妹と弟
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*リョーマside*
タンタン…
リョ「………」
ダンッ
―越前、青学の柱になれ―
数日前、部長に言われた一言。
パアンッ
リョ「…………」
あんな風に負けたのは初めてで、こんなに悔しいのも初めて。
リョ「…にゃろう」
勝ってやる、絶対。
柱だか何だか知らないけどー…
リョ「…なってやる」
全国へ行って、強い奴ともっともっと戦いたい。
『お兄ちゃん!』
急に後ろから声が聞こえたので振り返ると、りんが息を切らして立っていた。
リョ「…りん」
『そろそろ試合だよ』
リョ「走って来たの?」
そう言うと、『捜すの大変だったんだよ』と笑いながら言われた。
リョ「りんが試合に無中だったから言わなかったんだけど」
目、キラキラさせてたじゃん。
『う…ごめんね』
しゅんと顔を伏せるりん。
俺は小さく息を吐くと、再び壁打ちを再開した。
タンタン…
リョ「(どんな相手だろうと)」
パシッ
リョ「全員かかって来やがれ」
『…お兄ちゃん、』
心配そうに見つめているりんへ振り返る。
リョ「…勝つよ」
こんなとこで負けるわけにいかないから。
りんの頭を優しく撫でれば、すぐに笑顔で頷いた。
キラキラした目で、俺の試合も見ろよな。
『がんばってね!』と言う妹の声を背中に受けて、いつか貰った赤いお守りを握り締めた。