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焼肉バトルもヒートアップしていた。
『あ、の…ジロちゃん?』
芥「んー?」
『私、そろそろ戻っても良いかな…』
りんの膝の上に頭を乗っけて眠るジロー。
眠そうに目を擦り、りんを見つめる。
芥「だって気持ちE~」
『(…可愛い)でも、他のテーブルにも運ばなくちゃ』
跡「ジロー、いい加減起きやがれ」
跡部が強い口調で言うと、ジローは頬を膨らませてゆっくり起き上がった。
宍「跡部の奴、やけにイラついてるな」
頬杖をつき不機嫌な跡部。
『跡部さん、頑張って下さいねっ』
不機嫌な姿を察したのか否か、ニッコリ微笑むりん。
跡「…ああ」
その笑顔につられて、跡部も自然と頬を緩ませた。
それを見ていた氷帝メンバーは…
日「(わかりやすい…)」
宍「(りん、あの髪にもツッコまないなんてな)」
日&宍「「((良い子すぎる…))」」
ところが当の本人は、急に前の髪型に戻った跡部に対して…
『(短い髪も似合ってたんだけどなぁ)』
と、深く考えてはいなかった。
『あ、お水です』
金「おおきにーっ」
四天宝寺のテーブルに水を持っていくと、白石が肉を無駄なく焼いていた。
謙「…うん。焼くのは完璧やねんけど、少しは食べて欲しいな」
ぽつり、呟いた謙也に、小さく笑い返す。
次のドリンクは…
ペナル茶。
忍「赤くて辛いこのドリンク。見た目で人々を恐怖のドン底へ誘う事、間違い無しやで」
比嘉中の田仁志が再び一瞬にして飲みほし、それに驚いていると、
鳳「し、宍戸さーん!」
ドリンクを飲んだ宍戸が、猛ダッシュして走り去る。
青学は、これも不二が「おいしい」と言いながら全部飲んだ。
ユ「僕に勝つのはまだ早いよ」
四天宝寺では、モノマネ王子こと一氏ユウジがペナル茶を手に持つ。
『わぁ…そっくり』
りんは、キラキラと尊敬の眼差しで見つめていた。
ユ「消えるよ、このドリンク…」
30秒後。
謙「自分が消えてどないすんねん」
白「てゆーか、さすがに味覚のモノマネは…ありえへんやろ」
『………』
モノマネも難しいんだなぁと、りんはこっそり実感していた。
首「げひゃぶーっ!!」
日「はぁーっ!!」
芥「わぁーっ!!」
桃「だぁーっ!!」
六角中の首藤、氷帝の日吉、ジロー、青学の桃城が脱落。
『?!わ、私、見て来ますね!』
脱落した人達がすごく心配になり、りんは自分の水筒を持って下へ降りた。
お店の駐車場には…
『み、皆さん大丈夫ですか!?』
倒れて動かない皆。
りんは駆け寄り、1人1人ゆっくりと起き上がらせた。
向「ん、りん…?」
『これ、飲める?』
水筒に水を注ぎ渡すと、岳人はコクンと頷き、それをゆっくり口に運ぶ。
『ユウジさん、大丈夫ですか?』
ユ「…小春に、嫌われてもーた」
『え?』
ユ「かっこいい姿見せよ思うたのに…」
しゅんと下を向くユウジ。
『…そんなことないです』
顔を上げると、優しく微笑むりんと目が合う。
『ユウジさん、かっこ良かったですよ。私は、尊敬します…』
ユ「………」
ニコニコと言うりんの言葉に、ユウジは照れて赤くなった顔を隠すように横を向いた。
1人1人丁寧に看病?をするりんを見て、皆が思ったことは…
「「((天使だ…))」」
乾汁を飲んで良かったと、この時だけは思ったのだった。