妹と弟
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都大会
青学は勝ち進み、準々決勝の日を迎えた。
菊「りん~今日は作って来てくれた?」
『はい!今日はおにぎりをたくさん持って来ました』
観客席で話す菊丸とりん。
何回か試合の応援に来るうちに、レギュラーの皆とは仲良くなったのだ。
リョーマは始め納得がいかない様子だったのだが、りんが嬉しそうなので渋々承諾した。
菊「うっわ~美味しそ~」
菊丸はランチボックスの中のおにぎりを見て目を輝かせる。
大「英二、試合が終わってからだぞ」
呆れ顔で言う大石に「わかってるよぉ」と不満そうに菊丸は返した。
『先輩、試合頑張って下さいね!』
菊「まっかせといて!」
菊丸は、にっと笑ってVサインを取った。
試合は時間の関係で2面使って2試合同時にダブルスをやる。
ダブルス1はゴールデンペアの菊丸と大石。
ダブルス2は…
桃「海堂、足引っ張るなよ」
海「てめぇがな」
お互い睨み合う桃城と海堂。
『2人、大丈夫かな…』
りんは心配になり呟いた。
リョ「…大丈夫なんじゃない」
『わ!お兄ちゃん!』
急に横に立ったリョーマに驚いた。
リョーマはりんの反応に眉を寄せる。
リョ「始めからいたんだけど」
『ご、ごめんね』
不機嫌そうに言うリョーマにりんは慌てて謝る。
そんな会話をしている間に試合は始まった。
審判の合図とともに、選手達が各コートに立つ。
『(皆…頑張れ)』
りんは開いていた拳をギュッと握り締めた。
「何か不安な感じだね」
「…うん」
「バカだな!青学が負ける訳ねーだろ!!」
『堀尾くん、カツオくん、カチローくん!』
りんの隣で1年生トリオは試合について語り始めた。
どうやら皆不安らしい。
堀「りんも先輩達が絶対勝つと思うだろ!?」
『…うん!』
堀「ほらな。おまえらも信じろよな!」
りんの返事に満足した堀尾は、腰に手を当てて話す。
カチロー「ぼ、僕達だって信じてるよ!」
カツオ「も、もちろん!」
そう言って慌てて頷く2人。
『先輩達、強いもんね』
りんが『ね!』と笑顔で言うと、カチローとカツオは顔を見合わせて微笑んだ。