ホラーゲーム
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日付がもう少しで変わるという時間に俺は公安の仕事を終えてセーフハウスに帰ってきた。
7月下旬の今日は連日続く猛暑。
夜になっても僅かに気温は下がるが暑さはほぼ変わらない。
昼間の太陽の下にいるよりはいくらかマシだとも言える。
―ガチャ―
「?」
玄関を開けて入ればひんやりとした空気。
誰かが先に部屋に入っている証拠。
普段は安室透名義で借りた家にいることが多くそちらは何人か知っている。
ここの家を知るのはごくわずか。というか一人しかいない。
しかし万が一のことも考え足音を立てないように廊下を進む。
部屋の明かりはない。
リビングに入ればさらに涼しさを感じる。
その中にポツリとソファに寝転びながらポータブルゲームらしきものをする女…いや俺の彼女の輝がいた。
暗がりの中でゲームの光とその光にうっすらと分かる程度の輝の顔。
どうやら何かに集中しているようだがこんなに暗くては見えにくいのではないのか、目を悪くしてしまうぞ。そもそも何故暗闇でゲームをする必要がある。
などなどいろんな考えをしながら自分もまた電気をつけるのを忘れて彼女に近づいた。
「何をしているんだ」
「きゃぁぁ!!」
肩に手を置きそういえば思った以上に肩をビクつかせて悲鳴を上げた輝。
ソファからよく落なかったものだな。
一度彼女から離れて電気をつけてみれば胸に手を当てて恨めしそうに自分をみているではないか。
「も、もう!!零さんの、バカっ!」
「帰ってきてそうそうにそんなこと言われる覚えはないんだが?」
「めっちゃくちゃビビったってことですよ!」
「そういうのは俺が帰ってきたことに気付かなかった輝が悪い。」
むっと唇を尖らせちょっと涙目の輝が可愛い。
が本人にとってはかなりの問題だったようだ。
輝がふぅ…と一息ついて寝転がっていたのを今度は座り直す。
その横に適当にスーツを脱いだ俺が座り彼女が再び画面に落としたそれを横から見る。
「ホラーゲームか…」
「んふふ、そうなの♪」
さっきの機嫌とは変わり上機嫌になる輝。
それは今言った通り画面自体も他のゲームと違い一段と暗い画面が映し出されている。
キャラクターはやや可愛めに作られているようだがその舞台がすでに何らかの血表現がある。
「あー、だから部屋を真っ暗にしていたんだな。でもなんで俺が帰ってきたことに気付かなかった?」
それはね…といって差し出されたそれはイヤホン。
喜々として差し出すそれに俺は受け取り耳につける。
それを確認した輝はある程度の会話が始まるところまで操作をした。
そして聞こえてきたキャラクターの会話になるほど。と納得した。
「ね?どうどう?」
「ほぅ…これは臨場感たっぷりなものだな。」
「でしょでしょ!」
ゲームの中の会話を聞いていれば足音やそこに軋む音、キャラクターの会話が右から左、また逆もしかり、前か後ろから聞こえてきているような錯覚に陥るものだった。
彼女はこれをダミーヘッドマイクだと説明してくれた。右から声をかけたり遠くから近くに近づくことでよりリアリティのあるように収録しているのだとか。
「そういえば輝はこういうの好きだったな。」
「うん。それに暑いし、ホラーゲームでもして涼しくなろう、なんなら真っ暗にしちゃえって思って。」
「それはいいが、お前が今日来ることを俺は知らされていないが?」
「そ、れは…零さんを驚かそうと思って…逆に驚かされたけど…」
口をもごもごと言わせる輝。
再び画面にその目線が行くが手を動かす気配がない。
それを俺が横から抜き去り電源を弱い一度押し切りテーブルにおく。(スリープ機能なるからな)
「あ…」
「俺がいるのにこれに夢中になるのか?」
「いや……それ、は…ひゃ…////」
そっと押し倒せば顔を赤らめる輝。
突然のそういう雰囲気にいつもタジタジになる姿は可愛いとしか言いようがない。
「零さん、お風呂…」なんていう輝の言葉を遮るように自分の唇で塞ぐ。
俺の真意に気付いた彼女はここじゃ…というがソファだろうがベッドだろうがすることは一緒だと言いくるめてそのまま彼女を抱いた。
後日、なんとか互いに休みを合わせて映画を見に行った。
彼女の要望でもある今年公開されたホラー映画だとか。
画面に映る数々の迫り来るシーンにびくりと肩を揺らして俺の手を握ってくる姿は何とも言えず映画の内容なんて半分しか入ってこなかった。
