お祭り
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
菊「りんりん~!!」
『どうしましたか?菊丸先輩』
楽しそうに近付いてきた菊丸を見て、りんは部誌を書く手を止め微笑む。
菊「あのさー今日、近くで花火大会があるんだって!」
『花火大会?』
菊「うんにゃ!これから皆で行こうよ!」
何を書こうかと考えていた頭は一気に切り替わった。
『…行く!行きたいです!』
りんがキラキラと目を輝かせると、菊丸は「決まり~!」と嬉しそうに叫びコートに連れ出した。
不「お祭り、かぁ。楽しそうだね」
菊「だよねだよね!」
桃「旨いもんいっぱいありそうっスよね~」
海「ハッお前は食うことしか頭にねぇのか」
桃「んだと!?」
いつものごとくケンカが始まりそうだったので、大石が急いで止めにはいる。
白「楽しそうやないか。なぁ手塚」
手「……人混みはあまり好きではなくてな」
遠目で話を聞いていた白石と手塚。
すると、皆の輪から抜けてりんがとことこと走って来た。
『きっと楽しいですよ!』
ね!と本当に楽しそうに笑う。
手「……そうだな」
白「(さっきと言うてること違うやん!)」
手塚の横では、白石が心の中で素早くツッコミを入れていた。
『楽しみだねーお兄ちゃん!』
リョ「…そう?」
『うん!皆と遊べるんだもん!』
はしゃぐりんに対してリョーマが半ば呆れていると『あと』と呟く声。
『お兄ちゃんとお祭り行くの、すっごく久しぶりだから!』
えへへと無邪気に笑う我が妹。
仕方ないと小さく溜め息を吐くと同時に、リョーマは小さな頭に手を乗せた。
待ち合わせの時間を決め、一旦解散することになった。
『んー…何着てこうかな』
オシャレに疎いりんは持ってる服をありったけベッドに並べる。
服は普段母が買ってくるため、コーディネートというものがいまいち分からない。
『どうしよう…』
深く悩んでいると、
菜「あら?どこか出かけるの?」
『菜々子さん!』
前を通りかかった菜々子を見て、りんはそうだと考えた。
『これから花火大会に行くんですけど、何を着てけばいいのかわからなくて…
菜々子さんならどれを着ますか?』
菜「花火大会…」
菜々子はベッドの上の服を見てからりんに視線を戻す。
菜「浴衣は着ないの?」
『え!でも、私持ってなくて…』
前にお祭りに行った時は5歳だったため、さすがにもう小さくて入らないはず。
菜「なんだ、そんなこと?」
『へ、』
「ちょっと来て」と腕を掴まれ、訳がわからないままりんは誘導されていった。