標的94 白蘭との戦い
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ツナの手が、GHOSTを包む光の球体に触れると、ツナはGHOSTの炎を吸収した。
「あ゙っ あ゙あ゙あ゙!!!」
「はああ!!」
炎を吸収されはじめると、GHOSTは断末魔の悲鳴をあげるが、ツナはかまわず炎を吸収し続けた。
標的94 白蘭との戦い
「「「ぐわっ」」」
「きゃあっ」
「くっ」
「のわっ。吸われる!!」
ツナの零地点突破改は、魅真達がその技の影響を受け、GHOSTだけでなく、桔梗の炎も吸っていた。
「はあぁ!!」
ツナが炎を吸収していると、GHOSTを包んでいた光の球体はなくなり、GHOSTの髪を吸い始めた。
「ぼあ゙あ゙あ゙!!!」
ツナの手は、どんどんGHOSTを吸っていき、最終的には、GHOSTをすべて吸収してしまった。
その様子を見た、魅真、骸、雲雀、ディーノ、桔梗は、顔をしかめた。
GHOSTを吸収すると、ツナは空中で回転して、地面に着地し、同時に身をかがめた。
「吸ったー」
「GHOSTって炎の塊かよ」
「さすが…10代目!!」
「沢田…」
「すげっ」
けど、獄寺達は喜んだり称賛したりしていた。
「極限によくやったぞ!!沢田!!」
「くるな」
了平がツナのもとへ来ようとすると、ツナはそれを止める。
「なぬ!?」
「え!?」
「おかしい…」
「うん」
「………………」
「ええ」
「零地点突破改は、敵の炎を吸収し、自分の炎に変換する技だ。だが、GHOSTの炎を吸収し、強大化するはずのツナの炎は、ほとんど変化していない…」
ツナが了平を止めたのは、このことだった。
「(たしかに…)」
「…そういえば……」
「でも、たしかにGHOSTは、とんでもない量の炎を持っていたはずよ。真6弔花と私達全員の炎を奪ったんですもの。もうフラフラよ~」
「(どういうことだ…?一体、奴の吸収した炎はどこへ行ったんだ……!?)」
ツナはその場を立ちあがると、吸収した炎の行方を考えていた。
「いやあ、すごいすごい!!」
その時、上から白蘭の声が聞こえてきた。
「!!」
白蘭の声に反応すると、全員声がした上空を見上げる。
「GHOSTを倒しちゃうなんてさ♪」
そこには白蘭が、足に炎を灯すことなく浮いていた。
「!!」
「白蘭!!」
「白蘭様!!」
「きたか!!」
白蘭がやって来ると、桔梗は喜びの笑みを浮かべるが、ボンゴレ側は全員緊張した顔になる。
「また元気な君に会えるとは、嬉しいなあ。綱吉クン」
白蘭は、不敵な笑みを浮かべて、ツナをまっすぐにみつめ、ツナはいつ来てもいいように、拳を構えた。
「白蘭」
「ボンゴレファミリーの主力メンバーも勢揃いで、ますます嬉しいよ♪」
ツナを見ると、白蘭は、今度はツナ以外のボンゴレのメンバーを見渡す。
「それにしても綱吉クン、君は物好きだなあ」
「!」
「骸君にXANXUS君。かつて、君の命を消そうとした者を従えてるなんて、正気の沙汰じゃない」
白蘭がそう言うと、犬、千種、スクアーロは、白蘭を睨むように見た。
「おい、カス。言っておくが、オレは沢田に」
そんな中、XANXUSは白蘭に声をかけた。
「従っちゃいねえ」
そして、銃で強烈な一撃を白蘭に撃ち、その攻撃は白蘭に命中する。
「白蘭様!!」
「クフフ。まったくだ」
桔梗が白蘭の身を案じていると、今度は、骸が口を開いた。
「僕の言動や行動を、額面通り受けとるのは」
骸がしゃべっていると、骸が指にはめている、目玉がついたリングが光り、リングの周りに、何やら模様が二重になって浮かんだ。
「無知な生娘か、愚かな少年少女だけかと思いましたが、まさか、マフィアとひとくくりにされるとは」
それは、骸がリングを発動させたからだった。
「心外です」
リングからは、たくさんの、形がいびつな刃のようなものに、目玉がいくつもついた不気味なものが、束になって、弾丸のように白蘭に向かっていき、直撃した。
