第2話
夢小説設定
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「あ、お帰りなさい! ご飯出来てますよ!」
「またカレー?」
寮の扉を開くとちょうど目の前に咲也がいた。
最後に帰ってきたのは至なのか、全員テーブルに座っていた。
台所には監督である立花いづみが皿にカレーをよそっている。
「昨日はチキンカレーでしたけど今日はほうれん草のカレーですから!」
「カレーには変わりないし。そろそろ別のが食べたい……」
「まぁまぁ至さん。明日は俺が作りますから」
確かにいづみの作るカレーは美味しいが同じ料理が三日続けて出たら流石に飽きる。
「そういや、真澄と同じクラスの女子に会った」
「へぇ」
「って、全然興味ナシだな」
「監督以外どうでもいい」
「真澄君クラスメイトの名前は覚えようよ……」
「どうせクラス替えするし」
(瀬奈さん可哀想だな)
本人は気づいていないが真澄の事を喋るときが一番表情が明るかった。
振り向くことがない、というのは分かっているらしい。
(まずは名前覚えて貰う所から始めないとな)
そこまで考えて、どうして自分はそこまで瀬奈に世話を焼くのか不思議に思った。
「至さん、食べないんすか?」
「食う食う」
ただ少し気になっただけ。そう結論づけてカレーを口にする。
(……そういや今日からイベ始まるんだった)
あれから、たまにだがゲームセンターに行くと至に会う。
瀬奈も毎日通っているわけではない。だが偶然の一致で至と会うことがあった。
「瀬奈さんも割とゲーム中毒だな」
「うーん。私の場合ストレス発散がゲームをすることですから」
「そんなにストレス溜まってんの?」
「私、頼まれたら断れない性格なので……。日直の人によく理由つけられて頼まれることがあるんですよね」
「あー分かる。俺も定時で帰りたいのに上司から仕事頼まれるときマジで世界が滅んでほしいって思うし」
「そこまでではないですね」
(大人って大変だな……)
至と話す時は本心を言える。そして至も仕事の不満などをたまに漏らすときがあった。
本心を言えるのは、きっとそれは至が大人でゲームが好きという共通点があるからだろう。
「大人って、大変ですか?」
「そりゃ大変に決まってる。でも学生の頃の方が楽だとは思わない。どんなときでも今が一番大変」
「……すごく深いですね」
「うわこれめっちゃはずい。忘れて」
「せっかくいいこと言ってくれたのに」
「ほんと忘れて。あ、そろそろ体力回復してる頃か」
そう言って至はスマホを取り出す。
かなりのアプリゲームをやっているのは知っているが一体彼はいつ寝ているのだろうか。
(確かPCゲームもやってたような)
「瀬奈さんはソシャゲやらないの?」
「至さんが今やってるゲーム私も入れてますよ無課金だけど」
「学生で廃課金者の方がマズいわ。後でコード送って。どっかのステージ行くなら編成しとくから」
「え、いいんですか」
「たまに無課金民に優しくないイベあるし。一人くらい廃課金者のフレンドいた方が役に立つと思うけど?」
「自分で廃課金者って認めるんですね……」
「またカレー?」
寮の扉を開くとちょうど目の前に咲也がいた。
最後に帰ってきたのは至なのか、全員テーブルに座っていた。
台所には監督である立花いづみが皿にカレーをよそっている。
「昨日はチキンカレーでしたけど今日はほうれん草のカレーですから!」
「カレーには変わりないし。そろそろ別のが食べたい……」
「まぁまぁ至さん。明日は俺が作りますから」
確かにいづみの作るカレーは美味しいが同じ料理が三日続けて出たら流石に飽きる。
「そういや、真澄と同じクラスの女子に会った」
「へぇ」
「って、全然興味ナシだな」
「監督以外どうでもいい」
「真澄君クラスメイトの名前は覚えようよ……」
「どうせクラス替えするし」
(瀬奈さん可哀想だな)
本人は気づいていないが真澄の事を喋るときが一番表情が明るかった。
振り向くことがない、というのは分かっているらしい。
(まずは名前覚えて貰う所から始めないとな)
そこまで考えて、どうして自分はそこまで瀬奈に世話を焼くのか不思議に思った。
「至さん、食べないんすか?」
「食う食う」
ただ少し気になっただけ。そう結論づけてカレーを口にする。
(……そういや今日からイベ始まるんだった)
あれから、たまにだがゲームセンターに行くと至に会う。
瀬奈も毎日通っているわけではない。だが偶然の一致で至と会うことがあった。
「瀬奈さんも割とゲーム中毒だな」
「うーん。私の場合ストレス発散がゲームをすることですから」
「そんなにストレス溜まってんの?」
「私、頼まれたら断れない性格なので……。日直の人によく理由つけられて頼まれることがあるんですよね」
「あー分かる。俺も定時で帰りたいのに上司から仕事頼まれるときマジで世界が滅んでほしいって思うし」
「そこまでではないですね」
(大人って大変だな……)
至と話す時は本心を言える。そして至も仕事の不満などをたまに漏らすときがあった。
本心を言えるのは、きっとそれは至が大人でゲームが好きという共通点があるからだろう。
「大人って、大変ですか?」
「そりゃ大変に決まってる。でも学生の頃の方が楽だとは思わない。どんなときでも今が一番大変」
「……すごく深いですね」
「うわこれめっちゃはずい。忘れて」
「せっかくいいこと言ってくれたのに」
「ほんと忘れて。あ、そろそろ体力回復してる頃か」
そう言って至はスマホを取り出す。
かなりのアプリゲームをやっているのは知っているが一体彼はいつ寝ているのだろうか。
(確かPCゲームもやってたような)
「瀬奈さんはソシャゲやらないの?」
「至さんが今やってるゲーム私も入れてますよ無課金だけど」
「学生で廃課金者の方がマズいわ。後でコード送って。どっかのステージ行くなら編成しとくから」
「え、いいんですか」
「たまに無課金民に優しくないイベあるし。一人くらい廃課金者のフレンドいた方が役に立つと思うけど?」
「自分で廃課金者って認めるんですね……」