絆
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
*りんside*
えと、何が…
目の前には、六角中の黒羽さんと天根さん。
あの後金ちゃんが来て何処かに連れて行かれ、着いたのは広々としたロビー。
ソファーに座らされると突然2人が登場して、それで現在。
(な、何だろう…?)
黒「ふ、日米親善試合のメンバーに選ばれるのは、俺ら六角の中からだよな?」
天「青学にはもう負けたくないしね」
黒「おう!」
天「まぁ、そんな因縁もたまにはいーんねん」
…………
天「…ま、漫才でも、勝てばバンザーイ」
…………
黒「つ、つまんねぇんだよダビデ!!」
天「(あの時は笑ってくれたのに…)」
ガーンと落ち込む天根さんに、素早くツッコミを入れる黒羽さん。
今の笑って良かったのかな、と考え始めると、交代するかのようにユウジさんと小春さんがやって来た。
ユ「はいどうもーって小春、いい加減機嫌直してーな」
小「……黙れや一氏」
ユ「ひど!なんかキャラ違うやん!俺の小春は何処や!?」
小「ユウくんの好きな小春は消えはりました」
ユ「つ、次はいつ出て来るん?」
小「10年に一回や」
ユ「少な!!」
…………
い、今のも笑って良かったのかな…?
しゅんと落ち込む2人が退散した後、今度は桃城先輩と海堂先輩がやって来た。
桃&海「「はいどうもー、桃&海堂でーす!」」
海「ってなにが楽しくてお前と漫才組まなきゃなんねぇんだよ!」
桃「んだと!?こっちのセリフだこの野郎、って…いけねぇないけねーよ」
桃城先輩はチラリと私を見た後、コホンと咳払いをする。
海「仕方ねぇ、か」
その時、やっと気付いた。
皆、もしかして
私の為…?
桃「海堂、もっといいネタねぇのか!」
海「急に言われて思いつくわけねぇだろ!」
皆、
私の…
桃「何でやねん!って、ええ、りん?」
海「な、どうした!?」
顔を手で覆う私を見て、2人は慌てて駆け寄る。
皆それに気付き、「泣くほど嫌だったのか?」と不安そうに声をかける。
違うと言う代わりに、小さく首を横に振った。
嫌なわけ、ない
『…嬉しくて』
何で私の周りには、こんなに優しい人がたくさんいるのかな。
何て、幸せ者なんだろう。
小「…皆、りんちゃんの笑った顔が大好きなんやで」
小春さんは私の目の前に立つと、優しく笑った。
周りを見渡すと皆笑顔で頷いてくれる。
菊「そうそう!りんはいつも笑ってなきゃ!」
丸「ああ。つーかもう、そういうイメージだし?」
岳「まあな」
葵「りんさんに泣き顔は似合いませんよ!」
ずっと、無理してた
笑ってなきゃ、心配かけちゃうから
面倒臭い子って、思われたくない
『私…』
言葉を詰まらせる私に向かって、手塚部長がゆっくりと近付いて来た。
スッと伸ばされた腕は、頭に遠慮がちに置かれる。
手「…大丈夫だ。何も変わらない」
それは、一番欲しかった言葉。
゙変わらない゙
『…はい、』
変わらないんだ
大好きな皆と、ずっとずっと一緒にいていいんだ
『ありがとう』
感謝の気持ちを素直に述べて頭を下げる。
それから皆を瞳に映し、精一杯の笑顔で笑った。
大丈夫
もう怖くない
一人じゃない
金「せや!りんも戻ったことやし、枕投げ大会しよーや!」
『ふぇ!?』
大きな瞳をキラキラと輝かせる金ちゃん。
芥「のった!やったC~」
眠っていたジロちゃんが突然ガバッと起きて、「行こー」と腕を掴まれて立たされる。
何かこの2人には適わないや…
謙「財前も参加?」
財「いや、俺は寝ます(面倒やし)」
岳「じゃ、勝った方のチームは、負けたチームに何でも命令出来るってのは?」
財「行くっスわ」
謙「(切り替えはや!)」
合宿最後の夜は、枕投げ大会で締めくくりになりそうです。
(そーいえば、お兄ちゃんや白石さん何処に行ったんだろう?)
手を引かれ連れて行かれる途中、ふと思った。