第六十七話 二人の能力
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「うっ、う…ん。
あっ!!」
それからほどなくして、柳沢が目を覚ました。
「気分はどうだ?」
目を覚ました柳沢を、五人は鋭い目で睨んでおり、魂がとられたはずの桑原達三人が目の前にいたので、驚いた顔で柳沢は体を起こした。
「そうか、海藤を倒したのか。へ…。なかなかやるな」
「お前が持っていた鍵と、海藤が持っていた鍵で、奥の部屋へ行く2つのドアは開けた」
「ほお…。それでオレを起こしてくれたのか」
「三つ目のドアに、こんな紙がはってあったからな…。"このドアを、柳沢の許可なく開けることは、浦飯の死を意味する"」
蔵馬ははり紙を柳沢の目の前につきつけ、紙に書いてある文章を読みあげた。
「そういうこと」
「だったら、早く、その許可とやらをすることだ。命がおしかったらな」
「あんまり、えらそうな口はひかえた方がいいぜ。あんた達はオレの指示に従うしかねェんだからな」
「チッ…」
「まったく…。奥へ進む廊下に、いくつドアをとりつけやがった?」
「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」
柳沢は不気味に笑うと奥へ進んでいき、瑠璃覇達はその後についていった。
第六十七話 二人の能力
「なんだこりゃ!?」
三つ目の扉が開くと、目の前には七つの階段が並んでいた。
「三つのドアの次は、七つの階段かよ!?」
「浦飯は二階にいる。だがそこへ行くには、一人一人別の階段を使ってもらう」
「なに!?」
「今度は、何を企んでいる?」
「ヘへ、さあな。しかし浦飯を助けたければ、オレの指示に従ってもらうぜ」
「て…てめぇ!!」
「桑原くん!!」
「やめろ」
桑原が怒りをあらわにすると、蔵馬と瑠璃覇が桑原を制する。
「この屋敷にいる以上、彼らのルールには逆らわない方がいい」
「そういうことだ」
「く…」
「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」
「けっ」
思い通りに動く瑠璃覇達を見て、柳沢はニヤついた笑みを浮かべると、桑原は悔しそうな顔をする。
「あ、そーだ!!」
「あ?」
「いいもんがあるよ。んーと……たしか………あ!あった」
何かを思いついたのか、ぼたんは霊界七つ道具を入れているトランクをあけると、トランクの中から、道具をひとつ取り出した。
「困った時の霊界七つ道具その5、目印留!!お徳用100枚セット」
ぼたんが取り出したのは、丸いシールだった。
「目印留?おやおや、それはなんですか?」
「はい。これは、タイホした極悪犯にはりつける、入れ墨判ってやつを改良したシールで、一度はったら」
まるでテレフォンショッピングのようなデモ(漫才?)を始める、ぼたんと桑原。
ぼたんはデモンストレーションをするように、桑原に目印留をはりつけた。
「はった人にしか、絶対はがせません」
「えっ?ほんとだ!はがれないや」
「はった私なら…ほら」
「あ、はがれた!んーー、ふしぎだ…」
「ただし、はった人が死んだ場合は、自然にはがれちゃう。さらに、シールをはった人の体調も、シールの色の変化でわかるようになってるんです。
青なら健康、黄色なら小さなケガ、赤なら大ケガって具合にね。
なかなかのすぐれもんでしょ?」
「なるほど。このシールに自分の名前を書いて互いにはっておけば、二階に上がる途中で、誰かに万が一のことがあってもすぐにわかる」
蔵馬は目印留を手にとると、様子をうかがうように、柳沢をチラッと見た。
「ん?御自由にどうぞ」
柳沢から許可がおりると、五人は目印留にそれぞれの名前を書き、お互いにはりつけた。
「今はみんな青。ま、普通の状態だね。んじゃああとは、飛影だけだね」
しかし、飛影だけがそれをはりつけていなかった。
瑠璃覇も蔵馬も桑原もぼたんも、全員シールをはりつけたので、まだはっていない飛影にもはろうと、ぼたんは飛影に顔を向ける。
「オレはいらん」
「なに言ってんだい。みんなつけなきゃダメだろ?」
拒否をされるも、ぼたんは飛影の服にシールをはろうと歩み寄っていく。
けど、飛影はあっさりとぼたんの手首をつかんで阻止した。
「いらんと言ってるだろう!!」
しかし、そこへ蔵馬と瑠璃覇がやって来て、ぼたんと話している隙に、飛影の服にシールをはりつけた。
「あっ」
二人にしてやられてしまったので、飛影の顔がくもる。
