Z=29 科学の切り札
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「謎の石化武器をイタダく!!頭首んとっからな。魅真、コハク、テメーらにだけできるミッションだ!!」
魅真とコハクが、後宮に潜入することが決まると、全員外に出た。
外に出ると、アマリリスは倉庫に行き、長い木のはしごを上がって、中を探った。
「カワイくすれば、明日の後宮選抜で連れてかれて、敵陣に潜入できるから――」
「魅真ちゃんとコハクちゃん、大改造計画だよ~~♪」
「まずはドレスから!!魅真ちゃんとコハクちゃんの今の服も、私はカワイイと思うけど、後宮に選ばれるタイプのじゃないしね」
倉庫から出したのは、後宮選抜に使用するための2人のドレスで、アマリリスはドレスを出すと、はしごを降りていき、2人に渡した。
「じゃあ私、ちょっと着替え…」
ドレスを受け取ると、魅真は先程のアマリリスの家に戻って着替えようとしたが、コハクはその場所で服をぬいだ。
「今ここで着替えるの!?」
裸になったわけではないが、外で、男性がいる前で、あたり前のようにぬいだので、魅真とアマリリスは顔を真っ赤にした。
「ん?ああ、この男共か。ハ!別にみじんも気にしなかろう」
「あ゙ー、気にしねえがやめろそういうの。まずはそっからだ。美少女コンテストに選ばれてやろうっつうミッションだぞ」
「ボロが出ないように、相当練習いりそうね」
千空もゲンも気にはしていなかったが、いきなり男性の前で着替えたコハクにひいており、唯一ソユーズは顔を真っ赤にして、コハクに背を向けていた。
しかし、コハクはつっこまれても、気にすることなくその場で着替え、魅真もアマリリスの家に行って着替えてきた。
「なんか……変な感じ…」
魅真が着たドレスは、腕にのみ袖があり、袖口がゆったりと広がっているワンピースタイプのドレスで、旧時代でも着ることのなかったタイプの服に、はずかしそうに顔を赤くしていた。
「むー。着心地は悪くないが、なかなかに動きづらそうだ」
コハクが着たドレスは2枚重ねになっており、胸元が大きく見え、足首まで長さがあるもので、スカートの部分の左側が大きく分かれ、端と端を2本の紐で結んでいるという、絶対にコハクが普段着なさそうなものだった。
「とくに足技がきつそうだな」
「そういうとこ!!!!」
そして、その格好のまま、宙返りをしながら足技を見せたので、ゲンにつっこまれた。
「よし!」
しかし、つっこまれてすぐに、コハクは刀と盾を装備した。
その顔は、かわいい子というよりも、これから戦場に赴く戦士の顔だった。
「だからそういうとこ!!!!」
「よし!じゃないでしょ」
「ドレスに武器と盾はいらないかな~」
「なんでナチュラルに装備してるの」
なので、ゲンだけでなく、魅真、アマリリス、ソユーズにもつっこまれ、ソユーズには刀と盾をとりあげられた。
「まあ、服はいいけど、問題こっからよ、ジーマーで。科学のメイクアップ大作戦!!!」
選抜ともなれば、髪型やメイクもなんとかしなければいけないので、ゲンが指摘してコハクを指さすと、コハクはたじろいだ。
「――それだがな。さすがにもう、手持ちの道具じゃ、にっちもさっちもいかねえ。この先どうしても、研究所(ラボ)がいる!!科学が俺らの切り札。唯一のアドバンテージだ。船の研究所(ラボ)さえゲットすりゃ、この島で闘える……!!」
腰の袋にはかぎられたものしかないので、研究所(ラボ)を取りに行くために、昼間魅真たちが船を見た場所へ行った。
Z=29 科学の切り札
昼間魅真、ゲン、ソユーズが船を見た岩場に行くと、ペルセウス号の中には明かりがあり、周りにいくつもの小さな船があった。
