王者と挑戦者
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次のシングルス2の試合は…
不「切原君だっけ?急いでるなら協力するよ」
切「へぇ…ならチャッチャッと終わらせましょ!」
不「但し…キミが勝つとは限らないよ」
切「…なる程。そー言う事ね」
『………』
いつもと雰囲気が違う不二を見て、りんは少し心配になった。
ラリーが暫く続いていると、切原の目が真っ赤に充血しだした。
パワー、スピードと共に格段に上がる。
切「隙見ぃーっけ!」
切原の打った打球が決まった。それからとゆうもの、不二が押され始める。
切「何スかそのサーブは!?」
不二の肩にスマッシュが当たった。
『ふ、不二先輩!』
桃「野郎ワザとっ!!」
2-3、3-3と切原に追い付かれてしまった。
切「見えないのによくやるねぇ」
『!!』
不二は頭にボールを当てられていて、一時的に視力が低下していたのだった。
しかし、そんな事を感じさせないテニスで見る者全てを圧倒させた。
「ゲーム不二 6-5!」
不二がスマッシュを打ち込んだ時ー…
切原の動きが変わった。
『(お兄ちゃんのドライブB…)』
゙無我の境地゙
頭で考えて動くのではなく、身体が実際体験した記憶等も含め無意識に反応してしまう。
己の限界を超えた者のみが辿り着く事の出来る場所。
不二のガットが切れてしまった。
乾「返せる確率2%」
『…先輩』
りんは隣にいるリョーマの服をギュッと握った。
リョ「不二先輩、フレームだ!」
不二はラケットのフレームに当てて強引に返した。
しかしすぐに追い付かれてしまう。
急に切原のラケットが手から離れた。
「ゲームセット ウォンバイ不二 7-5!!」
ワァッと大きな歓声が沸き起こる。
『先輩!目は大丈夫ですか?』
不「うん。」
堀「しかし見えないのに勝っちゃうなんて、さすがっス不二先輩!」
不「いや…見えなかったから勝てたんだ」
『?』
高く上がる青学の応援幕を見つめて、不二は微笑んだ。