ヴァリアー編 第6話
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「で、何を話せばよかったのかな」
「とぼけんじゃねぇ、てめぇとヴァリアーとの関係だよ」
「ああ。そうだったな。では、どこから話そうか」
約束の時間。綱吉、獄寺、山本、了平の四人はニナの話を聞くために屋上に集まった。
「では、まず昨日私にしつこくまとわりついてきたあの男の説明をしようか。彼はヴァレンティーン・クラルヴァイン。お察しの通り私の兄だ。一応血も繋がっているらしい」
一応、という言葉に綱吉はどこかよそよそしさを感じた。
兄、と言った時のニナの表情も苦虫を噛み潰したような表情である。
「私が二歳の時に離ればなれになったんだ。八歳の時に再会した。だから正直、兄と言われても実感がない。で、そのヴァルがヴァリアーにいたから、私も自動的にヴァリアーに入隊したというわけだ」
「……おい、それで終わりか」
「今の話だと極限に納得できない所ばかりだぞ!」
「ああ。話せるところまで話すと言ったはずだ。これ以上聞きたければ、タケシに言った賭けに勝つしかないな」
「……ううん。話してくれてありがとう。そりゃ色々気になるところはあるけど、嘘はついてないと思う」
「私を信用するというのか?」
「ニナさんが元ヴァリアー隊員だとしても、今は一緒に戦ってくれる仲間だから」
参ったな、と思った。今は仲間かもしれないが、後々裏切るかもしれないのに。百パーセント信用されるに値される人間ではないのに。
「ま、ツナが言うんならそれでいいんじゃないのか?」
「うむ。とにかくこれからよろしく頼むぞ!」
「……十代目が言うなら」
「随分とまぁ、信頼されているんだな」
信頼されているのは、いいことなのだが。どうも腑に落ちない。
それともこれが将来ボスになるべくして生まれた者が持つ信頼力なのか。
(そういうわけではなさそうだけど)
ボスという言葉は、綱吉に似合わない。そんな気がする。
ボスならば、まずこのように対等に扱うことはない。部下とボスという立場をわきまえ、そしてそれは互いも理解し、承知している。
だが綱吉は。
「……不思議な人だな。君は」
ボスという自覚は全くなく、友達として接してくる。
だからなのか、綱吉の周りに人が集まるのは。
「私に出来ることがあれば、協力しよう」
賭けてみるか。そう思った。
まだニナ自身綱吉達を信頼できないが、向こうから信頼を寄せられているのならばできる限りのことはしよう。
どうせ遅かれ早かれ兄とのけじめをつけなければいけなかったのだから。
「とぼけんじゃねぇ、てめぇとヴァリアーとの関係だよ」
「ああ。そうだったな。では、どこから話そうか」
約束の時間。綱吉、獄寺、山本、了平の四人はニナの話を聞くために屋上に集まった。
「では、まず昨日私にしつこくまとわりついてきたあの男の説明をしようか。彼はヴァレンティーン・クラルヴァイン。お察しの通り私の兄だ。一応血も繋がっているらしい」
一応、という言葉に綱吉はどこかよそよそしさを感じた。
兄、と言った時のニナの表情も苦虫を噛み潰したような表情である。
「私が二歳の時に離ればなれになったんだ。八歳の時に再会した。だから正直、兄と言われても実感がない。で、そのヴァルがヴァリアーにいたから、私も自動的にヴァリアーに入隊したというわけだ」
「……おい、それで終わりか」
「今の話だと極限に納得できない所ばかりだぞ!」
「ああ。話せるところまで話すと言ったはずだ。これ以上聞きたければ、タケシに言った賭けに勝つしかないな」
「……ううん。話してくれてありがとう。そりゃ色々気になるところはあるけど、嘘はついてないと思う」
「私を信用するというのか?」
「ニナさんが元ヴァリアー隊員だとしても、今は一緒に戦ってくれる仲間だから」
参ったな、と思った。今は仲間かもしれないが、後々裏切るかもしれないのに。百パーセント信用されるに値される人間ではないのに。
「ま、ツナが言うんならそれでいいんじゃないのか?」
「うむ。とにかくこれからよろしく頼むぞ!」
「……十代目が言うなら」
「随分とまぁ、信頼されているんだな」
信頼されているのは、いいことなのだが。どうも腑に落ちない。
それともこれが将来ボスになるべくして生まれた者が持つ信頼力なのか。
(そういうわけではなさそうだけど)
ボスという言葉は、綱吉に似合わない。そんな気がする。
ボスならば、まずこのように対等に扱うことはない。部下とボスという立場をわきまえ、そしてそれは互いも理解し、承知している。
だが綱吉は。
「……不思議な人だな。君は」
ボスという自覚は全くなく、友達として接してくる。
だからなのか、綱吉の周りに人が集まるのは。
「私に出来ることがあれば、協力しよう」
賭けてみるか。そう思った。
まだニナ自身綱吉達を信頼できないが、向こうから信頼を寄せられているのならばできる限りのことはしよう。
どうせ遅かれ早かれ兄とのけじめをつけなければいけなかったのだから。