「貴方たちが乗ってきたの!?あんなに大きい船初めて見た……!!」
「む…。だがやはり、敵に占有されているな」
「ククク。たりめーだ。連中が、超ド級のウルトラアホでもねえ限りな」
コハクは望遠鏡で船を見ていると、船にいる大樹やクロムやカセキを目にした。
「く…皆…!!」
「あ~~。気持ちは分かるけど、あの石像見ちゃうと。特攻ダメよ、コハクちゃん。ジーマーで!!」
またしても勝手にとび出そうとしたので、ゲンは昼間と同じように、ロープをコハクと繋げて止めた。
そうしていると、船がもう一隻、ペルセウス号までやって来た。
「あの、今来た、アホほどデケえおっさんが頭首か?」
見慣れない、明らかに周りにいる兵とは違う雰囲気の人物が乗っていたので、千空はアマリリスに望遠鏡を渡しながら聞いた。
「ううん。頭首様はもっと若い。あれは――宰相イバラ。頭首様の意見を聞いて、実際にみんなに指示出しするお役人。島のもう一人のトップかな」
船に乗っていたのは、兵が数人と、島の最強戦士の一人キリサメ、そして…背が2メートル前後くらいはありそうな、長いあごひげを下の部分で結び、トゲのついた長い帽子をかぶり、スカートのように長い服と、トゲのついた大きな肩当てとマントをつけた、50歳前後くらいの男だった。
「イイネ!!すっっごくイイネ、これ。でかしたじゃないの、キリサメくぅん!!」
イバラは船に上がると、機嫌よさそうに笑った。
「ご立派な船じゃないの~。こんなキレイなまま接収すれば、ホラ、頭首様もすっっごく喜ばれるんじゃない??」
「しかしイバラ様、この船の設備は、あまりに私たちの理解を超えています。おそらくは、島を抜けた者たちによる、妖術の類!速やかに破壊すべきでは――」
「待って待ってキリサメくぅん!まさか意見してんの?決めるのは頭首様でしょ?」
「…いえ、もちろんそうです」
キリサメに反対意見を言われると、イバラはとたんに不機嫌になり、睨みつけられたキリサメは大人しくなる。
「衣類もイイネ!仕立て直して、後宮の娘(こ)に着せたげよ?」
キリサメが大人しくなると、再び機嫌が良くなったイバラは、クロムの前までやって来た。
「ホラ、ポーズあると、服抜きとれないから、テキトーに砕いといてね。石像ね」
そして、なんの躊躇もなく、クロムの頭を指ではじいて後ろに倒す。
クロムの石像は、後ろにある別の石像にあたると、首と左腕が折れてしまい、それを見たコハクは頭に血がのぼって、ロープをひきちぎってとび出した。
「あ!!!」
「コハク!!待ちなさい!!」
「ハ!心配するな。全てを台無しにするような真似はしない……!!」
コハクは魅真が止めるのも聞かずに、下の方に走っていき、船が見える、海の手前ギリギリのところまで降りていった。
「(もしや船内で、誰か石化せずに生き残っているかもしれない。ならば私が、近くから大声で伝えれば――)」
暴走はしたが、さすがに船に特攻ということはせず、岩陰から船の様子を見た。
「何をしているの?あなたこんなところで。どこの集落の人?」
すると、コハクの上の方の崖に、船にいたはずのキリサメが立っていた。
「!!? (まるで気付かなかった――)」
声をかけられて、ようやくキリサメの存在に気づいたコハクは、キリサメを見上げると同時に、臨戦態勢に入る。
「(!! この娘(こ)…即座に臨戦態勢…!!)」
キリサメは、表情にはあまり出ていないが驚いていた。
そして、すぐに回転しながらコハクのもとへ降りてくると、コハクに蹴りをくらわせるが、コハクは下に体を動かして、ギリギリのところでよける。
