青学
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一通りの自己紹介が終わり、再びお寿司パーティー?が始まった。
菊「あー!海堂、俺がアナゴ好きなの知ってて…!」
素早くアナゴを取り口に運ぶ海堂。
菊「いや、まだあと2つ残って…」
桃「足らねぇな足らねぇよ」
リョ「そーっスね」
菊「(…!こいつら…)」
菊丸が気付いた時には既にアナゴが食べられていた。
菊「(不二の奴自分だけ巻物食ってる)不二!あれな~んだ」
不「ん?」
不二が気を反らしている間に、菊丸は巻物を口に運んだ。
菊「ひぃ~辛ぁ!何食ってんのぉ!?」
不「わさび寿司だけど?」
顔を真っ赤にする菊丸に平然と答える不二。
『菊丸先輩!どうぞ』
りんは菊丸に水を差し出す。
菊「ありがと!」
素早く受け取り、菊丸はゴクゴクと水を飲み干した。
『それから…これ、良かったら食べて下さい』
アナゴがのってるお皿を差し出すりん。
菊「いいの?」
『はい!』
菊「(て、天使だ…!)」
泣きたい衝動にかられながら、菊丸はお皿を受け取った。
時刻は過ぎ、手塚と大石は学校に用事があるので先に帰っていった。
他のメンバーはとゆうと…
菊「何のゲームやる!?」
まだ帰る気はないらしく、はしゃいでいた。
桃「越前とりん…」
桃城が振り返ると、そこにはテーブルに伏せて寝ているリョーマとりんの姿が…
不「クスッ幸せそうだね」
河「やっぱり似てるなぁ」
同じ顔をして眠る2人を見て皆は微笑んだ。
こうして、りんにとっても長かった1日が過ぎていった。
*りんside*
目が覚めたら、自分の部屋で眠っていた。
『(あれ、どうしたんだっけ…)』
確か河村先輩のお父さんに車で送ってもらったんだよね。
ぼーっとする意識の中で、曖昧な記憶をたぐりよせる。
『(青学の先輩達、良い人だったなぁ…)』
何よりお兄ちゃんが楽しそうだった。
昨日の事を思い出し、自然と頬が緩んだ。
ふと時計を見ると9時過ぎだった。
『(ね、寝坊した!!)』
急いで支度して階段を降りる。
居間には菜々子さんがいた。
菜「あら、りんちゃんおはよう」
洗濯ものを干しながら、こっちを見て挨拶してくれた。
『ごめんなさい、寝坊しちゃいました!
…お兄ちゃんは?』
お兄ちゃんの姿が見えない。今日は日曜日だから、いつもだったらまだ寝てるはずだ。
菜「リョーマさんだったら出かけたわよ。部長さんから電話があって…」
『そうなんだ…』
『(朝の挨拶したかったな)』
私ががっかりして肩を落とすと、菜々子さんが優しく微笑んだ。
菜「朝食は昨日りんちゃんが作ったお弁当を食べてたわ」
『え?』
菜々子さんの言葉に少しびっくりした。
『(お兄ちゃん…)』
嬉しくって思わず笑顔になった。
『そういえば、お母さんは?』
遅い朝食を食べながら話しかける。
菜「おばさまなら、教室の方に呼ばれて出かけたわ」
教室…とは茶道教室のことで、お母さんはそこの先生をやっていた。
日曜に出かけるなんて、珍しいな。
今日の夕食は何にしようと考えながら、目の前のパンを口に運んだ。