ヴァリアー編 第7話
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目を開くと、とっくに午前中の授業が終わる頃の時間帯だった。
自分でも珍しいとは思った。規則正しい生活を心がけていたが、こうも大胆な寝坊をするとは。
「……今日は休むか」
今日は雷戦だ。相手はレヴィ・ア・タン。
ボスへの忠誠心は高く、ターゲットが子供だろうが女性だろうが必ず始末する。
それに対し、こちら側の雷の守護者は。
「ランボか……」
ボヴィーノファミリーの一員で、まだ五歳の子供だ。
あんな子供を守護者として選ぶなんて、家光は何を考えているのか。
いや、そもそも中学生がプロの暗殺集団に立ち向かうなど初めからあり得ないことだ。
だが、了平は勝った。圧倒的不利な状況でルッスーリアに勝ち、晴の守護者としての役割を果たした。
風の守護者の役割は、障害となるものを全て吹き飛ばす荒々しき突風。
その役割を私は果たすことができるのか。
「さて」
学校に行かないとなれば、何をしようか。
勿論稽古をすべきだが、今日はどんな稽古をするべきだろうか。
ベッドから起き上がり、顔を洗うために洗面台へ行く。
蛇口から出る水をすくい、顔を洗う。
ポタポタと髪から水が落ちる。いつもならすぐにタオルで拭くのだが、今日はジッと鏡で自分を見つめ、動かない。
「……タケシの所へ行くか」
「で、俺と勝負しようって来たのか。俺が学校行ってたらどうしたんだよ」
「その時はその時だ。別の誰かを探すさ」
ニナの返答に山本は愉快そうに笑う。
「じゃ、やるか」
最初の頃と違い、防具は身に纏わず剣道袴だけを着ていた。
前とは違う。竹刀を構えた時、山本の顔つきが変わった。
これは、剣士の顔だ。いつも近くで見ていた、あの顔と同じ。
「……面白いことになりそうだ」
ニナはあの時と同じように素手で構える。
「ニナさんってさ」
「ニナでいい。同い年に敬称で呼ばれるのはこそばゆい」
「じゃあ、ニナ。おまえって得意な武器とかないのか?」
「武器か……。得意とする武器はないな。かといって格闘技も得意というわけでもない」
そしてニナは、立てかけてあった竹刀を手に持つ。
「そうだな、今日はこれを使うか」
「竹刀? 剣も使えるんだな」
ニナの得意武器はない。スクアーロやベルのように愛用している物もない。
「これで戦えば分かるだろう。私が何を得意としているか」
竹刀を構える。山本とは違い構え方が少しいびつだが、隙がない。
だが目は違う。鋭くなった眼差し。真剣な目つき。
(誰かに、似てるな)
自分でも珍しいとは思った。規則正しい生活を心がけていたが、こうも大胆な寝坊をするとは。
「……今日は休むか」
今日は雷戦だ。相手はレヴィ・ア・タン。
ボスへの忠誠心は高く、ターゲットが子供だろうが女性だろうが必ず始末する。
それに対し、こちら側の雷の守護者は。
「ランボか……」
ボヴィーノファミリーの一員で、まだ五歳の子供だ。
あんな子供を守護者として選ぶなんて、家光は何を考えているのか。
いや、そもそも中学生がプロの暗殺集団に立ち向かうなど初めからあり得ないことだ。
だが、了平は勝った。圧倒的不利な状況でルッスーリアに勝ち、晴の守護者としての役割を果たした。
風の守護者の役割は、障害となるものを全て吹き飛ばす荒々しき突風。
その役割を私は果たすことができるのか。
「さて」
学校に行かないとなれば、何をしようか。
勿論稽古をすべきだが、今日はどんな稽古をするべきだろうか。
ベッドから起き上がり、顔を洗うために洗面台へ行く。
蛇口から出る水をすくい、顔を洗う。
ポタポタと髪から水が落ちる。いつもならすぐにタオルで拭くのだが、今日はジッと鏡で自分を見つめ、動かない。
「……タケシの所へ行くか」
「で、俺と勝負しようって来たのか。俺が学校行ってたらどうしたんだよ」
「その時はその時だ。別の誰かを探すさ」
ニナの返答に山本は愉快そうに笑う。
「じゃ、やるか」
最初の頃と違い、防具は身に纏わず剣道袴だけを着ていた。
前とは違う。竹刀を構えた時、山本の顔つきが変わった。
これは、剣士の顔だ。いつも近くで見ていた、あの顔と同じ。
「……面白いことになりそうだ」
ニナはあの時と同じように素手で構える。
「ニナさんってさ」
「ニナでいい。同い年に敬称で呼ばれるのはこそばゆい」
「じゃあ、ニナ。おまえって得意な武器とかないのか?」
「武器か……。得意とする武器はないな。かといって格闘技も得意というわけでもない」
そしてニナは、立てかけてあった竹刀を手に持つ。
「そうだな、今日はこれを使うか」
「竹刀? 剣も使えるんだな」
ニナの得意武器はない。スクアーロやベルのように愛用している物もない。
「これで戦えば分かるだろう。私が何を得意としているか」
竹刀を構える。山本とは違い構え方が少しいびつだが、隙がない。
だが目は違う。鋭くなった眼差し。真剣な目つき。
(誰かに、似てるな)