その威力はすさまじく、コハクの後ろの岩を破壊してしまうほどだった。
「!!」
コハクがキリサメの強烈な蹴りに驚いていると、キリサメは、今度は反対側の右足で蹴りをくらわせようとした。
コハクは避けるために立ち上がろうとするが、足をドレスにひっかけてしまい、体が傾いたので、蹴りをくらい、後ろの岩壁にたたきつけられた。
その威力は、コハクのような強者でも、体が震えるほどだった。
「(強い!!この女が、島最強の戦士の一人、キリサメ)」
たった一撃で、キリサメの強さが分かったコハクは、次の攻撃がくる前に、すぐに立ち上がる。
「コハク!!」
「ひぃいい。バイヤ~~」
そこへ、魅真たちが急いで走ってきた。
キリサメは、息もつかせぬほど、回転しながら連続で蹴りをくらわせていくが、コハクは防戦一方で、どんどんドレスが破れていった。
「(とても素手で制圧などできん!ならば――闘いながら、今しかない!!)」
コハクも強いが、キリサメもすごく強いので、コハクはキリサメを倒すのは不可能だと感じとった。
「研究所(ラボ)だ!!!」
なので、コハクは船に向かって、大きな声で叫んだ。
その声に、キリサメも魅真たちもびっくりしており、ゲンとソユーズは、コハクがいきなり叫んだので顔面蒼白になった。
今の声は、こだまとなって、船にいるイバラたちにも聞こえた。
「絶対に研究所(ラボ)が欲しい!!それだけでいい。なんとか……」
「…ら ぼ…??」
突然コハクが叫んだので、動きが止まったキリサメは、聞きなれない単語に目を丸くした。
「!!」
「!!」
「??」
「(そ…そうか。島のみんなは聞いたこともない言葉だから、科学王国の仲間にだけ通じる、秘密の連絡になるんだ…!)」
ソユーズは、何故コハクがそう叫んだのかがわかった。
実際に、キリサメだけでなく、ソユーズの後ろにいるアマリリスも、なんのことかわかっていなかった。
すると、突然ゲンが悪い顔をした。
「ほ~ら」
そして、前にいる千空に近寄った。
「ラボくーん!!早く行ってあげて、彼女のとこ♪」
そして、千空と向かい合い、意味のわからないことを笑顔で言った。
「ラボくん?」
「(ラボくん?千空が??)」
魅真もソユーズも、なんのことかと思っていると、コハクが崖をのぼって魅真たちのもとへ来た。
「メンゴメンゴ~。この娘(こ)、超~束縛強くてさ。彼氏のラボくんの近くに女子がいただけで、す~~ぐ嫉妬して、ケンカ始めちゃうのよ!」
コハクが来ると、ゲンは仲介人のように、千空とコハクの肩に手を置いた。
「(なるほど。うまい…)」
今のでゲンの意図がわかった魅真は、ゲンのやり方に感心していた。
そしてキリサメは、先程コハクが、船に向かって叫んでいた言葉を思い出す。
「…! うむ、その通り。私とラボは、恋人同士でな!」
「あ゙ー」
コハクもゲンの意図がわかり、ゲンに合わせると、突然千空の後頭部をつかみ、キスをした。
ただ、唇はギリギリはずしていた。
まさかの展開に、ゲンはニヤリと笑っていたが、魅真、ソユーズ、アマリリス、キリサメは顔を赤くし、中でもキリサメは、特に真っ赤になっていた。
そして、当事者の千空とコハクは、死んだ目をしていた。
「と…ともかく、早く帰りなさい。二度とこの付近で、逢い引きなんかしないで!!」
キリサメは千空とコハクの仲を信じると、あわてて崖の上に登っていき、魅真たちの前から姿を消した。
「ククク。んな三文芝居も、船内に生き残りがいねえなら、意味もねえがな」
「ああ、分かっている」
先程のコハクの行動は、一か八かの賭けだった。
後ろでは、まだソユーズが、顔を真っ赤にしていた。
「(だが、きっと誰かが、必ず……!!)」