「そっかー。ゴメンゴメン」
けど、白蘭は変わらず軽い話し方でしゃべり、その瞬間に、骸の攻撃は砕かれ、バラバラになって下に落ちた。
「それにしても、君達相当疲れているみたいだね」
XANXUSと骸が攻撃した際に発生した煙がはれると、そこには傷一つ負っていない白蘭が、宙に浮いていた。
「なんだい?今のヘナチョコ弾は。まあ、ムリもないさ。GHOSTに、死ぬ気の炎をほとんど吸われたんだからね。みんなガス欠だよね」
確かに白蘭の言う通りなので、XANXUSも骸も冷や汗をかく。
「お前達はさがっていろ」
「!!」
その時、ツナが右手を横に出して止めた。
「こいつの相手は、オレだ!」
そして、白蘭と戦うために、拳をにぎりしめて構える。
「アハハ。何で僕が、今頃ここに寄ったかわかるかい、綱吉クン?やっと準備ができたからさ♪僕の、心と体のね」
「オレはとっくに、できてるぜ」
ツナはその場から、消えたように高速で動き、一瞬にして、白蘭の目の前に現れたかと思ったら、翻弄するように一瞬で背後に行き、蹴りをくらわせた。
「!!」
「速い!!」
その速さは、歴戦の猛者ともいえる、XANXUSやディーノまでもが驚くほどだった。
ツナは蹴りをいれると、前にやって来て、白蘭の頭をつかみ、ひざ蹴りをくらわせる。
「(いつのまに、これほど強く…)」
「(これが、過去から呼ばれ、いくつもの戦いを経て、この「時代(みらい)」に鍛え上げられた、沢田綱吉)」
最初は、自分の匣兵器にすら翻弄されていたツナが、想像をはるかに超えて強くなっているので、ラルは驚き、骸も目を見張っていた。
ツナは蹴りをいれた後、右手を後ろにひくと、拳に炎を灯し、白蘭を殴る。
「!?」
だが、白蘭はツナの拳を、指一本で止めてしまった。
「!?」
「(止められたぁ!?)」
「(指一本で…)」
「(何だ、この力は!?ピクリとも動かない…!!)」
たった指一本で、炎を灯した拳を止めたので、ラル、スクアーロ、魅真、ツナは驚いていた。
「あれ、どーしたの?君の精一杯(フルパワー)はこんなもんかい?」
対して白蘭は、余裕の表情だった。
「じゃあ、僕の番だ♪」
今度は白蘭のターンとなり、白蘭のマーレリングが光った。
「白指」
白蘭は、ツナの攻撃を抑えていた指一本で、ツナをはじきとばしてしまい、ツナはすごい勢いで、下にとばされた。
それは、地面や木が震えるほどの、すさまじい土煙が起こるほどのものだった。
「な!?」
「ツナ!!」
「今のは…!!」
「なんて威力なの…」
超人のような白蘭のパワーに、味方である桔梗までもが驚いた。
「これくらいでまいってもらっちゃ困るよ。まだ、GHOSTが吸収した、炎の一割の力も使ってないんだから」
「!?」
「GHOSTが吸収した炎だと!?」
「何を言ってるんだ!!」
「んー?わかんないかなー。GHOSTは、ここにいるみんなの炎を奪っただろ?」
白蘭が、獄寺や了平の疑問に答えていると、白蘭の背中が、二ヵ所光りだした。
「その炎はぜーんぶ」
更に、その光った部分から、何かが出てきた。
「僕の体の中にあるのさ♪」
そこから出てきたのは、真っ白な羽根で、羽根からは、光の線がたくさんあふれ出していた。
「!!」
白蘭のその姿に、ツナは体を起こしながら目を見張る。
「ぐっ」
「大丈夫ー?」
ツナは、先程の攻撃でダメージを負いながらも、なんとか起き上がるが、あまりのダメージに、ひざをついたままだった。
「白蘭のあの炎…!!」
「GHOSTの吸収した炎をすべて手に入れただと!?」
「(GHOSTが吸収した炎は、奴の体内に蓄えられるのではなく、すべて白蘭様のものに…。これが、GHOSTの才能…。だが、そんなことが…!)」
「他人の炎を、触れることなく、間接的に移動するなど聞いたことがない!!」