「また、さっき魂をとられた時みたいなことになったら、どうするんですか?」
「そうそう。さっきの、あのまぬけな醜態をさらすことになったらどうするんだ?」
痛いところをつかれ、事実だけに、飛影はぐうの音も出なかった。
「どうすんだい?」
「どうすんのさ!?」
「ちっ…」
飛影の動きが止まると、蔵馬と瑠璃覇に便乗するようにぼたんと桑原にもはられ、飛影は不機嫌になる。
シールをはり終えると、五人はそれぞれ階段の前に立った。
「オレはこの階段を行くぜ」
桑原は黄色い階段。
「んじゃあ、あたしゃここ」
ぼたんはピンクの階段。
「………」
飛影は青い階段。
「オレはここだ」
蔵馬はみどりの階段。
「それじゃあ、私はここを…」
瑠璃覇は紫色の階段を選んだ。
「みんな、十分気をつけて……」
「おうよ!」
蔵馬が声をかけると、各々階段を上がっていった。
「そんなシールじゃ、オレの能力は見やぶれねェよ」
柳沢はニヤリと笑うと、電話を取り出し、連絡をした。
「城戸…。五人がそっちへ向かった。予定通りな」
連絡をしたのは、もう一人の仲間にだった。
「ああ、了解……。やはり海藤がやられたか……。五人の中に、かなり頭のきれるヤツがいるようだな」
二階には、柳沢が連絡をした城戸という男がおり、柳沢との連絡を終えると、電話を下にさげる。
「浦飯さん……。もうすぐ五人が、あんたを助けにここへきますよ」
そこには幽助もおり、何故か城戸の前に、まっすぐつっ立ったままだった。
「五人がきたら、てめー、一体どうするつもりだ!?てめーの能力じゃ、五人の動きをいっぺんに封じることはできねェぜ。相手の影を踏むことで、そいつの動きを封じるだけの能力じゃなァ!!五人のうちの誰かが、このライトをぶっ壊したら、それでてめーは終わりだ」
「フッ」
「オレだってなあ!!最初っからてめーの能力に気付いてりゃ、みすみすてめーらなんかにゃつかまらなかったんだよ!!」
今現在、城戸の能力でつかまっており、手も足も出せない状態だというのに、大きな態度を見せると、城戸に鼻で笑われる。
そのことで、頭に血がのぼった幽助は城戸に噛みつくが、どこからどう聞いても、負け犬の遠吠え以外の何ものでもなかった。
「そうだと思いますよ…。オレの能力は確かに弱い。しかしね、現にあんたはこうして、オレにつかまっている」
「くっ…」
噛みついてくる幽助の顔の前に、城戸はゆっくりと手を伸ばした。
「この場でオレが、あんたの口と鼻をそっとふさぐだけで、あんたを殺すこともできる…」
「おおやったれや。無様につかまってるより、そっちの方がせいせいすらァ!!」
「ま、そうあわてずに。五人がくるまで待ちましょう」
城戸がそう言った時、二人の横にある扉がいっせいに開いた。
「きたか」
「おめーら!!」
「あ、浦飯」
「幽助」
幽助の姿が見えると、五人は幽助に駆け寄っていく。
「オメー、何だまってつっ立ってんだよ。つかまってるんじゃなかったのかよ!?」
「下手に近づくな!!こいつの能力は"影(シャドー)"!!相手の影を踏んで、動きを封じることができるんだ!!」
「えぇ!!」
「そういうこと…。でも、次の相手はオレじゃない。あんた達五人の中にいる」
「どういうこった、てめェ!?」
「さ、次のゲームの始まりだ。浦飯さん、あの五人の中に、一人だけ"ニセ者"がいます」
「なにっ」
どう見ても全員本物なのに、ニセ者と言われ、幽助は目を見開く。
「えぇーっ!?」
「な…な…」
そのことに、ぼたんと桑原も驚いていた。
「10分以内に、そのニセ者を見つけて下さい。これがルール。簡単でしょ?あんたら五人は、浦飯さんの質問に答えるだけ。その他の言動は認めない」
「ニセ者だァ!?ふざけてんじゃねーぞ、てめー」
「そーだよ。そんなに上手く、しかもこんな短時間で、変装なんかできるもんかい」
「勝手な言動は認めないと言ったでしょ。人質がどうなってもいいんスか?」
「フン。オレなら、貴様が幽助に何かをする前に、貴様を殺せるぞ」
「わかってないねェ。五人の中にニセ者が一人いるってことは、本物が一人、つかまってるってことですよ……。つまり、人質は浦飯さんの他に、もう一人いるってこと。オレに何かあれば、仲間がそいつを殺す」
「全て計算ずくという訳か」
「10分以内にニセ者を見つけられなかったら、その本物を殺すのか?」
城戸は幽助の質問には答えず、腕につけている時計を見た。
「あと…9分」
「くっ…」
「どうします?
