恋心
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*りんside*
紅「……好きやで」
ドクンと鼓動が大きく鳴る。
(やっぱり、二人は…)
ズキズキと胸が痛み出した時、紅葉さんが「でもな」と呟く。
紅「りんちゃんのとはちゃうから、安心してな」
『え…』
紅「蔵は好きやけど、そうゆう目で見たことはないねん」
それを聞いて、ホッと安心してる自分がいた。
紅葉さんはふと真剣な顔付きになって私を真直ぐに見据え、
紅「…りんちゃん、ホンマは気付いとるんやろ?」
ドクンと再び鼓動が鳴る。
紅葉さんが何を言いたいのか、もうわかってる。
白石さんが紅葉さんと一緒にいて、お似合いだなって思って、すごく嫌だった。
もし、紅葉さんが白石さんを好きだったらどうしようって。
…二人に、嫉妬してたの。
『は…い』
やがて、ゆっくりコクンと頷く。
好き
白石さんが、好き
お兄ちゃんとか、先輩とかとは、違う
すごく、大好き。
紅「…そっか」
顔を上げたら、紅葉さんは嬉しそうにニッコリ笑っていた。
何だか急に恥ずかしくなって、顔が赤くなってきた気がする。
紅「じゃあ両想いやな。良かった良かった」
『……!///』
それを聞き更に赤くなる顔を隠すように俯く。
゙両想い゙
紅「蔵な、りんちゃんと出掛けることめっちゃ楽しみにしとったんやで」
『え?』
紅「やって店までわざわざ来て、明日のこと嬉しそうに話すんやもん。
でな、うちも前に蔵からりんちゃんのこと聞いとったし、連れてきてもらったっちゅーこと」
そうなんだと納得すると同時に、そんなに話題に出されてたんだと恥ずかしくも気になった。
『ど、どんな風に聞いてたんですか?』
紅「んー…めっちゃ良い子だとか、かわええとかほっとけないとか、ぎょうさん言っとったなぁ。
蔵があんなに女の子の話する何て珍しいから、どんな子なんかなぁーって思っとったら…」
紅葉さんはじっと私を見ながら大きく頷き、一人納得してるようだった。
ふと、昨日のことが頭に過る。
―デートやと思って、楽しかったんは俺だけか
何で、何も言えなかったんだろう。
寂しそうに笑う白石さんを見たら、胸がギュッとなって、何も言えなくて。
紅「…りんちゃん?」
俯く私に、紅葉さんは心配そうに問い掛けてくる。
『紅葉さん、私…白石さんを、傷付けてしまいました…』
楽しかったのは私も一緒なのに。
痛む胸を押さえ、紅葉さんに事情を話した。
紅「そんな気落ちしなくてもええ。
ただ蔵が拗ねとるだけや」
『でも、』
紅「あいつ子供っぽいとこあるからなぁ」
身を乗り出した時、ふと着信音が鳴り響いた。
「りんちゃんのやない?」と言われ一瞬首を捻ったけど、やがてハッと気付く。
実は、心配だからとお母さんの携帯電話を持たされていたのだ。
色々あってすっかり忘れていた。
『はい、もしもし』
慌てて耳に当てると…