君が僕を忘れないように僕が君を覚えている
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朝食を終えてすぐにかの有名な探偵事務所に安室さんの愛車(本当に白のRX-7だった)に乗せてもらいやってきた。乗り心地よかったです!
「(うわぁ、生ポアロだ、毛利探偵事務所だ)」
「緊張しなくても大丈夫ですよ、毛利先生は気さくな方ですから」
「あ、はい…」
「そうそう、今朝言ったように僕ここのカフェでアルバイトをしているんですよ、落ち着けば来てくださいね。」
そこを見上げる私に営業スマイルよろしくな安室さん。
ここで私が彼を本当に正体も知らずに“安室透”という人物だと信じていたならこの素敵な笑顔に惚れていただろう。
いや、実際目の当たりにして本当に笑顔、素敵ですね、イケメンですね。
降りる時も自分が先に降りてどうぞって手を差し伸べてくれる紳士っぷりでしたよ。
甘いマスクを被っているペテン師(あ、しっくりくるわ)って知ってるんだからね。
先にポアロ横の階段を登る彼の後に続く。
それとほぼ同時に「お父さん!」と若い女の子の声が聞こえた。
「おはようございます、蘭さん。朝からどうしましたか?」
ナチュラルに事務所に入っていく安室さんに私は恐る恐るといったように後ろをついていく。
まぁ依頼する事務所だからいいのか。
「あ、安室さん…おはようございます。」
「こんな朝早くからどうしたの?安室のおにーちゃん?」
うわ、本物だ。声だけしか聞こえないけど。
というのも私はどうすればいいのかわからないしドアの真ん前を安室さんが塞いでるから自然と隠れてる(と思う)。
「お前、今日は準備をするとかで朝から下でバイトじゃなかったのか?」
奥の方から中年男性の声がする。
かの有名な(以下略
というかそうなの?あれ、もしかして目が覚めた時に誰かと話しているっぽい声は梓さんとだったのかな。
「ええ、その予定だったんですけどちょっと予定外のことが起こりまして…
僕から毛利先生に依頼を…。」
「俺?」
「ええ。彼女の身元と身辺調査を…」
「彼女?」
スっと避けた安室さん先には私。
見事集まっていた三人は物珍しげに私を見られる。
一般人の私としてはこう注目されては一歩引くものがある。
というかある意味あまり関わりたいような関わりたくないような…。
「こちらのお嬢さんは?」
「槙村輝と、いいます。」
とりあえず名前は名乗っておくべきだな。お世話なるんだし…でもなるべく記憶喪失っぽくしないと。
といってもアニメでも紙面でもこの近辺しか映らないから道なんてわからないし記憶がないもなにも初めての場所には違いないのだ。
「昨夜僕が帰ってきたところに彼女が僕の家の前で倒れていたんです。介抱をして朝目が覚めたんですが、どうやら記憶がないらしくて…」
「記憶喪失…このお嬢さんが…」
「…自分の名前は分かるようですが、ご家族のことや昨夜まで何をしていたのかこれっきり覚えていないみたいで。事件性も考えてはいるんですが幾分、僕の情報網だけでは頼りないので、顔の広い毛利先生ならなにか彼女に関する情報を調べてくれるのではないかと思いまして…」
いや、あんた公安だろ…本当はもうかざま?かざみ?さんだったかに連絡してそうですよね。って思ったのは秘密だ。
でもそれによって私という存在がどう出るのかが気になる。
ポンといきなり知らない街(紙面上では知っているが)に放り出されて知ってる地名がないのではと思うといささか不安だ。
「ねぇねぇ、お姉さんっていくつなの?」
「え…」
「ちょっとコナンくん!!」
「うぇ…!」
「女性に真っ先に年齢を聞くのは失礼よ!すみません」
「あ、いえ……27です。」
「あ、じゃあ安室さんと歳が近いですね。」
「そう、なんですか…」
「まぁ、僕は29ですので。しかしおいくつかは覚えていたんですね。」
「あ、さっき免許証みて…(危ない危ない、あれをみて私の名前を知ったって言ってたから確認のために車の中で見ててよかった。)」