やるんスか。やらないんスか?」
「やるよ!!くっ…」
人質をとられてしまっては、ノーと言うわけにはいかず、幽助は五人をジーッと見まわした。
「くそォ~、本当にニセ者なんているのかよ。どーみても、五人とも本物だぜ」
「あと8分30秒」
しかし、どこからどう見ても全員本物だったので、いきなりつまずいていた。
「桑原!!オメーの生年月日と血液型は!?」
「てめェ!!まずオレを疑うのか?」
「うっせーな!!いいから答えろ!!」
「言ってもいいけどよ…。てめー、オレの生年月日と血液型知ってんのかよ」
「あ……知らねーーや」
「それじゃ意味ねーだろ、ボケ!!」
「あほか…」
「だめだこりゃ」
逆に桑原に質問されると、質問した内容の答えを自分でわかっていなかったので、桑原達は呆れていた。
「それじゃ、オメーの姉貴の名前は」
「静流だ。こないだ18になった。好きな男のタイプ、文太さん、健さん。オレより強い」
気をとりなおして、今度は自分でも答えがわかる質問を桑原にすれば、あっさりと答えた。
「蔵馬!!オメーの母ちゃんの名前は」
「南野志保利、40歳。この秋再婚予定」
「ほんとか!!あ、そりゃめでてーな。式には呼んでくれよな!」
「あと7分…」
「ほんじゃぼたん!!瑠璃覇!!」
「え…えっ!?」
「なんだ?」
「オメーらのスリーサイズを!!上から順に言え」
「殺すぞ…」
「聞いてどーすんのさ!!大体あんたにそんなこと、教えてないんじゃんか!!」
とんでもないことを質問してくる幽助に、二人は怒り、不快感を示す。
「いーや、言った言った。ホレ!!あん時あん時」
「は?」
「え?え?」
幽助に言われ、二人は思い出そうと考えるのだが、全く思い当たる節がなかった。
「いーや、言ってないぃい!!バカタレ、スケベ!!」
「そんなこと、人に言うわけがないだろう」
「ちっ…ひっかからなかったか……」
もちろんこんなのは、幽助のウソだった。
二人がひっかからなかったので、幽助は残念そうにしていた。
「幽助……」
そこへ、蔵馬が幽助の名前を、いつもよりも低い声で呼んだ。
その、ただならぬ声と雰囲気に、幽助は顔が青ざめ、心臓がドキドキした。
他の瑠璃覇以外の三人も、更には近くにいる城戸でさえも、いつもよりも怖い蔵馬を見て、幽助と同様に、顔が青ざめ、心臓がドキドキしていた。
「あとで……話があるんだけど…………いいかな…?」
自分の目の前で、恋人のスリーサイズを聞いた幽助に、蔵馬は怒り、にこやかに笑いながら聞いた。
「え?あ……いや………え…遠慮す………」
「いいよね?」
「お……おう……」
あまりにも怖く、あまりにも恐ろしい蔵馬に、命令口調で聞かれると、幽助は肯定の返事をしてしまった。
「フン。ばかばかしくてやってられん」
「んじゃ飛影、オメーの妹の名前は!?」
今度は自分が質問されるが、質問の内容が、自分にとっていいものではなかったので、飛影は冷や汗をかいた。
「言う必要はない。お前もよく知っている奴だ!!」
少し考えると、答えになってるようななってないような、曖昧な答えを返す。
「ますますわからなくなったぜ…」
答えてみやがれ…と、ニヤついてた幽助だったが、その曖昧な答えを聞くと、飛影の性格ならきっとそう言うと思い、ますます頭がこんがらがっていた。
「おぉ!?なんだよ。こいつに、妹がいるのかよ。でもこいつの妹じゃよ、きっと目つきと性格の悪い女なんだろうな」
「殺すぞ…」
飛影の妹が、自分が思いをよせている雪菜だということを知らない桑原は、言いたい放題であった。
「あ、そーいや、桑ちゃんだけ知らなかったんだ」
「だけ?」
「し!!」
「何だよ。みんな知ってんのか?」
「ま…まあね…」
「一応な」
「だったらオレにも教えろよ」
「し、しかし」
教えるのをためらった蔵馬は、飛影をじっと見た。妹の雪菜が、桑原の想い人というのもあるが、あまりにも、似ても似つかない兄妹だからだ。
「いちいちオレを見るな」
「話せば長くなるんです」
「名前を言うだけだろ!?気持ちワリーな。誰なんだよ!?」
「あと5分」
「とにかく、あとで教えるから!!」
「絶っ対だぞ!!浦飯!!早く当てちまえよ」
「わかんねーよ、くそったれが……ん?」
未だわからず悩んでいると、幽助はみんなの服に、丸いシールがはられていることに気がついた。
「オメーら、服にはってる、そのシールはなんだ?」
「霊界七つ道具の、目印留!!あんたにゃ、霊界探偵になった時に、全部説明したじゃないか!!」
「あっ、そーいやそうだったか。あ、ワリーワリー」
「ったく、あんたがニセ者なんじゃないのかい?」
「単に忘れてただけだろ。幽助だしな」
呆れたような、疑ってるような目で見るぼたんに、瑠璃覇はフォローになってるようななってないようなことを言う。
「確かそのシール、はったヤツにしかはがせねーってもんだよな」
「そうだよ。人にも妖怪にも、「気紋」っていうものがあってね……あっ」
「それだ」
幽助が言ったことと、自分が言ったことにはっとなったぼたんは、この目印留の性能を思いだし、五人は輪になった。
「そうか!!このシールは、ニセ者にははがせない。みんな、いいな?」
「わかった」
「ああ…」
「うん」
「おう」
五人は腕を伸ばすと、自分以外の人物にはったシールをはがした。
「みんなはがせた……!!」
「な、何ィ!?」
しかし、ニセ者がいるはずなのに、全員自分のシールをはがせたのだ。
.