けど、コハクは船内に仲間が残っていることを信じた。
そして、その船内では……。
「(研究所(ラボ)かぁぁ…。だよねぇ、絶対要るよねぇぇ研究所(ラボ)。僕が行かなきゃダメかなぁ?いいよね、隠れてても。いや、ダメかぁあ、やっぱ。うぇえええええ)」
帆の柱の後ろに置いてあるタルの一つに、銀狼が隠れていたが、銀郎は出ていこうかどうか迷っていた。
何故銀狼が生きているかというと、話は数時間前に遡る…。
羽京に頼まれて、銀狼が海底に何があるかを確認しに行き、戻って来て羽京に報告した後、龍水は崖の上から視線を感じた。
そこにいたのはキリサメで、キリサメは胸元の赤い袋から石化武器を取り出すと、石化武器についているロープを、頭上で何回か回転させた後、船の上に向けて投げた。
それを見た龍水と羽京は、考えた結果、手榴弾の類だと判断し、羽京が矢ではじいて上にそらした後、キリサメが投げた石化武器は光り、どんどん大きくなっていき、船の上のみんなにせまっていった。
光を見て、範囲外に回避する時間はないと判断した龍水は、すぐ近くで掃除をしていたスイカを、光の外に蹴りとばして助けると、その後、龍水をはじめとする船上の者達は、全員石化した。
そして、まだ海に浮かんでいた銀狼は、光から逃れるために、再び海にもぐると、急いで下まで泳いでいく。
けど、光に追いつかれ、もうダメだと思ったが、ギリギリ手前のところで光が止まった。それは、羽京が矢で、石化武器をちょっとだけ上にずらしたからだった。
光がなくなると、銀狼は浮かび上がり、モーターボートを繋げているロープを使って船上に戻ると、船の上にいる仲間が、全員石化しているのを目にした。
その様子に驚いて歩いていくと、金狼をみつけて涙ぐんでいたが、突然足音がしたので、銀狼は近くにある、今隠れているタルの中に隠れたのだった。
そして現在に至り、銀狼は隠れる時に一緒に持ってきた肉を食べながら、タルの隙間から船内の様子を見ていた。
「(たぶん向こうの方から、ラボだ!って、コハクちゃんの声が…)」
突然コハクの声が聞こえたので、銀狼は声がした方を見た。
「!!」
すると、本当にコハクの姿があった。
「(コハクちゃぁあああん。多分千空たちも一緒だ!こっこだよぉおおお!!)」
安堵した銀狼は、タルを少しあけて姿を見せると、声は出していないが、心の中でコハクたちに呼びかけ、手をふった。
「! 船上に誰かいるぞ。科学王国の生き残りが…」
「本当!?」
「!! 誰だ…!??」
それにコハクも気付いたが、遠目で誰かまではわからないので、千空が望遠鏡で船を見ると、銀狼の姿が目に入った。
「「「「銀狼かぁああああああ」」」」
「えっ?えっ?ダメなの、その銀狼って人じゃ??」
魅真、千空、コハク、ゲンは、両手で顔を覆い、見るからにがっかりしており、ソユーズも口には出さないが、がっかりしていたので、銀狼を知らないアマリリスは、何故魅真たちががっかりしているのかわからなかった。
「いや、ダメじゃ…ダメじゃないの。全然、やる時はやる男なのよ?ただ、ラボ奪還作戦としてはね!ほら、タルからでてきたのが――ガチャ的に言うと、龍水とか、フランソワとか、羽京とかなら、SSRカードだったけど」
アマリリスに聞かれると、ゲンは何故がっかりしたのかを説明する。
「「「「銀狼かぁああああああ」」」」
勇気があるわけでも、行動力があるわけでも、冷静な判断力があるわけでもない。むしろ逃げてばかりの男なので、魅真たちは再びがっかりして、理由を聞いたアマリリスも、顔が真っ青になっていた。
その銀狼は、タルを両手で頭上に持ち上げて動かし、何かを訴えてた。
