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スキ!ありがとうございました✨三井寿夢載せますので良ければご覧下さいませ。
ヒロイン湘北高校2年/恋人設定
「付き合って2ヶ月以上経つのに彼氏から手を出されなかったら、私なら振るね」
切っ掛けは何気ない友達の一言だった。
放課後に時々、ファストフード店で女友達4人でスマホを弄ったりポテトを食べながら恋話をするのが定番になりつつある。
話の内容は基本的に下ネタや際どい話が多く、聞いてる此方が恥ずかしくなる。彼のナニが小さいだの、前戯が短いだの早漏だの…。幸い、敢えて席は奥の方を選んでいるので多少声が大きくても響く事はないが、誰かに聞いていないかなと不安に思う。周囲の様子を気にしつつも会話に参加する。
私には、付き合って半年経つ彼氏がいる。彼の名は三井寿。最近、バスケ部に戻って来た3年生で髪を切った途端、急にイケメンになって気が付いたら彼目当てでバスケ部に顔を出していた。告白したらOKを貰い付き合いが始まった。
それから、喧嘩や争いもなく平和に時は過ぎていったが、肉体関係なしに焦りを感じる。
半年間でキス止まりって、変なのかな?と自分の身体を見ると小柄で胸も控えめ…色気はあるかないかで言うと後者だろう。
周りの彼氏持ちの友達は皆、遅くても付き合って2ヶ月でヤるよねー、手を出さないなんておかしいよなんて話していて、その度に私の心臓に透明のナイフがグサグサ突き刺される。色々な意味で出血多量で死にそうだよ。
とても“半年間キス止まり”とは言い出しにくくて、そうだよねーとありきたりな相槌しか打てない事に対し、劣等感を感じていた。それだけ自分が大切にされているんだとポジティブに捉えられるとどれ程、楽だろうか。生憎、自分に魅力がない、他に言い寄られてる女がいてその人と関係を持ってたりしたら…なんて自分の中で架空の女キャラを作ってしまうのだから、嫌気がさす。
手を出さない三井とネガティブな妄想が暴走する自分も。もうどうにでもなれと思い、メールで【部活が終わったら私の家に来ない?親が泊まり込みで仕事に行ってるから】と送ると、【おう。】と数分後にシンプルな返事が返ってきた。
******
「で、何だよ。急に家に呼び出して。別れ話なら聞かねーぞ」
私はそんなんじゃないよと言いながら、お盆の上に麦茶を入れたコップを2つ置いて運んだ。
はい、どうぞと手渡せばサンキュと言い、麦茶を飲んだ。ごくんと麦茶を飲み干したのを確認してから口を開いた。
「私って魅力ない?」
「は?突然何だよ」
「答えて!」
「お前…もしかしてダチに変な事吹き込まれたか?」
やれやれと呆れ顔の三井に苛立ちを覚え、顳顬をピクッと動かした。
「どうせ私はチビで貧乳だよ!悔しかったら押し倒してみろやーい、馬鹿寿ー」
「なっ!先輩に向かって馬鹿とはなんだ!そんなに言うなら押し倒して起き上がれないくらい犯すけどいいか?」
そう言うと真顔で詰め寄ってくるので、怖くなり慌てる。
「だ、駄目」
震える手をクロスさせて反射的に返した。
「だろ?そんな震えた女を抱く趣味はねぇよ」
二カッと歯を出して笑い、頭を撫でる余裕がある顔が何となく腹立って悔しくて。1つしか歳が変わらないのに自分だけが子供に見えてそれが恥ずかしかった。
何やってんだろう、私だけが先走ってたみたいだ。
人それぞれペースがあるから、その時が来ればシたらいいじゃん、と頬にキスをする三井に体温が上がる。
しかし、私の想いは変わらなくて______
「やっぱり押し倒して」
勢いで言えば、三井は数回瞬きをして赤面した。
お前は人の気も知らねぇで…どれ程我慢してたと思ってんだと呟き、額に手を当てわざとらしく大きな溜息を吐く。
「…はぁ、もう拒否権はねぇから覚悟しろよ」
「へ?きゃっ…!」
