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一球だけの勝負。
試合が始まる前は、誰もが早く終わると思っていた。
金「コシマエ~いっつでもええでー!」
青学と四天宝寺は、静かにコートに立つ2人を見つめている。
リョ「じゃ、遠慮なく」
リョーマの右手でのツイストサーブから始まった。
金太郎の横を通り抜けたが、素早く動き返された。
リョ「(やばい…っ)」
その瞬間、リョーマば無我の境地゙を発動させた。打った打球が消える…千歳の「神隠し」。
金太郎はそれを返し、「ドライブB」、「暴れ球」も瞬時に打ち返した。
桃「゙無我の境地゙の越前とほぼ互角だ…」
たった一球なのに、試合は40分も続いていた。
突然リョーマの体が、ガクンと崩れ落ちる。
『お兄ちゃん…っ』
無我の副作用で、体力が奪われ始めていた。
白「金ちゃん!もうやめや!!」
金太郎はくるくる回り、周りに竜巻が起こる。
銀「皆伏せー!あれはワシの百八式より危険やー!」
菊「マジ!?」
桃「嘘だろ!?」
砂ぼこりが舞う中、りんは何とか試合を見ようと必死で目を開ける。
金「行っくでーっ
スーパーウルトラグレートデリシャス、大車輪山嵐やー!!」
金太郎の打った球が、リョーマ目がけて飛んでくる。
乾「に、逃げろ越前!」
白「まともに行くなー!」
リョ「(なんだ…この打球…っ)」
コートには砂ぼこりと、『お兄ちゃん…!』と叫ぶりんの声が響いた。
一体どうなったのか、皆コートに目を向けると…
ボールがリョーマのコートに落ちていた。
しかし、金太郎のコートにもボールが落ちている。
ボールは2つに割れ、半分になっていたのだ。
小「まさかアイツ…金太郎のアレを返しよったんか?」
青学はもちろん、四天宝寺の全員が目を見開いている。
両者引き分けとなり、2人とも納得出来ないでいた。
リョーマが後ろを向くと、「コシマエー」と呼ぶ声がした。
金「勝負してくれて、ホンマおおきに!
めっちゃ楽しかった。今度はちゃんと試合やろなぁ」
ニコニコ笑う金太郎。
リョ「…今度はきっちり負かしてやるからな」
金「勝つのはわいや!」
この時りんは、小さく笑うリョーマを見た。