というかこれでやっぱりあと一年で三十路とかほんとありえないわ。
童顔ですね、二十歳すぎですって言ってもまだ通じますって。
ちょっとお肌気にしてる20代後半女性にとってはその綺麗な肌羨ましいですよ。
「?僕の顔になにかついてますか?」
「!あ、いえ…若くみえるなって思って…////」
身長差もあるためかキョトンして見下ろされるのちょっと、いい。でもなんか照れる。
まぁ本当のことではあるけど…
「それで、お前が見つけるまでのことは」
「もちろん伺いましたよ。ね」
「あ、はい…安室さんにも言ったんですが、本当になんで安室さんところに寝ていたとか、全然わからなくって…」
これは本当のこと。この世に神がいるとしたなら何故安室さん…いやトリップというものをさせたのか謎だ。
ただ、やっぱりその前に頭痛がしたとかは言わない方がいいと思うんだ。
いろいろ勘ぐられて怪しまれても困る。いや、記憶喪失ってところが一部ではもう怪しまれているかもしれないけど…。
「それと蘭さんにも一つ…」
「え、私、ですか?」
「はい、今日学校が終わってからでいいので彼女に服を見繕ってあげてくれませんか?僕自身今日は一日下のポアロでバイトですし、僕のものを着せても小柄な彼女だとぶかぶかでしょうし、何よりこの服一枚っていうのもね。街案内も兼ねてお願いしてもいいですか?」
「そ、そんな悪いです…いきなりそんな…。それに、私のスマホでこの近辺調べられますから迷ったらこれ使って…」
いきなり何を言い出すこのお方!
街なら一人で歩けますって!さっきそれとなくスマホ確認したら電波通ってるし。
「あれれ~でもお姉さんのスマホの電池半日ももたないんじゃない?」
「え…」
確認してみれば確かにあと30%ほどしか残ってない。というかコナン君よ、よくその角度から見えたな電池残量が!
あぁ、でも確かにこれじゃあもって2~3時間。地図アプリなんて開いてたらあっという間だろうな。
「本当ですね。あいにく見る限り僕の型とはプラグの種類が違うようだ。」
ち、ちかい!
安室さん近いです!今の状況はというと私のスマホとその充電の差し込み口を見るようにやや中腰でスマホ覗き込まれてる。=必然的に顔もちょっと近くなるわけで……
「いいですよ、私でよければ。」
「でも……(いいのかよぉ。まぁ、アプリも満足に使えないしこの近辺を知るには知ってる人がいるのはありがたいんだけど…)」
「決まりですね。」
「ところでお前っ…槙村さんに手は出していないんだろうな」
「え?な、何を言い出すんですか。」
指を差し氏名された安室さんは一瞬驚きの表情をする。
あ、ちょっとレアかも…
「だってそうだろうが。こんな素敵なお嬢さんを一日介抱だなんて。つまり家にあげたってことだろうが。先に警察に連絡するっていう手もあったんじゃねぇのか?」
「それはそうですがいろいろ寄り道もしていて僕自身も遅くなってしまい早く休みたいと思っていたのと、警察を呼んで数時間でも外で放置するわけにもいかないので」
素敵かどうかはさておきそういえばそうだ。
もしその夜に安室さんが見つけてくれていたとして110番してもよかったのでは?自分が探偵の前にお巡りさんだから先に身辺調査したとか?
いや、まぁ免許証見られている時点でそうなんだろうけどね。
え、じゃあなにか?実は黒の組織の謎の実験で実は私召喚された!みたいな?
ってそれはないか…そんなファンタジーみたいな。
あーでも本当になにもされていないとは言い切れない…。
「あ、ちょっと、あなたまで引かないでくださいよ」
「いや、その……」
そう言葉を濁しならススっと安室さんから数歩離れる私。
初対面とはいえ、いくら私に魅力がないとはいえ!ごく平々凡々な顔立ちとはいえ!男は狼…一応これからも警戒はしておいても、いいよね?
そういえば寝ていたって言っていたから寝顔もばっちり見られていたってことだよね!というか私そういえばすっぴんだった!!
