王者と挑戦者
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*りんside*
『お兄ちゃ…』
気付いたら頬に涙が伝っていた。
こんなお兄ちゃん…もう見てられなくて。
不「…大丈夫だよ。」
上を向くと、優しい顔をした不二先輩と目が合う。
不「信じようよ、越前を。」
桃「ほうら見てみなって」
お兄ちゃんを見ると…笑ってる…?
リョ「やっと弱点見つけたよ、゙風林火山゙。
ちょっと打ってくんない」
そう言ったお兄ちゃんに、構わず風林火山の『火』を発動する真田さん。
「15-0!」
ボールは真田さんのコートに入った。
もう一度、
一本足のスプリットステップ…後ろに飛んで威力を吸収し、無我の境地で風林火山の『風』を打つ。
『すごい…』
そうだよ、お兄ちゃんだもん。
絶対勝てるよ。
『青学ー!!』
今は一生懸命応援しよう。
リョ「俺は…アンタを倒して全国へ行く!」
お兄ちゃんを信じて。
「ゲーム越前 4-5!」
だけど、真田さんはロブで試合の流れを変えた。
40-0
マッチポイントまで追い込まれ、周囲から「あと一球」とコールが始まる。
(頑張れ)
5-5まで追い付き、その精神力と体力に誰もが驚いた。
真田さんはトップスピンロブで決めに来た。
お兄ちゃんは審判台を使い高く飛んで…
リョ「COOLドライブ」
ボールはバウンドせずに転がり、相手コートに入る。
「ゲームセット ウォンバイ…青学 越前7-5!」
皆は一斉に駆け出し、お兄ちゃんを胴上げした。
『………』
頭が置いてかれてる。
(青学の…優勝?)
ようやく理解した時には、既に沢山の歓声が沸き起こっていた。
菊「りん何してんの?来てきて!!」
おチビコールをしていた菊丸先輩に手招きされて、駆け足で近寄る。
『お兄ちゃん…!!』
ギュッと抱き付くと、お兄ちゃんは倒れそうになった。
『おめでとう!』
顔を上げてニッコリ笑う。
お兄ちゃんは目を丸くしてたけど、「…ありがとう」と言って微笑んだ。
閉会式、真田さんはメダルを貰わなかった。
目指すのは優勝だけだと。
「関東大会優勝は…
青春学園中等部!!」
関東大会、色んな人と出会って、沢山学んだ。
青学のマネージャーになって、゙初めでをいっぱい経験した。
どれも…大切な思い出。
こうして、関東大会は幕を閉じたー…