約束
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『ふぇっ…グスッ…グスッ』
悲しくて、悲しくて、ただ泣くことしか出来なかった。
そんな自分に同情の目を向けて、過ぎ去る人達。
そんな時ー…
「どないしたん?」
優しく、声をかけてくれた男の子。
『また、会える?』
「うん。いつか…な」
『約束!』
「約束」
小指を絡ませて、ゆびきりをした。
まるで陽だまりみたいに優しく微笑むあなたは、小さい私をひどく安心させたんだ。
リリリリリ…
鳴り響く目覚ましに驚き、パチッと目を開ける。
(夢…?)
窓から薄ら射し込む光を見て、夢から覚めたのだと思った。
最近良く見る夢。
それはいつも同じで、夢から覚めた後何故か懐かしい気持ちになる。
ぼーっとする思考のまま、早く目を覚ますために洗面所に向かった。
『……とゆう夢を良く見るの』
雪「へぇ…」
アイスクリームを食べながら、親友である雪に真剣に話すりん。
部活は午後からなので、雪と2人でショピングに来たのであった。
雪「でもさ~その人!かっこ良かった?」
面食いな雪はキラキラ目を輝かせる。
『良くわかんないの…顔がぼやけてて』
優しく微笑んでくれてることはわかるが、肝心な顔が曖昧なのだ。
うーんとりんが考えていると、雪が小さく息を吐いた。
雪「でも…何かの知らせかもね」
『知らせ?』
突然真剣な表情になる雪に耳を傾ける。
雪「だって毎日同じ夢なんでしょ?それって、偶然にしてはすごいじゃない」
妙に説得力がある口調に、そうかも…とりんは思った。
『あ!そろそろ行かなきゃ』
雪「そっか、部活だもんね。頑張ってね!」
『うん!ごめんね。今日は全国大会の抽選会なんだぁ』
マネージャーとゆうことで、大事な抽選会に参加することになっていた。
この時のりんは知らない。
その抽選会で、出会う人のことを。