「本当になにもしていませんから…」
ちょっと焦ったような動揺を見せつつため息をつく安室さんにあぁ、こんな顔するんだ。なんて思ったりしているととりあえず今日一日毛利さんのところでお世話になるもとい調査されるのである。
「(うわぁ、生ポアロだ、毛利探偵事務所だ)」
「緊張しなくても大丈夫ですよ、毛利先生は気さくな方ですから」
「あ、はい…」
「そうそう、今朝言ったように僕ここのカフェでアルバイトをしているんですよ、落ち着けば来てくださいね。」
そこを見上げる私に営業スマイルよろしくな安室さん。
ここで私が彼を本当に正体も知らずに“安室透”という人物だと信じていたならこの素敵な笑顔に惚れていただろう。
いや、実際目の当たりにして本当に笑顔、素敵ですね、イケメンですね。
降りる時も自分が先に降りてどうぞって手を差し伸べてくれる紳士っぷりでしたよ。
甘いマスクを被っているペテン師(あ、しっくりくるわ)って知ってるんだからね。
先にポアロ横の階段を登る彼の後に続く。
それとほぼ同時に「お父さん!」と若い女の子の声が聞こえた。
「おはようございます、蘭さん。朝からどうしましたか?」
ナチュラルに事務所に入っていく安室さんに私は恐る恐るといったように後ろをついていく。
まぁ依頼する事務所だからいいのか。
「あ、安室さん…おはようございます。」
「こんな朝早くからどうしたの?安室のおにーちゃん?」
うわ、本物だ。声だけしか聞こえないけど。
というのも私はどうすればいいのかわからないしドアの真ん前を安室さんが塞いでるから自然と隠れてる(と思う)。
「お前、今日は準備をするとかで朝から下でバイトじゃなかったのか?」
奥の方から中年男性の声がする。
かの有名な(以下略
というかそうなの?あれ、もしかして目が覚めた時に誰かと話しているっぽい声は梓さんとだったのかな。
「ええ、その予定だったんですけどちょっと予定外のことが起こりまして…
僕から毛利先生に依頼を…。」
「俺?」
「ええ。彼女の身元と身辺調査を…」
「彼女?」
スっと避けた安室さん先には私。
見事集まっていた三人は物珍しげに私を見られる。
一般人の私としてはこう注目されては一歩引くものがある。
というかある意味あまり関わりたいような関わりたくないような…。
「こちらのお嬢さんは?」
「槙村輝と、いいます。」
とりあえず名前は名乗っておくべきだな。お世話なるんだし…でもなるべく記憶喪失っぽくしないと。
といってもアニメでも紙面でもこの近辺しか映らないから道なんてわからないし記憶がないもなにも初めての場所には違いないのだ。
「昨夜僕が帰ってきたところに彼女が僕の家の前で倒れていたんです。介抱をして朝目が覚めたんですが、どうやら記憶がないらしくて…」
「記憶喪失…このお嬢さんが…」
「…自分の名前は分かるようですが、ご家族のことや昨夜まで何をしていたのかこれっきり覚えていないみたいで。事件性も考えてはいるんですが幾分、僕の情報網だけでは頼りないので、顔の広い毛利先生ならなにか彼女に関する情報を調べてくれるのではないかと思いまして…」
いや、あんた公安だろ…本当はもうかざま?かざみ?さんだったかに連絡してそうですよね。って思ったのは秘密だ。
でもそれによって私という存在がどう出るのかが気になる。
ポンといきなり知らない街(紙面上では知っているが)に放り出されて知ってる地名がないのではと思うといささか不安だ。
「ねぇねぇ、お姉さんっていくつなの?」
「え…」
「ちょっとコナンくん!!」
「うぇ…!」
「女性に真っ先に年齢を聞くのは失礼よ!すみません」
「あ、いえ……27です。」
「あ、じゃあ安室さんと歳が近いですね。」
「そう、なんですか…」
「まぁ、僕は29ですので。しかしおいくつかは覚えていたんですね。」
「あ、さっき免許証みて…(危ない危ない、あれをみて私の名前を知ったって言ってたから確認のために車の中で見ててよかった。)」
というかこれでやっぱりあと一年で三十路とかほんとありえないわ。
童顔ですね、二十歳すぎですって言ってもまだ通じますって。