床の上に寝転がり顔の横に手を置かれた…所謂、床ドンをされている。それから翌日、腰が痛くて湿布を貼って登校する羽目になったのでこれからは軽い気持ちでからかわないでおこうと心に誓った。
ヒロイン湘北高校2年/恋人設定
「付き合って2ヶ月以上経つのに彼氏から手を出されなかったら、私なら振るね」
切っ掛けは何気ない友達の一言だった。
放課後に時々、ファストフード店で女友達4人でスマホを弄ったりポテトを食べながら恋話をするのが定番になりつつある。
話の内容は基本的に下ネタや際どい話が多く、聞いてる此方が恥ずかしくなる。彼のナニが小さいだの、前戯が短いだの早漏だの…。幸い、敢えて席は奥の方を選んでいるので多少声が大きくても響く事はないが、誰かに聞いていないかなと不安に思う。周囲の様子を気にしつつも会話に参加する。
私には、付き合って半年経つ彼氏がいる。彼の名は三井寿。最近、バスケ部に戻って来た3年生で髪を切った途端、急にイケメンになって気が付いたら彼目当てでバスケ部に顔を出していた。告白したらOKを貰い付き合いが始まった。
それから、喧嘩や争いもなく平和に時は過ぎていったが、肉体関係なしに焦りを感じる。
半年間でキス止まりって、変なのかな?と自分の身体を見ると小柄で胸も控えめ…色気はあるかないかで言うと後者だろう。
周りの彼氏持ちの友達は皆、遅くても付き合って2ヶ月でヤるよねー、手を出さないなんておかしいよなんて話していて、その度に私の心臓に透明のナイフがグサグサ突き刺される。色々な意味で出血多量で死にそうだよ。
とても“半年間キス止まり”とは言い出しにくくて、そうだよねーとありきたりな相槌しか打てない事に対し、劣等感を感じていた。それだけ自分が大切にされているんだとポジティブに捉えられるとどれ程、楽だろうか。生憎、自分に魅力がない、他に言い寄られてる女がいてその人と関係を持ってたりしたら…なんて自分の中で架空の女キャラを作ってしまうのだから、嫌気がさす。
手を出さない三井とネガティブな妄想が暴走する自分も。もうどうにでもなれと思い、メールで【部活が終わったら私の家に来ない?親が泊まり込みで仕事に行ってるから】と送ると、【おう。】と数分後にシンプルな返事が返ってきた。
******
「で、何だよ。急に家に呼び出して。別れ話なら聞かねーぞ」
私はそんなんじゃないよと言いながら、お盆の上に麦茶を入れたコップを2つ置いて運んだ。
はい、どうぞと手渡せばサンキュと言い、麦茶を飲んだ。ごくんと麦茶を飲み干したのを確認してから口を開いた。
「私って魅力ない?」
「は?突然何だよ」
「答えて!」
「お前…もしかしてダチに変な事吹き込まれたか?」
やれやれと呆れ顔の三井に苛立ちを覚え、顳顬をピクッと動かした。
「どうせ私はチビで貧乳だよ!悔しかったら押し倒してみろやーい、馬鹿寿ー」
「なっ!先輩に向かって馬鹿とはなんだ!そんなに言うなら押し倒して起き上がれないくらい犯すけどいいか?」
そう言うと真顔で詰め寄ってくるので、怖くなり慌てる。
「だ、駄目」
震える手をクロスさせて反射的に返した。
「だろ?そんな震えた女を抱く趣味はねぇよ」
二カッと歯を出して笑い、頭を撫でる余裕がある顔が何となく腹立って悔しくて。1つしか歳が変わらないのに自分だけが子供に見えてそれが恥ずかしかった。
何やってんだろう、私だけが先走ってたみたいだ。
人それぞれペースがあるから、その時が来ればシたらいいじゃん、と頬にキスをする三井に体温が上がる。
しかし、私の想いは変わらなくて______
「やっぱり押し倒して」
勢いで言えば、三井は数回瞬きをして赤面した。
お前は人の気も知らねぇで…どれ程我慢してたと思ってんだと呟き、額に手を当てわざとらしく大きな溜息を吐く。
「…はぁ、もう拒否権はねぇから覚悟しろよ」
「へ?きゃっ…!」
床の上に寝転がり顔の横に手を置かれた…所謂、床ドンをされている。それから翌日、腰が痛くて湿布を貼って登校する羽目になったのでこれからは軽い気持ちでからかわないでおこうと心に誓った。