「いや、銀狼もやる時はやる男だ。見ろ、何か今、おそらくは重要な情報を伝えようとしているぞ…!!」
それでも、なんとか希望を見出そうとしていたが、銀狼が訴えたのは、「たすけて」だった。
「ち・が・うだろ、バカ。テメーが助けるんだよ!!」
あまりのなさけなさに、千空はブチ切れ、魅真、コハク、ゲン、ソユーズ、今度はアマリリスも、両手で顔をかくしてがっかりした。
すると、ふいに銀狼の方を向いたイバラが、銀狼のもとへ歩いてきたので、銀狼は急いでタルの中に隠れた。
「ねーねー、そこの戦士くーん。誰かこのタル触った??」
「いや」
「なんでさっきと、場所変わってんの??」
「そ…そうですかね?」
「そうだよぉ。小指一本ぶんくらいね。ズレてるよぉ。おじちゃんがさっき見た時と」
ほんのわずかなズレでも見逃さないので、銀狼は顔面蒼白になり、たくさんの冷や汗をかき、口を両手で押さえ、心臓がうるさいくらいに鳴り響いていた。
そして、イバラは顔を横にしてタルに近づけると、隙間から中を見る。銀郎の心臓は、更にうるさく鳴り響く。
タルの中を見たイバラは姿勢を戻し、今度はタルをとろうとした。
もうダメだと銀郎は思った。
だがその時、温室でガラスが割れる大きな音がした。
「何の音??」
「透明の、氷の部屋みたいな所から…」
音がすると、イバラと兵士たちは、音がした方へ行った。
「(透明な…って、ガラス?あの食料育ててる温室のこと?誰が…)」
助かったことは助かったが、銀狼はなんでそんな音がしたのかふしぎに思った。
イバラはキリサメと兵士を従えて、音がした温室へ行ってみると、そこではヤギが餌を食べており、その上には野菜がたくさん栽培されていた。
そして、イバラたちがやって来ると、目の前のヤギがふり向いて鳴いた。
「こいつか、今の!」
「鳴き声からして、百物語に出る、ヤギという獣では――」
話に聞いたことはあるが、実物を見たことはないので、キリサメは大体の予想をたてた。
「俺、近くで聞いてたんだけどさ、さっきのガシャァアン!っての」
「……」
「なんかが転がって、ぶつかったみてえな音だったんだよね」
「見た目こんなだけど、どう猛とかかもな。気ぃつけよーぜ」
「イイね!すっっごくイイ!!頭首様も喜ぶでしょ、コレ。野菜もさ、ほら、珍しいのばっかじゃないの~~」
イバラはヤギも野菜も気にいったようで、ご満悦といったところだった。
そして、上の棚に置いてある野菜の一つが、何やら冷や汗をかいていた。
一方、上にいる銀狼は…。
「(助かったぁああ。なんでかわかんないけど…)」
理由はわからないが、とりあえずは助かったので、ほっとしていた。
「誰かが、温室で陽動した…??」
「ククク。一人、超絶優秀な奴がいんぞ」
音を立てた人物の正体がわかった千空は、うれしそうに笑っていた。
「俺らが上陸に使ったボートだがな、今となっちゃ、アレが見つかると、誰かが島に入ってることがバレちまうとこだった。100億%大自然に溶けこまして隠してやがる。あれなら、しばらくは見つかりゃしねえ」
望遠鏡の先には、千空たちがこの島に上陸するために使ったモーターボートに、木の枝がかぶせてあった。
「満を持してご登場だ。大自然と潜入の達人様がよ……!!」
同じ頃温室では、イバラたちが全員いなくなると、冷や汗をかいていた野菜が動いた。
「スイカだって、お役にたつんだよ!!銀狼とタッグで、科学の研究所(ラボ)をゲットするんだよーーー!!!」
温室にいて陽動したのは、こっそりついてきたスイカだった。
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