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菊「…ってことで、学校対抗大食いバトル、開催しちゃうよ~ん。
えー実況解説は、私菊丸英二と…」
忍「忍足侑士でお送り…ってなんでやねん!」
何故か急に焼肉バトルが決定した。
菊丸と忍足は各学校1人1人紹介をしている。
鳳「りんちゃんは焼肉良く食べるの?」
『いいえ。小さい頃に食べたきりなんです』
鳳「そっか。俺はいつも焼き係りに回っちゃうんだよね」
『そうですよね。つい』
和やかに談笑する2人。
焼肉バトルに参加しない人達は、少し離れた場所に集まって座っていた。
小「バンダナくぅん、はい、あ~ん」
海「…っひっつくんじゃねぇ!!」
…こちらもこちらで大変そうだ。
『河村先輩、お皿貸して下さい』
試合で腕を怪我した河村を気遣い、りんは焼けた肉や野菜をよそった。
河「ありがとう」
微笑む河村に、りんもニッコリ微笑み返す。
財「それにしても、あっちには絶対加わりたないわ」
健「何で参加しなかったん?」
財「面倒臭いやないですか」
健「………」
答えを予想していた小石川はそれほど驚きはしないが、やる気のない後輩を見て遠い目をする。
『………』
財「……なん」
自分をじっと見ているりんに気付き、財前は眉を寄せた。
『い、いえ!えと…耳、たくさんピアスしてるなぁって…』
「ああ…これ?」と財前は耳たぶを触る。
財「…ピアス空けたいんか?」
『い、いえ!そーゆうわけでは…っ』
あたふたと首を横に振るりんを見て、微かに口角をつりあげた財前。
財「(…おもろい)あ、俺ちょうど安全ピン持っとるで」
『へ!?あの、』
ポケットに手を突っ込んだ財前を見て、顔を青くするりん。
その時突然、葵が悲鳴をあげて走り出した。
佐「剣太郎ーー!!」
何が起こったのかと顔を動かせば、床に緑色の液体が広がっていた。
『…あれは、』
りんの頭の中によみがえる記憶。
マネージャーになって初めての部活に、被害にあったことがあった。
焼肉バトルのルールは、最初に1杯、10皿ごとに1杯、乾特製ドリンクを飲むとゆう事だった。
向「オーバーな奴だぜ。こんな青汁…」
跡「待て向日!」
向「くわぁあああーっ!」
ドリンクを口に運んだ瞬間、勢い良く走り出した岳人。
『ががががっくん!?』
鳳「…恐ろしい」
続いて、四天宝寺の千歳が脱落した。
青学では不二が野菜汁を飲み、肉を焼き始める。
比嘉中も田仁志が全て飲みほした。
『(皆大丈夫かな…)』
テーブルに肉を運ぶ手伝いを自主的にしているりんは、走り去った皆の事を心配していた。
『…あ、お待たせしました!』
佐「ありがとう」
六角中のテーブルに肉の入った皿を置く。
樹「ねえねえ、何でお肉運んでるの?」
『えっと、私にも何かお手伝い出来たらなぁって…』
佐「でも、全部のテーブルに運ぶのは大変だろ?」
『大丈夫です。私、体力には自信あるんです!』
そう自信満々に言うと、佐伯は「そっか」と頬笑んだ。
『皆さん、頑張って下さいね』
黒「おー任しとけ」
天「にく食って…勝ちにいく…ぶっ」
…………
一瞬訪れた静寂に、隣にいた黒羽が「つまんねーんだよダビデ!」と素早くツッコミを入れる。
『……ぷ、』
黒「?」
『あははっビックリしました』
楽しそうにクスクス笑うりん。
その光景に皆は呆然とし、ダビデ本人も目を丸くした。
『(はっ…な、何か変な事言ったかな…)
それじゃあ、失礼します!』
ペコリとお辞儀をして、りんはそそくさと立ち去る。
黒「…おいダビデ。今、お前のダジャレに笑ってくれたぜ」
天「……うん」
微かに顔を赤く染めるダビデを見て、佐伯は「良かったな」と笑った。