永代 美月

デフォルトネーム 永代 美月

「ここで引いたら…勝てない…！」
「赤木さんの全部が私のものにならないのなら…私、何も要らない、何も欲しくないんです」


自殺した親の借金返済の為に風俗に行くか麻雀で勝って借金の返済をチャラにしてもらうかの2択を迫られ、麻雀をやっていたところをたまたま雀荘にやってきた赤木に助けられる。
それを機に互いに親睦を深めていくが、赤木は鷲巣との麻雀以降全国各地を転々としていき、それに対して美月は高校を卒業して大学へ進学、麻雀はそこそこに勉学とバイトに励むという日々を送る。

時々赤木がフラっと帰ってきては美月のアパートに転がり込むと一緒に出掛けたり、家でのんびりしたと思ったらまたフラッと何処へ消える生活をしていた。

ヤクザとの麻雀まではギャンブルや裏社会とは無縁の生活を送っていた少し弱気で心優しい穏やかな少女。少々世間知らずで無茶をする事がある。

しかし、ひとたび追い込まれると引かずに立ち向かおうとする勝負根性があり、更に天運も彼女の味方をする。赤木は美月のその勝負根性を高く評価している。

死の予感を直感的に感じる事ができ、母や父の死ぬ前日や赤木が鷲巣との対決の前日に逢いに来た時も感じていた。
そして、それは自分自身の死も感じ取る事ができる。


パーソナリティ


幼少期の頃は今とは違い変わった性格をしていた。「死」というものに興味を持っており、人は死んだらどうなるのかが彼女の中でとても好奇心をそそられた。
人や虫や小動物を殺すのとは違い、それは自分自身の死への興味だった。

幼い頃、好奇心のままに死んでみようと危険行動を度々繰り返していた。橋から川に飛び込む、頭を石で打ち付ける、挙句友人に殺してと頼むなど常軌を逸しており、両親に心配されて精神科に連れてかれたり、頭を石で打ち付けて以降はお付きの人が常に監視していた。

母の死がきっかけで「死」というものに直面し、それ以来危険行動はやめ、自分の異常性に気が付き普通になったものの美月の根底には「死」とは何なのかと哲学的に考えている。

決して早死したい訳では無いし、殺されたい訳では無い。ただ、貴方達が好きな物に興味があるように、彼女は死へ興味があるのだ。

赤木しげるが生の実感を欲しているのに対し、永代 美月は自分自身の死を追い求めている。