誓い
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*りんside*
雪「ほ、本当なの?りん、」
『うん///』
お気に入りのオープンカフェにて、雪ちゃんに昨日のことを説明したら、食べる手を止め目を丸くした。
何だかプルプル震えてる…?
雪「おめでと~!!!」
『ゎわ!』
突然立ち上がり、ガバァと私に抱き付いてきた。
雪ちゃんは本当に嬉しそうで、何だかそのことがすごく嬉しい。
『ありがとう、雪ちゃん』
雪ちゃんには色々相談に乗ってもらったりしてたから、やっぱり一番に報告したかったんだ。
雪「で、で?」
『?』
雪「次はいつ会うの?」
『ふぇ?』
い、いつ会うか?
雪ちゃんはキラキラと目を輝かせて、期待に満ちた瞳で私を見る。
『わ、わかんない…』
雪「え?話とかしてないの?」
『…うん』
゙また連絡してな。いつでも待っとるから゙
白石さんもああ言ってくれたんだし、連絡…私からしても良いよね?
うーんと悩んでいると、前から溜め息が聞こえた。
雪「彼女になったんでしょ?遠慮しててどうするの」
彼女と言う言葉に、すぐ様赤面。
『でも何をしたらいいのか、全然わかんなくて』
彼女って、具体的に何をすればいいのかな…
テレビとかで見た感じだと、手を繋いだりデートしたり、
キ、キキキス…とか…?
カァァと一人で顔を赤く染めて俯く。
やっぱり、想像出来ない。
雪「一番に近くにいる人が、彼女じゃないの?」
雪ちゃんの落ち着いた声音に顔を上げた。
雪「りんは何もしなくていーの」
『でもっ』
雪「傍にいるだけで良いんじゃないかな」
白石さんの傍に、
私いてもいいのかな。
ううん……いたいな。
『私…電話するね』
雪「(お!)じゃあここで」
『い、今?』
雪「今じゃないと、りん絶対掛けないじゃない。遠慮して」
『う…』
ぐっと決意して、息を大きく吸う。
携帯を開いては思い留まり、前をチラリ見れば雪ちゃんから無言の圧力を受けて。
ボタンを押そうとしたけど、
『や、やっぱりメールじゃ駄目かな』
雪「いーんじゃない?(電話の方が白石さん喜ぶだろうけど)」
携帯を開き、緊張して震える指でゆっくりと文章を打っていく。
(えっと、こんにちは…)
メールなんだし、気軽に気軽にっ
(白石さんの受験が終わった時で良いんです。時間が出来たら、
会ってくれますか?)
送信しようとしたけど、もう一度打った文章を見直し手を止めた。
(白石さんに、会いたいです)
こんなこと言って、迷惑かもしれないけど。
だけど、伝えたくて。
送信ボタンを押して、一気に肩の力が抜けた。
緊張したぁ…
落ち着かず待っていると、暫くして携帯の着信音が鳴り響く。
慌てて開き、一読してからバッと携帯から顔を上げた。
『……白石さん、春休みに東京に来るって!』
雪「本当?良かったね」
『うん!』
内容もすごく嬉しかったけど、でも。
最後の言葉―…
〈俺も、早よ会いたい〉
文章から伝わる、白石さんの気持ち。
直接話してる訳じゃないのに、ドキドキと胸が高鳴っていく。
と、ふと春休みという言葉に反応した。
『お兄ちゃんも春休みに帰って来るんだよ』
雪「え、本当?アメリカにいるんだよね」
『うん。でも編入の手続きとかあるみたいで、始業式ギリギリになるみたいだけど…』
前ハガキが来て、そんなことが書いてあった。
大喜びしたから良く覚えてる。
(お兄ちゃん元気かな、風邪引いてなきゃいいな。そうだ、お兄ちゃんの好きなもの作って…)
もうすっかり頭の中はお兄ちゃんでいっぱいで。
雪「(…今絶対お兄ちゃんのこと考えてるな)」
雪ちゃんが深い深い溜め息を吐いたことにも気付かなかった。
雪「(結局りんはりんか)」
二人に会えることを楽しみにして、その日を待つことにした。
早く春にならないかなぁ。