ヴァリアー編 第8話
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「あ、山本と……ニナさんだ」
激しい雨の中、傘を差した綱吉、了平、獄寺と合流する二人。
「タケシに捕まった」
「やっぱ仲間は多い方がいいだろう?」
「いいのか、私を仲間に入れても」
そういうと綱吉は少し困ったように笑う。
「ニナさんがどう思っているかは分からないけど、一緒に戦ってくれるのなら俺は仲間だと思っているよ」
「……そうか。それと名前は呼び捨てでいい」
そしてニナは一人屋上へと階段を上っていく。
今日戦うランボは何が待っているのか知らないのか、ひたすらはしゃいでいる。
こんなことで大丈夫なのかと不安になってしまう。
その不安は綱吉達も思っているようで。
「心配すんなって、いざとなったら俺達が割って入るから」
「ご心配には及びませんよ!」
「そのような行為は失格と阻止します。なお、助けようとした者、助けられた者のリングが相手の者となりますので」
会話を聞いていたのか、チェルベッロが答える。
さて、それではますます不安は募るばかり。
「今ここで考えてもどうしようもないな。早く屋上へ行こう」
そしてニナは屋上に着く。
激しく雷雨轟く中、雷が屋上の避雷針に集まる。
(何本もの避雷針、そして張り巡らされた網)
雷は避雷針を通り網に伝わっていく。
あんなものを直に受けてしまっては、焦げて死んでしまうだろう。
「今宵の戦闘エリアは雷の守護者にふさわしい、エレットゥリコサーキットです。避雷針に落ちた電流が何倍にも増幅され駆け巡る仕組みになっています」
「ランボさんあれやるー!」
これを何かのアトラクションだと思っているのか、パシャパシャと駆けていく。
「おいコラアホ牛! 十代目をわずらわせんじゃねぇ!」
そう言って獄寺はランボの角を持ち、何かを書いた。
そこにはアホ牛と書かれていた。しかも油性ペンで書いたものだから、そうそう落ちることはない。
「これで落としても届けて貰えるぜ」
「ぐぴゃ!」
「雷の守護者は中央へ。対戦相手は二時間前からお待ちです」
よく向こうを見れば黒い大きな影が一つ。
「……レヴィか」
いつも任務の二時間前から待機をしていた。堅苦しいというか暑苦しいというか。
そしてどこからかヴァリアーも集まり出す。
もちろん、ヴァルもスクアーロもいた。
なんとなく、ニナは山本の後ろに隠れた。
ヴァルはニナを一瞥したが、特段何かをする様子はない。
フゥ、と一息つくと了平に首根っこを掴まされた。
「よし沢田! いつもの行くぞ!!」
(な、なんだ!?)
了平は獄寺のシャツを掴み、円を作る。
「ランボー! ファイ! オー!」
「……これは、何だ?」
「円陣だよ。気分が上がるだろ?」
「……私には分からない」
「ガハハハ! 今のもいっかい!」
心底勝負の意味を分かっていないこの子牛に、綱吉は言い聞かせる。
「ランボ! 嫌なら行かなくていいんだぞ。父さんがどんなつもりで決めたか知らないけど、おまえみたいなチビが戦うのはやっぱりおかしいよ! おまえだってまだ死にたくないだろう?」
「ランボさんは無敵だから死なないよ」
「駄目だ全く分かってない……」
「じゃーねー!」
何故あんなに元気なのか、分からないままエリアへと向かうランボ。
「ツナヨシ、たとえランボが棄権したとして、リングは相手に渡るがいいのか」
「うん。ランボが死ぬくらいなら、こんなリング渡したっていい」
(ボンゴレの至宝をこんなもの扱いか)
リングよりも仲間の安全を第一に考える。何故こんな男がボンゴレ十代目候補なのか。
「……いや、だからか」
九世が選んだ理由が、少し分かったような気がする。