「ハハハ。GHOSTは他人じゃないからね。彼は他のパラレルワールドに存在した、もう一人の僕さ」
「「「な!?」」」
「「なに!?」」
「彼は、僕にはない、炎を吸収するという特異体質である上に、その炎エネルギーを、僕と共有できるという、すばらしい才能を持っていてね。ま、それもこれも、結局僕の才能なんだけどさ♪
特に魅真チャン、君の炎はすごかったよ」
「!? 私…?」
GHOSTについて説明していると思ったら、急に話をふってきたので、魅真は構え、隣にいる雲雀も同じように構えた。
「君の死ぬ気の炎の最大値は、この中で一番…。いや、全世界…全パラレルワールドの中で一番さ。君ほど、強い波動と、純度が高い、強くて大きな炎を持つ人物は、見たことがないよ。その証拠に、君は、綱吉クンをのぞく他の人間とくらべると、ほとんど疲れていない」
白蘭の指摘で、全員が魅真に注目した。
確かに魅真は、白蘭が言う通り、炎を吸われていないツナをのぞく、他の人物とくらべると、ほとんど息を乱しておらず、表情もあまり疲れているようには見えなかった。
「すごいよねー。特異体質ではないけど、それも君の才能だよね。でもま、それでも僕の才能には敵わないけどね」
「何を言っとるのだ…」
「さっぱりだな…」
「一つ言えるとするなら、白蘭が、沢田綱吉をはぶく、我々全員の死ぬ気の炎を手にいれたとなれば、その炎の総合量は、計りしれない」
「なんだ、あの羽は!?」
「濃密度の炎が、翼に見えるのか!?」
「あ~、これね。この翼は、ただの炎じゃないよ。象徴ね」
「「??」」
「僕が、人間を超えた存在であることの象徴。証明だよ♪」
「何言ってる!!」
「自分が神だとでもいいてぇのか!!」
「ハハン。神?白蘭様は、むしろ崇拝すべき悪魔」
「エヘ」
白蘭に忠誠を誓っている桔梗ですら、悪魔と呼んでいるが、それでも白蘭は気にすることなく笑った。
「関係ない」
しかし、ツナは気にもとめていないので、白蘭の顔からは笑みが消えた。
「お前が、何であろうと、どんな手段を使おうと、ここでぶちのめすだけだ」
そう言いながら、ツナは再び拳を構える。
「その意気だよ、綱吉クン。せっかく戦いにきてあげたんだから」
そして、白蘭も同じように構え、2人のリングには、死ぬ気の炎が灯った。
「うわっ、やる気じゃん」
「空気がビリビリしますー」
ツナは白蘭と戦うため、そこからすごい勢いで飛んでいき、その勢いのままに、白蘭の腹に一撃を入れると、その後何発か拳を打ちこんだ。
「くすぐったいよ、綱吉クン」
「!!」
しかし、白蘭には効いておらず、顔に笑みを浮かべるほどの余裕だった。
「くっ (ビクともしない…!!)」
効いていないのがわかると、ツナは一旦離れて間合いをとった。
「(しかも、まだリングの炎圧が上がっていく!!)」
そして白蘭が、まだ実力をすべて出していないのがわかり、冷や汗をかいた。
「僕のペットと遊んできなよ」
今度は白蘭のターンとなり、白蘭はリングを光らせた。
「白龍」
すると、白蘭の手からは、大空のマーレリングのようなものが額についた、白い龍が現れた。
「(手が龍に!?いや…匣兵器か!?)」
白蘭の手が龍になったように見えたが、実は匣兵器で、白蘭の上着の内側に装着されている匣が開いていることから、そのことがわかった。
白蘭が白龍を放つと、白龍はツナにまっすぐ向かっていく。
「ナッツ」
ツナも、対抗するためにナッツを出し、形態変化して、初代ボンゴレのマントを出した。
マントは白龍を防いだが、それでも完全に防ぎきることはできず、少しの間、力が拮抗していた。
「へえ」
それでも白蘭は笑っていた。
力に限界がきたのか、形態変化がとけ、白龍は白蘭のもとへ戻っていく。
形態変化がとけると、もとに戻ったナッツは、空中で回転しながら上にとび、ツナの肩に着地する。
「大丈夫か!?」
一回防いだだけで、息が乱れ、足もとがふらついているので、ツナはナッツを心配した。
