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*りんside*
あれから病院を出て向かった先は…
『かわむら すし?』
目の前にはお寿司屋さん。
竜「そんじゃ、私らは先に帰るよ」
リョ「…どこっスかここ」
不思議そうにしてるお兄ちゃんに、竜崎先生は「開けてみろ」とだけ言って行ってしまった。
私は桜乃ちゃんに小さく手を振る。
まだ状況を理解しきれないけど、お兄ちゃんがお店のドアを開けた。
…と思ったら勢いよく閉めた。
「ほら越前入った入った」
お兄ちゃんが中に引きずられるように入っていった。
私はどうしたら…
中を覗いてみると、お兄ちゃんがお茶を持たされていた。
「「「「「乾杯ーっ!!」」」」」
乾杯の声が聞こえた。
そっか、優勝祝い……
えと…私はいても良いのかな?
「あれ?君は?」
どうしようかと思っていると、中から男の人が声をかけてきた。
リョ「…りん、来なよ」
お兄ちゃんが私の方に来て手招きしたので、コクンと頷いた。
遠慮がちに入って行くと、皆が一斉にこっちを見る。
うう…緊張するよ~
「あれ?りんじゃん」
桃城先輩がにっと笑ってくれた。
「誰々~?おチビの彼女?」
カ、カノジョ!?
彼女ってゆうのは、Sheとか恋人…
私が混乱していると、お兄ちゃんが「違うっスよ」と即答した。
桃「りんは越前の妹なんだよな!」
『はい。はじめまして、越前りんです。兄がいつもお世話になってます!』
ペコリと頭を下げれば、先輩達は目を丸くした。
「「「「「ええええ!?」」」」」
私、今日何回自己紹介してるのかな…
今度は先輩達の自己紹介が始まった。
「菊丸英二だよん!よろしくね~」
「不二周助です。越前に妹がいたなんて、びっくりだな」
「乾貞治だ。…ふむ、良いデータが取れそうだ」
デ、データって何だろう?
「河村隆です。どんどん食べてね」
『え?』
河「ここは、俺の親父がやってるんだよ」
そっか、だから看板に…
河村先輩のお父さんと目が合ったので小さくお辞儀をした。
桃「桃城武だ。桃ちゃんでいいぜ~
てゆーかもう知ってるよなぁ」
『はい。本当に今日はありがとうございました!』
リョ「りん、桃先輩のこと知ってるの?」
『うん。今日助けてもらったんだぁ』
詳しく言うと心配かけちゃうから、あんまり言わないでおこう。
リョ「…ふーん」
お兄ちゃんは納得したみたいだった。
顔はそうでもないみたいだけど…
「…海堂薫だ」
桃「何だよマムシ、もっと愛想良くしろって」
海「…うるせぇ」
『(マムシ?)あの、宜しくお願いします…先輩』
そう言って微笑んだら、海堂先輩の目がちょっとだけ見開いた。
私変なこと言ったかな?
海「…………おう」
先輩は小さく呟いた。
良い人そうだなぁ…
桃「ぷぷぷ…マムシの野郎照れてるぜ。普段女の子からは恐がられてるからなぁ」
リョ「…りんは人見知りしないっスから」
そんな会話を後ろでしていたなんて、少しも気がつかなかった。
大「大石秀一郎です」
優しそうな人だなって思ってたら、菊丸先輩が「大石は副部長なんだよ」と教えてくれた。
『あの…先生、今日は勝手に参加させて頂いてすみません』
カウンター席に座っている眼鏡の男の人に頭を下げる。
その人は静かに視線を合わせて、何か言いたそうだった。
「先生!いつも隆がお世話になってます。どうです一杯!」
河村先輩のお父さんが身を乗り出して言う。
「…部長の手塚です」
……そ、そうだったんだ。
『ご、ごめんなさい!』
「こりゃあ、すまねぇ」
手「いえ」
2人して頭を下げれば、手塚部長は短く返事をした。
後ろで笑いをこらえた笑い声が聞こえた。