約束
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*りんside*
全国大会の抽選会は、立海大附属中学校で行われるらしかった。
大石先輩と神奈川県まで電車で行き、抽選会場の前まで来た。
『…な、何か緊張します』
大「ははっ大丈夫だよ」
緊張で強張る私と違って、大石先輩は落ち着いている。
大「じゃあ受付してくる。りんちゃんは先に行ってても良いよ」
『いいえ、ここで待ってます!』
大石先輩は小さく笑って、受付をしに行ってしまった。
ふと気付いた。
目の前を通るのは皆男性で、制服…セーラー服姿の人は私だけとゆうことに。
気のせいか、かなり見られている気がする。
(大石先輩…早く来て)
恥ずかしさから思わず下を向いてしまう。
「どないしたん?」
突然頭上から声がしたので、驚いて顔を上げた。
目の前には…心配そうな顔をした男の人。
「自分、具合でも悪いんか?」
『い、いえ!大丈夫です』
勘違いをさせてしまったみたいで、慌てて首を横に振った。
「そうか?」
『はい!』
その人は目を細めて私を見つめている。
(??)
な、何だろう…どっか変なのかな。
男の人は直も黙ってじっと見ている。
「なぁ、」
男の人が口を開いた時ー…
「白石、受付終わったで」
白石…と呼ばれたその人は、別の男の人に呼ばれてくるっと体をそっちに向けた。
ああ、と返事をして行ってしまった。
(今の…)
知ってる。前にもあった気がする。
゙どないしたん?゙
そうだ。
夢で見たんだ。
じゃあ、今の人は…?
大「…りんちゃん?」
あまりにもぼーっとしていて、大石先輩が話し掛けている事にも気が付かなかった。
会場に着くと、すぐに抽選が始まった。
各学校の代表者が前に出ていく。
「-東京代表、青春学園」
『あの、大石先輩…?』
何度呼び掛けても反応がない。
「青春学園、いないんですか?!」
大「あ、ハイ!すいません、今行きます!」
大石先輩が慌てて立ち上がると、周りから笑い声が沸き起こった。
「大石…それは俺に引かせてくれないか」
『……ぶ、部長…』
入り口に、手塚部長が立っていた。
その場にいた全員が振り返る。
『あの、ぶちょ…』
駆け寄ろうとしたけど、手塚部長はそのまま前に歩きだした。
その途中、部長がチラッとこっちを見て目が合う。
歩く部長を目で追っていると、白石…さんが座っていることに気が付いた。
跡部さんも、葵さんも、真田さんも…皆手塚部長を見ていた。