双子の妹
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時刻は過ぎ、あっという間に放課後。
りんは学校の帰りにスーパーへ寄り、夕飯の買い物をして家路を歩いていた。
母の倫子は茶道教室の先生である為、買い物をする時間がない場合がある。
そんな時はりんが変わりに買い物をしていた。
『(今日はハンバーグにしようかな)』
夕食のメニューを頭に浮かばせていると、前を一人の少年が歩いていた。
りんはその姿を見て急いで駆け寄る。
『お兄ちゃん!』
リョーマは振り返り、少し驚いたように目を開いた。
『今帰り?』
リョ「うん。りんも?」
『うん!買い物してたんだぁ』
りんは買い物袋を見せながら言う。
リョーマはそれを取り歩き出した。
『お、お兄ちゃんっ』
リョ「いいから」
『…ありがとう』
嬉しくて微笑み、りんはリョーマの隣を歩きだす。
『何か、小さい頃みたいだね』
昔はよく2人で遊んでいた。
テニスも一緒にやりたくて、毎日一生懸命練習した日々が懐かしい。
『お兄ちゃん、今日の試合どうだった?』
リョ「勝ったよ」
すごいねって言ったら、別にって素っ気ない返事が返ってきた。
『次は絶対絶対、応援しに行くね!』
リョ「…いいよ来なくて」
『う…何で?』
きっぱりと断るリョーマに納得がいかない。
そんなりんを見て、リョーマは小さくため息を吐いた。
『(た、ため息?!)』
リョ「…男が沢山いる」
『え?』
だから何なのかと思い、リョーマを見つめた。
『知ってるよ?』
りんが首を傾げ言うと、リョーマはまた溜め息を吐いた。
リョ「…もういいよ」
呆れたように諦めたように再び歩きだしたリョーマ。
『え?どういう事、お兄ちゃん!』
結局理由がわからないまま一日が過ぎていった。
南次郎に話したら、思いっきり笑われて…
それから暫く、リョーマが南次郎にからかわれる事になったとは、勿論りんは知らない。
『お弁当作って、絶対見に行こう』