
電気傘でなんとか応えるが、戦力の差により押されていった。
「ぐ、ぐぅ! こんなところで」
(これは決まったか)
ランボの勝利を確信したが、思いも寄らない事が起こる。
「剣を引け。これ以上はおまえの命が……」
――ボフン!
「ぐぴゃああああ!」
いきなり二十年後のランボから、今のランボへと姿が戻った。
雷の耐性をまだ完璧に得ていないランボは、直に雷を喰らう。
「どうやらバズーカの効果は最初の一発を喰らってから五分のようだな」
「ランボが動かない!」
「まずいな。あれだけ雷を喰らったんだ。今すぐ病院へ運ばないと」
「お待ちください。このエレットゥリコサーキットに一歩でも足を踏み入れれば失格と見なし、リングを没収します」
全員がランボを救い出そうとすると、チェルベッロによる制止が入った。
中に入れば二つのリングが相手に渡る。リングの一つはこちらが手に入れたが、圧倒的に不利になるだろう。
「消えろ!」
己の勝利を確信したレヴィはランボを何度も足蹴にする。
「ど、どうしよう! リボーン」
「見守るしかないだろうな」
だがこのままではランボは死ぬ。
「……ヴァリアーは、敵を絶対に生かすようなことはしない」
ポツリと呟いたニナの言葉は、綱吉の耳にしっかりと入った。
「くっ!」
「どこへ行くんだ? 失格になるぞ」
ランボが死ぬ。だが邪魔をすればリングを失う。
重すぎる二つの選択に、綱吉は一度動かした足をもう一度止めた。
だが、
「分かってる! でも、ランボを助けなきゃ!」
「とどめだ。死ね!」
傘でランボを突き刺そうとした次の瞬間。
全ての避雷針が一斉に倒れてきた。
とっさにレヴィは避け、ランボから離れる形になった。
(避雷針が溶けている……? 熱伝導か)
だが一体誰が。ニナは辺りを見回すと。
額に炎を宿しⅩの紋章が描かれているグローブ。
「ツナヨシ、君か」
「……目の前で大切な仲間を失ったら、死んでも死にきれねぇ」