続くゲーム
名前変更
名前変更夢主(主人公)のお名前をこちらで変えられます。
【デフォルト】
高野 千良(たかの ちよ)
※一部名前が登場しないお話もあります。
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私は知らない場所で目を覚ました。
周りには複数人が倒れていて、同じく目を覚ましたその人達も混乱している。
この場所にいる皆、私も含め制服を着ていることから学生であることがわかるけど、それ以外に情報はない。
広く何もない白い空間。
何がどうなっているのかわからずにいると、突然声が響いた。
「お集まりの皆様、ようこそ私のゲームにお越しくださいました」
黒いスーツを着た男が私達の前に現れ挨拶をする。
皆の視線が男に集まると、一人の男が声を荒げた。
「ふざけんな!! さっさとここから出しやがれ」
その言葉に同意するように、周りの学生達も声を上げる。
だがその騒ぎは、バンッという音で静寂に変わった。
目の前のスーツ男の手には拳銃が握られております、天井に向けられた銃口からは硝煙が出ている。
「今から皆様には、この拳銃を使い殺し合いをおこなっていただきます」
スーツ男の説明は簡単なものだった。
今ここにいる全員に拳銃が渡される。
ゲーム開始という言葉を合図に皆で殺し合い、最後に生き残った者だけがこの空間から出ることができる。
そしてこのゲームへの拒否権はない。
「皆様、銃はお持ちになられましたか?」
皆に手渡された拳銃はオモチャなんかと違い重く、今から始まる殺し合いに私の身体は震えそうになる。
だが、やらなければならない。
自分が生き残るために。
何故こんなことになっているのかもわからないまま、スーツ男のゲーム開始の言葉で、銃声、叫び声が聞こえ続ける。
顔や制服を汚す血。
真っ白だった空間を染める赤。
私は誰ともわからない相手に銃口を向け撃ち続けた。
「あははは!! 凄いですね貴女」
空間に立っていたのは、私一人だった。
床には沢山の死体。
でも私は勝ったのだ。
私は息を整えると、ここから出してと一言口にする。
「勿論です。どうぞこちらへ」
そう手招きする男に近付くと、バンッという音と共に鈍い痛みを感じ、私はその場に倒れ息絶えた。
そう、これはゲーム。
生き残った一人だけが出ることができる。
「私もそのゲームの一人なんですよ」
ニヤリと口元を歪めたスーツ男。
ゲームはまだまだ終わらない。
次のゲームの参加者は、アナタかもしれない。
白い空間では、今日もゲームが始まる。
さあ次はどんなゲームになるのだろうか。