暗闇
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丸「何だぁ?赤也とかよ」
赤「まったく新鮮味ないっスね~」
丸「ギャーギャー騒ぐなよ?」
赤「丸井先輩こそ!」
皆それぞれペアを見つけ、文句を言ったり意気投合したりと色々だった。
跡「………」
忍「なんや機嫌悪いなぁ」
跡「…んなことねぇよ」
ペアになった二人。
さっきから目に見えて苛々している跡部に、忍足は小さな溜め息を吐く。
忍「(りんちゃんとペアが良かったんやな)」
わかりやすいなぁと忍足は改めて感じていた。
桃「あ゛?今なんつった?」
海「あんまり煩いと置いてくって言ってんだよ」
桃「んだと!?お前こそびびって泣くんじゃねぇぞ!」
海「!んな訳ねぇだろ!」
こちらは、何故かいつものごとくペアになる桃城と海堂。
取っ組み合いのケンカが始まろうとしていたので、大石が慌てて二人の真ん中に入る。
そんな中、りんはまだ自分のペアが見付けられずにいた。
『どうしよう…』
キョロキョロと首を動かしながら歩いていると…
『わ…!』
前に人がいることに気付かず、ドンッとぶつかってしまった。
慌てて顔を上げれば、今一番顔を合わせにくい人。
白「りんちゃん、」
『あ、ご、ごめんなさい!』
昼間の出来事を思い出さない為に、なるべく目を合わせないようにして話す。
白「ペア誰?」
『実は今探していて、』
紙を見せれば、白石は「ああ」と声を上げる。
白「謙也と財前と一緒や。ほら、あっちにおるで」
顎で前を差す白石に合わせ視線を向けると、謙也と財前が話している姿があった。
『あ、ありがとうございます!』
ペコリ頭を下げ、りんはその方向に小走りで掛けて行った。
白石はその後ろ姿を見つめながら、話している時に一度も自分と目を合わせなかったりんを思い出す。
白「(地味にショックやな…)」
ハァと短く溜め息を吐き、自分のペアを探しに行った。
財「謙也さん、あんまし叫ばないで下さいね」
謙「ア、アホ!叫ばんし!」
じっと疑り深い目で見つめてくる財前の視線から、逃げるように顔を背ける謙也。
その時、こちらに走ってくるりんに気付いた。
『謙也さん、財前さん、宜しくお願いします』
謙「あ、一緒なん?こちらこそ、宜しくな」
ニッと笑いかける謙也に思わず安心し、りんもふわり微笑む。
謙「大丈夫や、俺がついとるから!」
そう自信満々に宣言し、自分の胸を張りながらドンッと叩く。
財前はその姿を呆れながら見ていたが、りんはキラキラと目を輝かせていた。
『(頼もしい…!)』
リョーマとペアになれず落ち込んでいた気持ちは、何処かに飛んで行った。