青学
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夕方、りんが夕食を作っているとリョーマが帰って来た。
何だかいつもと様子が違う。
『お兄ちゃん、今晩はカレーだよ』
リョ「…うん」
りんが笑顔でいったら、曖昧な返事が返ってきた。
リョ「親父は?」
『お寺だと思うよ』
リョーマは「わかった」と短く頷いて、テニスラケットを持って再び外へ行ってしまった。
夕食の時間になってもリョーマは帰って来なかった。
倫「ただいま」
菜「おばさま、お帰りなさい」
『お母さんお帰りなさい』
着物を来た倫子が帰って来た。
倫「リョーマはお父さんと試合してたわよ」
『え!』
倫子は微笑して言う。
倫「…そろそろご飯だって、知らせて来なさい」
『…うん!』
りんはテニスコートがあるお寺に向かった。
お寺には、試合をしているリョーマと南次郎の姿があった。
試合をしているのはいつものことなのだが、今日のは何処かが違った。
『…お兄ちゃん…』
真剣な表情のリョーマ。
打球がいつもより重いと感じた。
ドッ
リョーマが打った打球が、南次郎の横を通り抜けた。
リョ「―――っし」
力強くガッツポーズを取るリョーマ。
リョ「親父…強くなりたい、もっと…もっと!!」
『(お兄ちゃん…)』
暫く固まっていた南次郎の口元が緩んだ。
南「(…こいつ、強くなるぞ)」
青学へやって正解だったと、南次郎は思った。
『お兄ちゃん、お父さん』
リョ「…りん」
『ご飯だよ!』
りんが満面の笑顔で言うと、リョーマは安心した様に微笑んだ。
南「今日は何だ?」
『カレーだよ』
南「りんが作ったのは何でも旨いからなぁ」
リョ「親父は食い過ぎなんだよ」
呆れながら言うリョーマ。
『(いつものお兄ちゃんだ)』
りんはほっとして小さく笑った。
都大会まで、あと少し―