たまにはホラーも悪くないな。
7月下旬の今日は連日続く猛暑。
夜になっても僅かに気温は下がるが暑さはほぼ変わらない。
昼間の太陽の下にいるよりはいくらかマシだとも言える。
―ガチャ―
「?」
玄関を開けて入ればひんやりとした空気。
誰かが先に部屋に入っている証拠。
普段は安室透名義で借りた家にいることが多くそちらは何人か知っている。
ここの家を知るのはごくわずか。というか一人しかいない。
しかし万が一のことも考え足音を立てないように廊下を進む。
部屋の明かりはない。
リビングに入ればさらに涼しさを感じる。
その中にポツリとソファに寝転びながらポータブルゲームらしきものをする女…いや俺の彼女の輝がいた。
暗がりの中でゲームの光とその光にうっすらと分かる程度の輝の顔。
どうやら何かに集中しているようだがこんなに暗くては見えにくいのではないのか、目を悪くしてしまうぞ。そもそも何故暗闇でゲームをする必要がある。
などなどいろんな考えをしながら自分もまた電気をつけるのを忘れて彼女に近づいた。
「何をしているんだ」
「きゃぁぁ!!」
肩に手を置きそういえば思った以上に肩をビクつかせて悲鳴を上げた輝。
ソファからよく落なかったものだな。
一度彼女から離れて電気をつけてみれば胸に手を当てて恨めしそうに自分をみているではないか。
「も、もう!!零さんの、バカっ!」
「帰ってきてそうそうにそんなこと言われる覚えはないんだが?」
「めっちゃくちゃビビったってことですよ!」
「そういうのは俺が帰ってきたことに気付かなかった輝が悪い。」
むっと唇を尖らせちょっと涙目の輝が可愛い。
が本人にとってはかなりの問題だったようだ。
輝がふぅ…と一息ついて寝転がっていたのを今度は座り直す。
その横に適当にスーツを脱いだ俺が座り彼女が再び画面に落としたそれを横から見る。
「ホラーゲームか…」
「んふふ、そうなの♪」
さっきの機嫌とは変わり上機嫌になる輝。
それは今言った通り画面自体も他のゲームと違い一段と暗い画面が映し出されている。
キャラクターはやや可愛めに作られているようだがその舞台がすでに何らかの血表現がある。
「あー、だから部屋を真っ暗にしていたんだな。でもなんで俺が帰ってきたことに気付かなかった?」
それはね…といって差し出されたそれはイヤホン。
喜々として差し出すそれに俺は受け取り耳につける。
それを確認した輝はある程度の会話が始まるところまで操作をした。
そして聞こえてきたキャラクターの会話になるほど。と納得した。
「ね?どうどう?」
「ほぅ…これは臨場感たっぷりなものだな。」
「でしょでしょ!」
ゲームの中の会話を聞いていれば足音やそこに軋む音、キャラクターの会話が右から左、また逆もしかり、前か後ろから聞こえてきているような錯覚に陥るものだった。
彼女はこれをダミーヘッドマイクだと説明してくれた。右から声をかけたり遠くから近くに近づくことでよりリアリティのあるように収録しているのだとか。
「そういえば輝はこういうの好きだったな。」
「うん。それに暑いし、ホラーゲームでもして涼しくなろう、なんなら真っ暗にしちゃえって思って。」
「それはいいが、お前が今日来ることを俺は知らされていないが?」
「そ、れは…零さんを驚かそうと思って…逆に驚かされたけど…」
口をもごもごと言わせる輝。
再び画面にその目線が行くが手を動かす気配がない。
それを俺が横から抜き去り電源を弱い一度押し切りテーブルにおく。(スリープ機能なるからな)
「あ…」
「俺がいるのにこれに夢中になるのか?」
「いや……それ、は…ひゃ…////」
そっと押し倒せば顔を赤らめる輝。
突然のそういう雰囲気にいつもタジタジになる姿は可愛いとしか言いようがない。
「零さん、お風呂…」なんていう輝の言葉を遮るように自分の唇で塞ぐ。
俺の真意に気付いた彼女はここじゃ…というがソファだろうがベッドだろうがすることは一緒だと言いくるめてそのまま彼女を抱いた。
後日、なんとか互いに休みを合わせて映画を見に行った。
彼女の要望でもある今年公開されたホラー映画だとか。
画面に映る数々の迫り来るシーンにびくりと肩を揺らして俺の手を握ってくる姿は何とも言えず映画の内容なんて半分しか入ってこなかった。
たまにはホラーも悪くないな。
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