合宿Ⅰ
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会場の都合上で、決勝は1週間後に伸びた。
青学は大石の提案で合宿に行くことになった。
場所は…
『軽井沢、ですか?』
青学のテニスコートでスコアを書いているりんは、突然のことに目を丸くした。
大「ああ。3泊4日で行こうと思ってね。
それで…ぜひりんちゃんにも来て欲しいんだ」
『わ、私も行って良いんですか?』
大「もちろん。」
大石が優しく笑うと、りんの顔がキラキラと輝いた。
『はい!喜んで!』
元気いっぱいに返事をした。
しかし、問題は学校。
りんは成績が良い為、4日休んでも構わない。
思い切って両親に話したところ、案の定2人は快く受け入れてくれた。
倫「まぁ、軽井沢?羨ましいわね」
南「楽しんでこいよ」
『遊びに行くんじゃないよ、マネージャーとして』
何だか勘違いをしてる2人だけど、了解してくれたことが嬉しくてりんは微笑んだ。
南「おいリョーマ」
リョ「何?」
南「りんのことは任せたぞ。変な虫がつかねーように気を付けろよ」
リョ「…当たり前じゃん」
楽しそうに話すりんと倫子を見ながら、小声で言う南次郎とリョーマだった。
そうして、合宿の朝を迎えた。
『いってきます!』
元気に挨拶をして家を出る。
りんと違って、隣で歩くリョーマは欠伸を繰り返していて眠そうだ。
リョ「…ねぇ、」
『何?』
リョ「何でそんなに楽しそうなの?」
ニコニコ笑顔のりんを見て、リョーマは不思議で仕方がない。
『え?だって…
お兄ちゃんと青学の皆と、ずっと一緒にいられるから』
そう言ってりんは、嬉しそうに笑った。
リョ「…あっそ。」
『えへへ///』
待ち合わせ場所に行くとバスが用意されていて、既に皆来ていた。
菊「おっチビ~りん、おっはよ~!!」
『おはようございます、菊丸先輩』
ガバァッと抱きついてくる菊丸を、リョーマは迷惑そうに払う。
大「じゃあ、そろそろ出発するぞ」
不「桃と海堂がまだなんじゃないかな」
バスを見渡すけれど、2人の姿はない。
『先輩達、どうしたんだろ…』
りんが心配になってきた時ー…
桃「海堂てめぇ!俺より先に走んじゃねーよ!」
海「あ゛?お前こそ邪魔なんだよ!」
言い合いをしながら猛ダッシュで向ってくる桃城と海堂。
はたから見たらそうとう可笑しな光景だ。
竜「2人とも遅いわい!
まさか走ってきたんじゃないだろうね?」
桃「えっとー、その方がランニングにもなるし良いかと思いまして…」
ハハハと笑う桃城に、「バカタレ!」とスミレは怒鳴った。
河「あの距離を走ってくるなんて…2人ともすごいなぁ」
海「もとはと言えば、お前は自転車だったのに急に走りだしたのがいけねーんだよ」
桃「あんだと?お前が先に自転車をバカにしたんじゃねーかよ!」
言い合いを続ける2人。
大石は止めに入るが、なかなか納まらない。
『桃城先輩、海堂先輩!』
声のした方を見ると、りんが笑顔で微笑んでいた。
『おはようございます』
そう言ってニッコリ笑う。
桃「あぁ…おはよう」
海「………はよう。」
うるさかった2人も、りんにつられて笑顔になる。
不「さすがりんちゃんだね」
河「…うん」
リョ「分かりやすすぎ」
リョーマは呆れたように呟いた。