ヴァリアー編 第5話
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「助けて!!」
暗闇の中逃げる子供三人。それを追うのは黒い服を纏いレイピアのような武器を持つ男。
「ランボさんもう走れない~~」
「えー!?」
三人の中で一番大きな子供、フゥ太はランボを抱えて走る。
だが所詮は子供。男はすぐにフゥ太達に追いついてしまう。
武器を構え、そして振り下ろそうと、
「見つけた」
気づいた時には、地面にひっくり返っていた。
そして腹部に強烈な蹴り。男は気絶する。
「あ! フゥ太、ランボ、イーピン!」
そこで恐らくフゥ太達を探しに来たであろう綱吉とリボーンが現れた。
「あ、ニナさん!? なんでここに?」
「油断するな」
その言葉通りに、左右からまた同じような服装の男性が二人現れた。
だが、
「ウッ!」
「グッ」
一人は剣で、一人はボムで倒されてしまった。
「ったく、なんでアホ牛がリングを」
「もう大丈夫だぜ」
獄寺、山本、遅れて了平がこの場に集まる。
「み、みんな……!」
「家光の奴、なんとか間に合ったみてーだな」
ニナは倒れた男達の服装、武器、そしてマスクを外して調べる。
(レヴィの雷撃隊か。まさか本当に狙ってくるとは)
チラリとランボを見る。モジャモジャの頭にまだ何が起こったのかよく分かっていない表情。
「……こんな小さな子供を守護者にしようというのか」
「ニナさんが、一人倒したんだよね? ていうかニナさんて何者……」
綱吉の言葉を人差し指で遮る。
大きな気配を感じた。そして間違いがなければこれは、
「くるぞ」
同じく気配を察知したのか、リボーンが言った。
言葉通り高台に一人の男がいた。
背中に何本もの剣のような物をさしている。
全員が、先ほどとは違うレベルの男だと察知した。
「雷のリングを持っているのは、パーマのガキだな。……邪魔立てすれば殺す」
そして武器に手をかけようと、
「レヴィ、待て」
また一人誰かが来た。肩に手を置きレヴィを牽制している。
ニナと同じ黒髪で、目の色は緑色。顔つきもどことなくニナに似ていて冷酷という言葉が似合うような風貌だった。
「……うげっ」
思わず変な声が出てしまった。ニナは急いで口を抑えるがもう遅い。
男がこちらを見る。すると驚いたように目を見開き、そして。
「ニナ……? ニナなのか」
「え、ちょ、いつの間に!??」
男はいつの間にかニナの前に来ていた。綱吉の驚きを無視して男はニナを抱きしめる。
「会いたかった……! 今までどこに行っていたんだ。もっと顔を見せてくれ。まさかここで会えるなんて」
(どういうことだ。スクアーロはコイツに私が日本にいると言っていなかったのか)
「ヴァル、離してくれ」
ヴァル、と呼ばれた男はニナの言う事を無視して、それどころかもっときつく抱きしめる。
ところがニナの指にはめられたリングを見つけて、一気に雰囲気が変わった。
「……これはなんだ」
「見て分かるだろう。風のリングだ」
それでようやくニナを解放する。だが今度は痛いくらい手首を掴んだ。
「これは、おまえにとって必要のないものだ」
すさまじいほどの殺気。今まで呆気にとられていた者が全員息をのんだ。
マズいな。とニナは表情に表さないものの焦っていた。
ここで戦闘になってしまったら周りを巻き込んでしまう。下手すればここら一帯の家が壊れる。
「ヴァルちゃん! ストップよ!」
「他のリングの保持者もそこにいるみたいだね」
レヴィとヴァル。それに加えて四人のヴァリアー隊員が現れた。
「こ、こんなに……」
「う゛お゛ぉい! 雨のリングを持つのはどいつだぁ」
「俺だ」
険しい顔をした山本が前に出る。対するスクアーロは余裕綽々 とした笑みを広げる。
「なんだぁ、てめーか。三秒でおろしてやるぞ」
「もう。ヴァルちゃんも早くこっち戻りなさい。感動の再会に水さして悪いけども」
「……ルッスーリア」
ヴァルは渋々といった様子でニナから離れ、高台の
方へ戻る。
そしてヴァルとは違う、禍々しい気配を感じた。
思わずぞくりとするような、出来れば一秒でも早くこの場から去りたいような。
「出たな。まさかまた奴を見る日が来るとはな……。XANXUS」
スクアーロを問答無用でどかし、姿を見せる。
そこにいるだけでもとてつもない威圧感だった。
綱吉は恐ろしさのあまりへたれこみ、他は全く動けない。
「沢田綱吉……」
そう言ってXANXUSは手に光を宿す。それにスクアーロ達も動揺した。
「やべーぞ、逃げろ!」
「死ね」
――ガッ
