雨の日の魔法【逆先夏目】
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今思えば、過去の逆先くんもものすごくかっこよくて。
放課後残って衣装を作って寝落ちした時にブランケットをかけてくれてたり、職員室まで荷物を運ぶ時に手伝ってくれたり。そういえば一緒に帰るようになってから毎回車道側歩いてくれてる。
一度意識してしまうと、それからはもう簡単で。
一緒の傘に入ってるってだけでも心臓が破裂しそうなのに、時々肩が触れ合うからどうしたらいいのかわからない。
いつもみたいに話せなくてずっと下を向いていると不意に逆先くんが立ち止まった。
「ねエ、ボク何かしちゃっタ?」
「べ、別になんでもない…気にしないで」
「でも子猫ちゃん、ずっとボクの事避けてるよネ?」
本当になんでもないから!そう言いながら視線から逃げるように手で遮る。
けれども許してくれないようで。そのままその腕を掴まれ、引き寄せられる。
…ああ、最悪だ。こんな顔見られたくないのに。
しかし目の前の彼は少し悲しそうに言った。
「ボクには言えない事?そんなにボクって頼りなかっタ?」
「違う、そうじゃなくて「違わないでしょ?ねえ子猫ちゃん__いや、雪兎ちゃん」
こんな時に名前を呼んでくるなんて反則だと思う。
またみるみるうちに顔が赤くなっていく。
どうしよう、どうしよう。
それでも黙り続けるわたしの腕をゆっくりと離し、彼はぼそりと呟いた。
「…ごめん、ボク、どうかしてたみたいダ…。さあ帰ろう、子猫ちゃん」
とても辛そうに言う逆先くんを見てたら、なんだかもっともっと苦しくなっちゃって。思わず待ってと叫び今度は私が腕を掴んだ。
放課後残って衣装を作って寝落ちした時にブランケットをかけてくれてたり、職員室まで荷物を運ぶ時に手伝ってくれたり。そういえば一緒に帰るようになってから毎回車道側歩いてくれてる。
一度意識してしまうと、それからはもう簡単で。
一緒の傘に入ってるってだけでも心臓が破裂しそうなのに、時々肩が触れ合うからどうしたらいいのかわからない。
いつもみたいに話せなくてずっと下を向いていると不意に逆先くんが立ち止まった。
「ねエ、ボク何かしちゃっタ?」
「べ、別になんでもない…気にしないで」
「でも子猫ちゃん、ずっとボクの事避けてるよネ?」
本当になんでもないから!そう言いながら視線から逃げるように手で遮る。
けれども許してくれないようで。そのままその腕を掴まれ、引き寄せられる。
…ああ、最悪だ。こんな顔見られたくないのに。
しかし目の前の彼は少し悲しそうに言った。
「ボクには言えない事?そんなにボクって頼りなかっタ?」
「違う、そうじゃなくて「違わないでしょ?ねえ子猫ちゃん__いや、雪兎ちゃん」
こんな時に名前を呼んでくるなんて反則だと思う。
またみるみるうちに顔が赤くなっていく。
どうしよう、どうしよう。
それでも黙り続けるわたしの腕をゆっくりと離し、彼はぼそりと呟いた。
「…ごめん、ボク、どうかしてたみたいダ…。さあ帰ろう、子猫ちゃん」
とても辛そうに言う逆先くんを見てたら、なんだかもっともっと苦しくなっちゃって。思わず待ってと叫び今度は私が腕を掴んだ。
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