地区予選決勝戦
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菜「叔母さま、おはようございます」
倫「おはよう菜々子ちゃん」
菜「あら?りんちゃんは…」
姿の見えないりんを探す菜々子。
いつもなら誰よりも早く起きて、朝食を作っているはずだった。
倫「あの子ならお弁当持って朝早く出かけたわ」
菜「リョーマさんの試合を見に、ですか?」
倫「あら。菜々子ちゃん驚かないのね」
菜「ふふ…りんちゃんは、そうするだろうと思ってましたから」
2人はこの場にいないリョーマとりんを思って苦笑を漏らした。
『どうしよう…』
その頃、りんは悩んでいた。
兄の試合が見たくて後ろから着けて来たのだった。
来てしまったのは良いとして…
『(お兄ちゃん何処にいるの?)』
しっかり着けて来たつもりだったのに、途中で見失ってしまったのだ。
周りを見渡すと試合を見に来ているだろう人達が大勢いた。
りんは必死になって兄の姿を探すけれど、見当たらない。
「あの…」
りんが振り返ると髪の長いみつ編みの女の子が立っていた。
『はい?』
その子は言いにくそうに顔を赤くした。
「だ、男子決勝はどこのコートでやってるんですか?」
様子からして、りんと同じ状況だろう…
『すみません…私も今探している所なんです』
申し訳なさそうに言うと女の子は「そうですか…」と言って、肩を落としてがっかりした。
『あの、良かったら一緒に探しませんか?』
「えっ」
『一人より、二人の方が心強いですし…ね!』
りんが優しく微笑むと、女の子は遠慮がちに頷いた。