「龍の匣兵器なんてすごいでしょ?僕専用の、1点物なんだ。これでも、かなり力を抑えたんだよ?」
「!!」
「次は突き破るよ」
炎を灯すと、白蘭は再び白龍を放つ。
「ガル!!」
「挑発にのるな、ナッツ」
あっさりと挑発にのったナッツを、ツナは小さな声で制すると、その直後、白龍はツナに直撃した。
「直撃!!?」
「いや!!」
だが、そう見えただけで、ツナの手が、白龍の側頭部に当たっただけだった。
ツナの手が当たった白龍は、みるみるうちに凍っていった。零地点突破初代エディションである。
「うまい!!炎を凍らす、零地点突破初代エディション!!」
白龍を正面から受けずに、横から零地点突破初代エディションで凍らせたので、ディーノはツナを称賛した。
「いまだ、ナッツ!!形態変化攻撃モード(モード・アタッコ)!!」
白龍を凍らすと、ツナはナッツを右手の上にのせて、白蘭のもとへ飛んでいく。
「攻撃モード(モード・アタッコ)?」
ツナが叫ぶと、ナッツの頭の、Ⅰと書かれた部分が光った。
「ナッツはマント以外にも変形するのか!?」
「!! Ⅰ世がその昔、全身の炎を拳に集中させた究極の一撃を放った時、グローブの形態も変化したという」
「究極の一撃!?」
「ツナのフルパワーっていったら」
「X BURNERと、同等の威力をもつ拳か!!」
ナッツは形態変化し、ツナの右の拳には、防御モードの時とは少し違うタイプのガントレットが装着され、拳には死ぬ気の炎が灯っていた。
「Ⅰ世のガントレット(ミテーナ・ディ・ボンゴレ・プリーモ)!!!」
「へえ、面白そうだ。これで綱吉クンの実力がわかる」
しかし、白蘭は余裕の表情で、微動だにせずにそこにいた。
「! (よけないのか?)」
まったくよけようとしない白蘭に、ツナは驚いた。
「(ふざけやがって)」
微動だにせず、余裕の笑みを浮かべる白蘭に、ツナは腹を立てた。
「はああ!!」
それでも、白蘭にまっすぐに向かっていく。
「ビッグバンアクセル!!!」
そして、白蘭に向けて、拳をまとっている炎を撃ちだした。
「ん~~」
それでも白蘭は動かず、両手の指の先を合わせていた。
「ハイッ♪」
そして、合わせていた両手を開く。
「白拍手!!!」
両手を開くと、今度は両手を合わせて、掌の圧力で、技を粉砕してしまった。
「!!」
ボンゴレ匣の技を、手だけであっさりと打ち砕いてしまったので、ツナも、周りの者達も、全員が驚愕した。
「………」
「ハハハッ。ボンゴレ匣、やぶれたり~♪」
「掌の圧力で…」
「かき消した…だと…!?」
「白拍手はどんな攻撃も絶対粉砕する、無敵の防御技なんだ。どうだい、綱吉クン?いまだかつて、これほど、圧倒的な力の差を感じた戦いはないんじゃない?」
ツナ達は驚き、呆然としていたが、ボンゴレ匣を防御した白蘭は、ヘラヘラと笑っていた。
「…怖いだろう」
けど、そう言った時には、顔から笑みはなくなり、冷たい目でツナを見据えた。
白蘭の言う通り、ツナは恐怖をきざまれてしまい、顔が真っ青になっていた。
「マフィアのボスといっても、まだ中学生なんだもん。別に恥じることはないよ」
白蘭はリングに炎を灯すと、ツナのもとへ、まっすぐに飛んでいく。
「ここでちびったっていい」
「がっ」
そして、ツナの前まで来ると、ツナの顔を殴りとばし、ツナはすごい勢いで地面に激突する。
「死んだって」
けど、白蘭は攻撃の手を休めず、またツナのもとへ、まっすぐに飛んでいく。
「うっ」
白蘭が来るので、ツナはなんとか立ちあがろうとした。
「!?」
だが、まだひざをついて、手に力を入れている状態の時に、白蘭はツナの背後にまわった。
「いいんだよ♪」
そして、背後にくると、ヘッドロックをかまされ、ツナはあっという間にピンチに陥った。
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