《あとがき》
よーやく、ヒロインの戦いと、魔界統一トーナメントが終わりました。
暗黒武術会や仙水との戦いとくらべると短いですが、なんだかこの二つの戦いよりも長く感じました。

今までもヒロインが何度か成長してましたが、今回もまた大きな成長を見せました。
陣達六人ともおだやかな心で話してるところもですが、何よりも黄泉と対話している時がそうです。何しろ、黄泉に対しては一番冷たかったので…。
黄泉の告白のシーンは、この長編を書く前から決めてました。ヒロインの想いは蔵馬にあるので、一生通じることはありませんが、せめて告白だけでも…と思ったのです。でないと、黄泉があまりにも哀れすぎるので。でも、めちゃくちゃ書いててはずかしかったです。告白シーンを書くのはいつもはずかしいですが、今回は特にはずかしかったです。だって、「愛してる」を連発してるんだもの。でも、好きとだけ伝えてさらっと終わるのも、なんだかな～と思ったので、こういう形にしました。何しろ千年分の想いなので。ですが、やはりはずかしかったです。
でも、黄泉の告白を聞いて、大人しく抱きしめられてるというのは、ヒロインの心に変化が起きたというのを表すには、一番いいかと思ったので、そういった意味でもこのシーンは書いてよかったと思ってます。
2022.08.26


真田魅真