第6話
夢小説設定
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「次が一位決定戦ですね」
不知火が使いっ走りで試合の得点を壁紙に記入し勝ち残ったクラスは後二組。
土方のクラスと原田のクラス。この二クラスのどちらかが一位に選ばれる。
(原田先生も気合い入ってるなぁ)
原田は体育教師でもあるから、こういった競技のイベントは特に気合いが入るようだ。
だが土方も負けず嫌いである。果たしてどちらが勝つのか。
「……咲良さん。仕事は私がやりますから、どうぞクラスの応援に行ってください」
「え、でも」
勝ったクラスの表彰状をすぐに印刷しなければいけないし写真撮影の仕事もある。
それを天霧一人に任せるわけにはいかない。
「去年も一昨年もやりましたからね。今年はだいぶ楽させてもらいました」
だから大丈夫。と天霧は微笑んだ。
「……ありがとうございます。天霧さん」
咲良は自分のクラスへと戻り、試合の行く末を見守る。
「怪我の具合は」
「大丈夫です。痛くもないです」
「山南さんは腕がいいからな。自分で作った薬を生徒に飲ませようとするところが考えものだが」
なにやら物騒な台詞が聞こえたが、あえて聞かないことにする。
「クラスの奴らが頑張ってんだ。おまえも一言応援ぐらい言ってやれ」
「そ、そう言われても」
見ればクラスメイト達はしきりに頑張れと叫んでいる。千鶴も応援サイドで頑張ってくださいと声を張り上げていた。
咲良は今までこんなイベントで声を上げたことがない。というより普段大声を出したりしない。
でも、今日ぐらいは。こんな時こそは。
「……が、頑張れ……!」
ああ、自分は今どんな顔をしているのだろう。
頬が熱い。だけど試合に出ているクラスメイト達は走り回ってもっと熱いだろう。
一瞬、千鶴を含む応援側のクラスメイトはポカンと咲良を見ていたがすぐに自分達も応援に戻る。
「出来るじゃねぇか」
ポン、と土方は咲良の頭に手を置く。
突然の事で何が起きたのか分からなかった。
間違いでなければ、勘違いでなければ私は。頭を撫でられたのだろうか。
一瞬で頬が熱くなった。応援の恥ずかしさでごまかせているかもしれないが。
(は、恥ずかしい……!)
だが当の土方はなんとも思っていないのかすぐに試合に集中する。
それが少しモヤモヤするというか。かえって助かるというか。
――ピーー!
試合の終わりを告げるホイッスルが鳴った。
誰もが得点板に集中する。果たして、勝ったクラスは。
不知火が使いっ走りで試合の得点を壁紙に記入し勝ち残ったクラスは後二組。
土方のクラスと原田のクラス。この二クラスのどちらかが一位に選ばれる。
(原田先生も気合い入ってるなぁ)
原田は体育教師でもあるから、こういった競技のイベントは特に気合いが入るようだ。
だが土方も負けず嫌いである。果たしてどちらが勝つのか。
「……咲良さん。仕事は私がやりますから、どうぞクラスの応援に行ってください」
「え、でも」
勝ったクラスの表彰状をすぐに印刷しなければいけないし写真撮影の仕事もある。
それを天霧一人に任せるわけにはいかない。
「去年も一昨年もやりましたからね。今年はだいぶ楽させてもらいました」
だから大丈夫。と天霧は微笑んだ。
「……ありがとうございます。天霧さん」
咲良は自分のクラスへと戻り、試合の行く末を見守る。
「怪我の具合は」
「大丈夫です。痛くもないです」
「山南さんは腕がいいからな。自分で作った薬を生徒に飲ませようとするところが考えものだが」
なにやら物騒な台詞が聞こえたが、あえて聞かないことにする。
「クラスの奴らが頑張ってんだ。おまえも一言応援ぐらい言ってやれ」
「そ、そう言われても」
見ればクラスメイト達はしきりに頑張れと叫んでいる。千鶴も応援サイドで頑張ってくださいと声を張り上げていた。
咲良は今までこんなイベントで声を上げたことがない。というより普段大声を出したりしない。
でも、今日ぐらいは。こんな時こそは。
「……が、頑張れ……!」
ああ、自分は今どんな顔をしているのだろう。
頬が熱い。だけど試合に出ているクラスメイト達は走り回ってもっと熱いだろう。
一瞬、千鶴を含む応援側のクラスメイトはポカンと咲良を見ていたがすぐに自分達も応援に戻る。
「出来るじゃねぇか」
ポン、と土方は咲良の頭に手を置く。
突然の事で何が起きたのか分からなかった。
間違いでなければ、勘違いでなければ私は。頭を撫でられたのだろうか。
一瞬で頬が熱くなった。応援の恥ずかしさでごまかせているかもしれないが。
(は、恥ずかしい……!)
だが当の土方はなんとも思っていないのかすぐに試合に集中する。
それが少しモヤモヤするというか。かえって助かるというか。
――ピーー!
試合の終わりを告げるホイッスルが鳴った。
誰もが得点板に集中する。果たして、勝ったクラスは。