雨の日の魔法【逆先夏目】
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ーーーごめんね、わざわざ送ってもらっちゃって。」
「ボクがしたいから、ってさっきも言ったでショ?あんまり気にしないでいいんだヨ。寧ろボクが迷惑かけちゃったしネ」
紺色の少し小さめの傘と宇宙をイメージしたと思われる少し大人っぽい女の子用の傘が並ぶ。
私の隣の目線より幾らか高い位置にある紺色の傘__いや、逆先くんを見あげながら雨の中を一歩一歩進む。
同じクラスだけど関わることがあまりない逆先くんと一緒に帰るなんて新鮮だ。折角の機会だし…と口を開いた。
「逆先くん、逆先くんって魔法使えるんだよね?どんな魔法があるの?」
「ボクは占い師であり魔法使いだからネ、伊達にswitchのリーダーをやっているわけじゃなイ。」
何かを考えるように顎に手を当て目を伏せたかと思ったらずい、と私に近づく。そのまま彼は恐る恐ると言った様子で声をかけた。
「…特に雨の日に効きやすい魔法があるんだけド…。」
「え!天気によってかかりやすいとか違いあるんだ!それって私にもかけて貰える魔法?」
「うーン、かける事はできるけど子猫ちゃんはかからなそうだなァ…物は試しダ、やってみようカ」
一度空を見上げたかと思うと、真面目な顔をした逆先くんはもう一度私に目線を合わせて口を開いた。
「今日を含めて5日間、毎日雨が降ル。この5日間毎日ボクと帰ってくれないかナ?」
なんだ、そんなことか。もっと何か代償とかでも言われるのかと身構えていたので簡単なお願いに少しホッとする。
「勿論!大きなライブもこの間終わったばっかりだったし、放課後プロデュースは無かったはずだから大歓迎だよ!」
しかし、ああそれト、と何かを付け加えようと声を上げた彼の言葉を聞きさっきの自分を殴り倒したくなるまで5秒後。
・
「毎日ボクと一つの傘で帰ってもらうヨ」
はい!?思わず若干声が裏返り、目を開いて口をぱくぱくさせることしかできない。
そんなところファンに見つかったら刺されちゃうし逆先くんに迷惑じゃないか、と途切れ途切れになりながらも伝えたが、「魔法をかけるためだヨ」と返されてしまいなにも言えなかった。
「ボクがしたいから、ってさっきも言ったでショ?あんまり気にしないでいいんだヨ。寧ろボクが迷惑かけちゃったしネ」
紺色の少し小さめの傘と宇宙をイメージしたと思われる少し大人っぽい女の子用の傘が並ぶ。
私の隣の目線より幾らか高い位置にある紺色の傘__いや、逆先くんを見あげながら雨の中を一歩一歩進む。
同じクラスだけど関わることがあまりない逆先くんと一緒に帰るなんて新鮮だ。折角の機会だし…と口を開いた。
「逆先くん、逆先くんって魔法使えるんだよね?どんな魔法があるの?」
「ボクは占い師であり魔法使いだからネ、伊達にswitchのリーダーをやっているわけじゃなイ。」
何かを考えるように顎に手を当て目を伏せたかと思ったらずい、と私に近づく。そのまま彼は恐る恐ると言った様子で声をかけた。
「…特に雨の日に効きやすい魔法があるんだけド…。」
「え!天気によってかかりやすいとか違いあるんだ!それって私にもかけて貰える魔法?」
「うーン、かける事はできるけど子猫ちゃんはかからなそうだなァ…物は試しダ、やってみようカ」
一度空を見上げたかと思うと、真面目な顔をした逆先くんはもう一度私に目線を合わせて口を開いた。
「今日を含めて5日間、毎日雨が降ル。この5日間毎日ボクと帰ってくれないかナ?」
なんだ、そんなことか。もっと何か代償とかでも言われるのかと身構えていたので簡単なお願いに少しホッとする。
「勿論!大きなライブもこの間終わったばっかりだったし、放課後プロデュースは無かったはずだから大歓迎だよ!」
しかし、ああそれト、と何かを付け加えようと声を上げた彼の言葉を聞きさっきの自分を殴り倒したくなるまで5秒後。
・
「毎日ボクと一つの傘で帰ってもらうヨ」
はい!?思わず若干声が裏返り、目を開いて口をぱくぱくさせることしかできない。
そんなところファンに見つかったら刺されちゃうし逆先くんに迷惑じゃないか、と途切れ途切れになりながらも伝えたが、「魔法をかけるためだヨ」と返されてしまいなにも言えなかった。