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*りんside*
お風呂に入り、部屋に戻って髪を乾かしていると、何だか横から視線を感じた。
『?桜乃ちゃん、』
桜「あ、ごめんね…!」
パッと顔を背ける桜乃ちゃんを不思議に思い首を傾げる。
桜「…あの、りんちゃんって、髪のケアとかどうしてるの?」
『え?』
桜「サラサラで、羨ましいなって…」
桜乃ちゃんは顔を赤くしながら呟いた。
『大したことはしてないよ。それに、桜乃ちゃんの方がずっと綺麗だよ』
ニッコリ微笑んで見つめると、桜乃ちゃんは「ありがとう///」と言って嬉しそうに微笑んだ。
朋「ちょっとそこ、ほんわかしない!今からガールズトークの時間よ!!」
朋ちゃんは布団を輪になるように並べて、ポンポンと自分の横を叩く。
(ガ、ガールズトーク?)
良く理解できないまま布団に寝そべれば、朋ちゃん中心に話がスタートした。
ほとんどお兄ちゃんのことを聞かれ、答える度に「キャー」と感動している。
(朋ちゃん、お兄ちゃんのこと好きなんだなぁ…)
染々と実感していると、杏ちゃんが「気になってたんだけど」と私を見つめた。
杏「りんちゃんは、好きな人とかいるの?」
『ふぇ?』
好きな人…
『えと、皆好き…だよ』
でも、朋ちゃんのとはきっと違う。
朋ちゃんは、男の子として、お兄ちゃんが好きなんだよね。
朋「…ほら、あの人は?
あの、大阪の…部長さん」
『白石さんのこと?』
朋「そう!仲良いじゃない」
え、仲良い…?
杏「あ、確かに。私も、どんな関係なんだろうって思ってたのよ」
『どんなって…、』
その時、はたと気付いた。
゙関係゙なんて、考えたことなかったから。
友達?知り合い?
白石さんと私は…
『でも、付き合ってる人いるかもしれないし…』
そうだったら、関係なんて考えられたら迷惑に決まってる。
朋「あーモテそうだもんね」
杏「いても可笑しくはないか」
ズキン
その言葉を聞いた瞬間、トゲが刺さったように胸に走る痛み。
(き、気にしない…っ)
フルフルと頭を振るい、もう考えないことにした。
合宿二日目からは各学校ごとに組み、練習試合をすることになった。
始めは、青学は四天宝寺と山吹。
氷帝は立海。
聖ルドルフは六角と不動峰と組むことになった。
『ドリンク、持って来ました』
榊「ご苦労。置いといてくれ」
『はい!』
氷帝と立海の監督は榊先生みたいだ。
(そう言えば、榊先生と話すのって初めてだな…)
この合宿所も、榊先生が提供してくれたんだよね。
すごい人なのかな、と思わずじっと見ていると、コートの方から「りんちゃーん」と呼ぶ声がした。
芥「会いたかったよー!」
『ジ、ジロちゃん…っ』
ガバッと抱き付いてきたジロちゃんに驚いていると、コートの方では既に試合が始まっているようだった。
『ジロちゃんは、試合出ないの?』
芥「出るよ。丸井くんとなんだぁ」
じゃあここにいちゃダメだよね…
ニコニコ笑うジロちゃんを見ていたら、そんな風には言えなくて。
その時、ぐいっとジロちゃんの襟が捕まれた。
丸「はいはい、さっさと始めるぞー」
呆れ顔の丸井先輩が、ズルズルとジロちゃんをコートに引きず…連れていき、そんなジロちゃんに苦笑しながら手を振った。
(桜乃ちゃん達も配ってくれてるから、あとは青学のとこかな)
マネージャーなんだから、試合も見てなくちゃ。
沢山のドリンクを持ち、別のコートに足を向けた。