海外合宿
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*りんside*
マウイ島のリゾート地に、跡部さんの別荘があるらしい。
けど、
『……………』
「「((でかーっ!!))」」
目の前に広がる別荘…建物?は、想像を遥かに越えた大きさだった。
造りは南国風で、そこに馴染んでいる。
忍「…何度見ても驚くなぁ」
『忍足さん、来たことあるんですか?』
忍「氷帝の合宿で数回な。跡部の別荘の中でも、一際大きい奴やで」
そうなんだ…と呆気に取られてしまう。
前に跡部さんの家にお邪魔した時、その広さに驚いていた自分が恥ずかしい。
「うわーかっこいい」
「あの、何歳ですか?」
女の人の声に振り向くと、
佐「はは、ごめんね…今合宿に来てるんだ」
白「堪忍な」
佐伯さんと白石さんが、水着を着た女の人達に囲まれていた。
日本語なので、多分観光客だろう。
ビーチも近いみたいだし…
それより、
(ダ、ダイナマイトボディだ……!)
女の人の胸は凄く大きくて、陽に焼けた肌に黒のビキニが似合っていた。
『…紅葉さん、』
紅「大丈夫やで。蔵はりんちゃん一筋やしな、」
『男の人は皆…あのくらい胸が大きな女性が好きなんでしょうか』
紅「そこかい!!」
紅葉さんのツッコむ声を聞いても、う~と真剣に悩み始めてしまう。
自分の胸をチラリと見て、ハァと思わず溜め息。
千石「俺はりんちゃんの方がいいなー」
『千石さん、』
紅「自分…話聞いてたんか」
隣に立って、ニッコリと笑う千石さん。
千石「りんちゃんにはりんちゃんのいいとこがたくさんあるしね」
もしかして、
励ましてくれてるのかな…?
『ありがとうございます…』
嬉しくて微笑めば、千石さんの顔が少し赤くなった気がした。
ハワイの気温、暑いもんね。
千石「ねーりんちゃん、この後さー…」
紅「ちょ、うちの子に近寄らんといて!」
『??』
ギューッと紅葉さんに抱きしめられる形で歩いていたから、千石さんの話に答えることが出来なかった。
跡「荷物は部屋に運んである。各自ユニフォームに着替えたら、コートに集まれ!」
幸「各学校の責任者に従って動くように」
「「「はい!!」」」
大「りんちゃんと琴平さんは、少し残ってくれるかな?」
『はい!』
全体に指示を出して、一旦解散した。
大石先輩からこれからの仕事内容の説明を受け、私も部屋に移動することにした。
リョ「りん、」
『お兄ちゃん!』
リョ「俺の部屋ここだから……何かあったら言って」
『うん、わかった』
お兄ちゃんは部屋割りの紙を見せる。
その気遣いが嬉しくて、元気良く頷いた。
部屋に向かって歩いている最中、豪華な造りに目を奪われてしまう。
ロビーも階段も、まるでお城みたいだ。
紅「あ、ここやない?」
一つの部屋の前にたどり着き、そっとドアを開ければ……
『うわぁ…』
プリンセスルーム、と言う言葉がピッタリの部屋。
広い天蓋付きのベッドが二つに、大きなシャンデリア。
バルコニーからは、綺麗な海が一望出来た。
ただのマネージャーなのに…こんな部屋、いいのかな。
紅葉さんも同じことを思ったみたいで、「跡部って何者?」と目を点にしている。
『そういえば、紅葉さんはお店の方大丈夫なんですか?』
紅「うん。最近オトン腰痛めててな…店休業中なんや」
『ええ!大丈夫なんですか?』
紅「はは、大丈夫大丈夫。あいつ歳やからなー少し休んだらすぐ復活するわ」
そう言って笑う紅葉さんだけど…もしかしたら無理してるのかもしれない。
紅「あ、この合宿は蔵に強制…いや、誘われてな。
うちもりんちゃんの手伝い出来たらなー思うて」
『…ありがとうございます。私も紅葉さんがいてくれて、心強いです!』
マネージャーが一人より、やっぱり二人いた方が励まされる。
精一杯働かなきゃ!!
紅「(女一人だと危険や言うて、無理矢理連行されたことは黙っとこ…)」
合宿1日目は、各学校ごとに基礎の確認。
それが終われば自由に試合もしていいらしく。
別荘の裏には壮大なコートが設置されていて、人数の問題もない。
紅葉さんはドリンクやタオルの配給係、私は作る方を任せられてるのだけれど。
『……あの…し、白石さん?』
白「ん?」
『そ、そんなに見られてると…えと、やりにくくて』
コートから離れた場所でドリンクを作る私の傍に腰掛け、じーっと観察?してくる白石さん。
その視線を背中に感じ、意識してしまいドリンクを作る手が汗ばむ。
白「ああ、ごめんな。せやけど、りんちゃん見てたいんやもん」
『!!』
『そ、そうですか…』と言いながら、顔が真っ赤になるのを感じた。
そんな私に気付いてるのか気付いてないのか、白石さんはニコニコと微笑んでいる。
『練習、行かなくていいんですか?』
白「試合まで時間あるから。…それまで、りんちゃんと一緒にいたくて」
思わず振り向くと、白石さんとバチリ視線が絡みあった。