ちょっとお肌気にしてる20代後半女性にとってはその綺麗な肌羨ましいですよ。
「?僕の顔になにかついてますか?」
「!あ、いえ…若くみえるなって思って…////」
身長差もあるためかキョトンして見下ろされるのちょっと、いい。でもなんか照れる。
まぁ本当のことではあるけど…
「それで、お前が見つけるまでのことは」
「もちろん伺いましたよ。ね」
「あ、はい…安室さんにも言ったんですが、本当になんで安室さんところに寝ていたとか、全然わからなくって…」
これは本当のこと。この世に神がいるとしたなら何故安室さん…いやトリップというものをさせたのか謎だ。
ただ、やっぱりその前に頭痛がしたとかは言わない方がいいと思うんだ。
いろいろ勘ぐられて怪しまれても困る。いや、記憶喪失ってところが一部ではもう怪しまれているかもしれないけど…。
「それと蘭さんにも一つ…」
「え、私、ですか?」
「はい、今日学校が終わってからでいいので彼女に服を見繕ってあげてくれませんか?僕自身今日は一日下のポアロでバイトですし、僕のものを着せても小柄な彼女だとぶかぶかでしょうし、何よりこの服一枚っていうのもね。街案内も兼ねてお願いしてもいいですか?」
「そ、そんな悪いです…いきなりそんな…。それに、私のスマホでこの近辺調べられますから迷ったらこれ使って…」
いきなり何を言い出すこのお方!
街なら一人で歩けますって!さっきそれとなくスマホ確認したら電波通ってるし。
「あれれ~でもお姉さんのスマホの電池半日ももたないんじゃない?」
「え…」
確認してみれば確かにあと30%ほどしか残ってない。というかコナン君よ、よくその角度から見えたな電池残量が!
あぁ、でも確かにこれじゃあもって2~3時間。地図アプリなんて開いてたらあっという間だろうな。
「本当ですね。あいにく見る限り僕の型とはプラグの種類が違うようだ。」
ち、ちかい!
安室さん近いです!今の状況はというと私のスマホとその充電の差し込み口を見るようにやや中腰でスマホ覗き込まれてる。=必然的に顔もちょっと近くなるわけで……
「いいですよ、私でよければ。」
「でも……(いいのかよぉ。まぁ、アプリも満足に使えないしこの近辺を知るには知ってる人がいるのはありがたいんだけど…)」
「決まりですね。」
「ところでお前っ…槙村さんに手は出していないんだろうな」
「え?な、何を言い出すんですか。」
指を差し氏名された安室さんは一瞬驚きの表情をする。
あ、ちょっとレアかも…
「だってそうだろうが。こんな素敵なお嬢さんを一日介抱だなんて。つまり家にあげたってことだろうが。先に警察に連絡するっていう手もあったんじゃねぇのか?」
「それはそうですがいろいろ寄り道もしていて僕自身も遅くなってしまい早く休みたいと思っていたのと、警察を呼んで数時間でも外で放置するわけにもいかないので」
素敵かどうかはさておきそういえばそうだ。
もしその夜に安室さんが見つけてくれていたとして110番してもよかったのでは?自分が探偵の前にお巡りさんだから先に身辺調査したとか?
いや、まぁ免許証見られている時点でそうなんだろうけどね。
え、じゃあなにか?実は黒の組織の謎の実験で実は私召喚された!みたいな?
ってそれはないか…そんなファンタジーみたいな。
あーでも本当になにもされていないとは言い切れない…。
「あ、ちょっと、あなたまで引かないでくださいよ」
「いや、その……」
そう言葉を濁しならススっと安室さんから数歩離れる私。
初対面とはいえ、いくら私に魅力がないとはいえ!ごく平々凡々な顔立ちとはいえ!男は狼…一応これからも警戒はしておいても、いいよね?
そういえば寝ていたって言っていたから寝顔もばっちり見られていたってことだよね!というか私そういえばすっぴんだった!!
「本当になにもしていませんから…」
ちょっと焦ったような動揺を見せつつため息をつく安室さんにあぁ、こんな顔するんだ。なんて思ったりしているととりあえず今日一日毛利さんのところでお世話になるもとい調査されるのである。