約束
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『でも、すごく急だったので…びっくりしました』
青学への帰り道、りんは隣で歩く手塚を見上げるように口を開いた。
手「ああ、驚かせてすまない」
大「本当だよ。連絡くらいしてくれて良かったのに」
大石の言葉に、りんも確かにと思い頷いた。
でもそうゆうところが手塚らしく、懐かしい気持ちになった。
一番聞きたいことが聞けずりんが黙って俯いて歩いていると、手塚がゆっくり口を開いた。
手「…肩は大丈夫だ」
顔を上げると手塚と目が合う。
心配かけたなと付け足し呟くように言われた。
『いえ、本当に良かった、です…』
嬉しくて思わず泣きそうになったけど、必死で堪えながらりんは隣で歩く手塚に微笑んだ。
いよいよ全国大会が始まった。
開会式の後、すぐに各コートに移動することになり、りんは朝早く起きて作ったお弁当を持ち青学の皆の後について行った。
『お兄ちゃん…いよいよだね』
リョ「うん」
『一回戦は沖縄の比嘉中だね』
リョ「うん」
『応援しか出来ないけど、頑張ってね!』
リョ「うん」
『…お兄ちゃん?』
リョ「うん」
うんしか言わない兄を不思議に思い見つめると、まだ眠いのかぼんやり目を擦っている。
早起きが苦手なリョーマにとっては、朝早くから始まる大会はある意味大変なものであった。
『(お兄ちゃん、大丈夫かな…?)』
そんなリョーマを見て、1人心配するりんだった。
リョ「ねぇ、あんたダイエットした方がいーんじゃないの?」
『………』
もう目が覚めたらしい。
いつものごとく相手選手を挑発しているところを見ると、心配しなくても大丈夫そうだった。
田「ぬぅーやんコラーっ!」
田仁志慧が、リョーマをガッと持ち上げるように胸ぐらを掴んだ。
りんがお兄ちゃんと叫ぶ前に、桃城達が何しやがんだと罵声した。
木「止めなさいよ青学諸君!ここにいる皆さん沖縄武術の心得があるからね」
桃「ほう…やってみなきゃ分かんねーよ」
海「上等だ」
険悪な雰囲気の中、試合は始まるのであった。