「どういうこった?」
「そんな!?ニセ者にははがせないはずなのに!!」
「初めからニセ者なんかいなかった。そいつのハッタリだ」
とんだ茶番につきあわされたと、飛影はシールをにぎりつぶしながら城戸を睨んだ。
「いるね。それは断言できる。柳沢の能力は"複写(コピー)"!!姿形…声紋・指紋はもちろん、その気紋とやらも、さらに、記憶や性格さえ、そっくりそのままコピーできる。五人の中の一人は、確実に柳沢が化けている。誰がニセ者かわからないってことは、本物は別に必要ないってことですね。じゃあ、本物には死んでもらいましょうか?ハハハハハ」
「何?」
「タイムリミットだ。さあ、誰がニセ者か答えてもらいましょうか」
しかし、そう言われても幽助には、見当さえついていなかった。
「浦飯さん、これからあんたの影を解放する。だが、オレに妙なマネをしたら、本物はどうなっても知らない。体が自由になったら、あんたがニセ者だと思うヤツを、思いっきり殴ってもらう!」
「何…だと!?」
城戸の指示に、幽助だけでなく、他の五人も驚いた。
「柳沢の能力を見破る方法は、ただ一つ…。あんたのような、強力な霊力で衝撃を与えることだ。チャンスは一度しかやらない。よく考えて殴るんですね」
「てめェら、一体何が目的だ!?」
「ある人に頼まれてやっている。オレ達も楽しんでやってますがね」
そう言うと、城戸はズボンの後ろのポケットから、電話を取り出した。
「しつこいようですが、妙なマネをしたら、人質は死ぬ」
城戸は幽助の影を解放し、城戸から解放された幽助は、誰がニセ者なのか、じっくりと五人を見た。
「あと30秒。早くしないと、本物を殺せと指示するぜ。あと15秒…14…」
なかなか行動にうつさないので、幽助を脅迫して、言ってることが本気だと言うように、電話を耳にあて、カウントダウンを始めた。
「………よし。殴るヤツは決まったぜ。悪く思うなよ。うあああああ!!」
幽助は意を決すると、五人に向かって走り出した。
「それは、お前だ!!」
「え?」
「ええー!?」
「オレ!?」
「うおおりぃやあああ!!」
拳に霊力をこめ、幽助は桑原を思いっきり殴った。
「うわあああ!!」
殴られると、桑原の顔は柳沢になり、そのまま後ろふっとんでいき、後ろにある絵画に激突した。
「あぁ……」
幽助の予想通り、桑原がニセ者だったことと、本当にニセ者がいたことに、ぼたんは驚いていた。
「よ、よくわかりましたね…。なぜ、桑原さんと思ったんですか」
「こいつが一番殴りやすかった。殴りなれてるからな。そんだけだ」
「フッ、なるほど」
「もう少し言えば……………多分、蔵馬と飛影と瑠璃覇はオレと違って、テメーらにつかまるほどマヌケじゃねーからな」
「飛影、耳が痛いんじゃないですか?」
「フン」
「となれば、残るはぼたんと桑原。もしテメーらが、一番弱いぼたんを捕えて、利用するほどのゲスなら仕方ねェ。たとえここでしくじっても、出直して必ずぶっつぶす。そう思って桑原にした」
「幽助…」
幽助の答えに、ぼたんは感動して目じりに涙を浮かべた。
「すばらしい!!感動しました」
「ふざけんじゃねーー!!さあ、桑原を返せ!!」
「次はあんたの番だよ!!」
「いや、オレには出番はありません。桑原さんを返して、それで終わりです。その前に、黒幕に登場してもらいましょう」
城戸がそう言うと、城戸の後ろの扉が開いた。
「ゲ!!」
「えぇーー!?」
そこから入ってきた人物を見て、幽助とぼたんは驚きの声をあげた。
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