だがその九世は、どういうわけか急に心変わりをした。
(これは調べる必要があるな)
激しい雨の中、傘を差した綱吉、了平、獄寺と合流する二人。
「タケシに捕まった」
「やっぱ仲間は多い方がいいだろう?」
「いいのか、私を仲間に入れても」
そういうと綱吉は少し困ったように笑う。
「ニナさんがどう思っているかは分からないけど、一緒に戦ってくれるのなら俺は仲間だと思っているよ」
「……そうか。それと名前は呼び捨てでいい」
そしてニナは一人屋上へと階段を上っていく。
今日戦うランボは何が待っているのか知らないのか、ひたすらはしゃいでいる。
こんなことで大丈夫なのかと不安になってしまう。
その不安は綱吉達も思っているようで。
「心配すんなって、いざとなったら俺達が割って入るから」
「ご心配には及びませんよ!」
「そのような行為は失格と阻止します。なお、助けようとした者、助けられた者のリングが相手の者となりますので」
会話を聞いていたのか、チェルベッロが答える。
さて、それではますます不安は募るばかり。
「今ここで考えてもどうしようもないな。早く屋上へ行こう」
そしてニナは屋上に着く。
激しく雷雨轟く中、雷が屋上の避雷針に集まる。
(何本もの避雷針、そして張り巡らされた網)
雷は避雷針を通り網に伝わっていく。
あんなものを直に受けてしまっては、焦げて死んでしまうだろう。
「今宵の戦闘エリアは雷の守護者にふさわしい、エレットゥリコサーキットです。避雷針に落ちた電流が何倍にも増幅され駆け巡る仕組みになっています」
「ランボさんあれやるー!」
これを何かのアトラクションだと思っているのか、パシャパシャと駆けていく。
「おいコラアホ牛! 十代目をわずらわせんじゃねぇ!」
そう言って獄寺はランボの角を持ち、何かを書いた。
そこにはアホ牛と書かれていた。しかも油性ペンで書いたものだから、そうそう落ちることはない。
「これで落としても届けて貰えるぜ」
「ぐぴゃ!」
「雷の守護者は中央へ。対戦相手は二時間前からお待ちです」
よく向こうを見れば黒い大きな影が一つ。
「……レヴィか」
いつも任務の二時間前から待機をしていた。堅苦しいというか暑苦しいというか。
そしてどこからかヴァリアーも集まり出す。
もちろん、ヴァルもスクアーロもいた。
なんとなく、ニナは山本の後ろに隠れた。
ヴァルはニナを一瞥したが、特段何かをする様子はない。
フゥ、と一息つくと了平に首根っこを掴まされた。
「よし沢田! いつもの行くぞ!!」
(な、なんだ!?)
了平は獄寺のシャツを掴み、円を作る。
「ランボー! ファイ! オー!」
「……これは、何だ?」
「円陣だよ。気分が上がるだろ?」
「……私には分からない」
「ガハハハ! 今のもいっかい!」
心底勝負の意味を分かっていないこの子牛に、綱吉は言い聞かせる。
「ランボ! 嫌なら行かなくていいんだぞ。父さんがどんなつもりで決めたか知らないけど、おまえみたいなチビが戦うのはやっぱりおかしいよ! おまえだってまだ死にたくないだろう?」
「ランボさんは無敵だから死なないよ」
「駄目だ全く分かってない……」
「じゃーねー!」
何故あんなに元気なのか、分からないままエリアへと向かうランボ。
「ツナヨシ、たとえランボが棄権したとして、リングは相手に渡るがいいのか」
「うん。ランボが死ぬくらいなら、こんなリング渡したっていい」
(ボンゴレの至宝をこんなもの扱いか)
リングよりも仲間の安全を第一に考える。何故こんな男がボンゴレ十代目候補なのか。
「……いや、だからか」
九世が選んだ理由が、少し分かったような気がする。
だがその九世は、どういうわけか急に心変わりをした。
(これは調べる必要があるな)