XANXUSの前につるはしが刺さった。
「そこまでだ。ここからは俺が仕切らせてもらう」
「と、父さん!?」
暗闇の中逃げる子供三人。それを追うのは黒い服を纏いレイピアのような武器を持つ男。
「ランボさんもう走れない~~」
「えー!?」
三人の中で一番大きな子供、フゥ太はランボを抱えて走る。
だが所詮は子供。男はすぐにフゥ太達に追いついてしまう。
武器を構え、そして振り下ろそうと、
「見つけた」
気づいた時には、地面にひっくり返っていた。
そして腹部に強烈な蹴り。男は気絶する。
「あ! フゥ太、ランボ、イーピン!」
そこで恐らくフゥ太達を探しに来たであろう綱吉とリボーンが現れた。
「あ、ニナさん!? なんでここに?」
「油断するな」
その言葉通りに、左右からまた同じような服装の男性が二人現れた。
だが、
「ウッ!」
「グッ」
一人は剣で、一人はボムで倒されてしまった。
「ったく、なんでアホ牛がリングを」
「もう大丈夫だぜ」
獄寺、山本、遅れて了平がこの場に集まる。
「み、みんな……!」
「家光の奴、なんとか間に合ったみてーだな」
ニナは倒れた男達の服装、武器、そしてマスクを外して調べる。
(レヴィの雷撃隊か。まさか本当に狙ってくるとは)
チラリとランボを見る。モジャモジャの頭にまだ何が起こったのかよく分かっていない表情。
「……こんな小さな子供を守護者にしようというのか」
「ニナさんが、一人倒したんだよね? ていうかニナさんて何者……」
綱吉の言葉を人差し指で遮る。
大きな気配を感じた。そして間違いがなければこれは、
「くるぞ」
同じく気配を察知したのか、リボーンが言った。
言葉通り高台に一人の男がいた。
背中に何本もの剣のような物をさしている。
全員が、先ほどとは違うレベルの男だと察知した。
「雷のリングを持っているのは、パーマのガキだな。……邪魔立てすれば殺す」
そして武器に手をかけようと、
「レヴィ、待て」
また一人誰かが来た。肩に手を置きレヴィを牽制している。
ニナと同じ黒髪で、目の色は緑色。顔つきもどことなくニナに似ていて冷酷という言葉が似合うような風貌だった。
「……うげっ」
思わず変な声が出てしまった。ニナは急いで口を抑えるがもう遅い。
男がこちらを見る。すると驚いたように目を見開き、そして。
「ニナ……? ニナなのか」
「え、ちょ、いつの間に!??」
男はいつの間にかニナの前に来ていた。綱吉の驚きを無視して男はニナを抱きしめる。
「会いたかった……! 今までどこに行っていたんだ。もっと顔を見せてくれ。まさかここで会えるなんて」
(どういうことだ。スクアーロはコイツに私が日本にいると言っていなかったのか)
「ヴァル、離してくれ」
ヴァル、と呼ばれた男はニナの言う事を無視して、それどころかもっときつく抱きしめる。
ところがニナの指にはめられたリングを見つけて、一気に雰囲気が変わった。
「……これはなんだ」
「見て分かるだろう。風のリングだ」
それでようやくニナを解放する。だが今度は痛いくらい手首を掴んだ。
「これは、おまえにとって必要のないものだ」
すさまじいほどの殺気。今まで呆気にとられていた者が全員息をのんだ。
マズいな。とニナは表情に表さないものの焦っていた。
ここで戦闘になってしまったら周りを巻き込んでしまう。下手すればここら一帯の家が壊れる。
「ヴァルちゃん! ストップよ!」
「他のリングの保持者もそこにいるみたいだね」
レヴィとヴァル。それに加えて四人のヴァリアー隊員が現れた。
「こ、こんなに……」
「う゛お゛ぉい! 雨のリングを持つのはどいつだぁ」
「俺だ」
険しい顔をした山本が前に出る。対するスクアーロは
「なんだぁ、てめーか。三秒でおろしてやるぞ」
「もう。ヴァルちゃんも早くこっち戻りなさい。感動の再会に水さして悪いけども」
「……ルッスーリア」
ヴァルは渋々といった様子でニナから離れ、高台の
方へ戻る。
そしてヴァルとは違う、禍々しい気配を感じた。
思わずぞくりとするような、出来れば一秒でも早くこの場から去りたいような。
「出たな。まさかまた奴を見る日が来るとはな……。XANXUS」
スクアーロを問答無用でどかし、姿を見せる。
そこにいるだけでもとてつもない威圧感だった。
綱吉は恐ろしさのあまりへたれこみ、他は全く動けない。
「沢田綱吉……」
そう言ってXANXUSは手に光を宿す。それにスクアーロ達も動揺した。
「やべーぞ、逃げろ!」
「死ね」
――ガッ
XANXUSの前につるはしが刺さった。
「そこまでだ。ここからは俺が仕切らせてもらう」
「と、父さん!?」