03
夢小説設定
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何だか意味の分からない夢を見た。
親父や神楽が出てきたり。
………夏海が出てきたり。
そんなことを悶々と考えていると、夏海の声が聞こえる。
「神威、どうしたの?さっきから呼んでるのに返事ないから心配したよ」
目の前には夢に出てきたときの夏海とは正反対の夏海。
どうやらずっと俺を呼んでいたらしい。
「あ、あぁ、ごめぬ」
「いやいやいや、ごめぬじゃなくてちゃんと言ってよ」
「ははっ、ごめんごめん」
わざと外してみたら怒られてしまった。
謝ると夏海はぷくーっと頬を膨らます。
「もー……あ、そうだ、私ちょっと出掛けてくるね」
夏海は突然思いついたように言った。
その時の俺は気づかなかった。
もっと早く気づいてればよかった、なんて馬鹿だったんだろう俺、って思った。
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ちょっと出掛けるといってから数時間は経った。
流石に遅い。
まさか事故にあったのではないか、と心配になる。
阿伏兎の所に言って聞いてみると、知らない、と言われた。
夏海の父親代わりの阿伏兎が知らないなら他に誰が知ってる?
その時に朝見たあの夢がよぎる。
あれが正夢になるだなんて確証は出来ない。
だけどなんかなりそうな気がして俺は夏海を捜しに行った。
船内にはいなかった。
だとすると、江戸しかない。
俺は急いで江戸に向かった。
夏海が行きそうな場所を隈無く捜す。
だが、夏海は見つからない。
正夢になったのか……?そんなことを思っていた時だった。
雨がポツポツと降り始める。
辺りは雨で灰色に見える。
歩こうと思って前に一歩踏み出した時だった。
「…………夏海?」
夏海が雨に打たれながら立ち尽くしていた。
俺は夏海の下へ走る。
走る度にバシャバシャと水溜まりに足が入る。
今まで捜していた夏海が何故ここにいるのか不思議に思った。
「夏海、なかなか帰ってこないから俺捜したんだよ?」
話しかけても夏海は何も言わない。
そう思って俺が夏海の肩に触れた時だった。
ビクリと夏海が震える。
「夏海…… ?!」
夏海の服は汚れていた。
いつも真っ白なチャイナ服は土などで汚れて所々茶色になっていた。
何があったのか、俺は夏海に聞く。
話しかけると夏海は顔を上げ、ポロポロと涙を流す。
そして口を開く。
「……なさい……ごめん、なさい……」
心配になって何度も話しかけるが、夏海はただ涙を流しながらごめんなさい、と謝罪の言葉を言うだけ。
「……大丈夫だよ、夏海は何も悪くない、何も悪くないんだ……」
俺は夏海の頭をポンポンと優しく叩いた後、背中に手を回し、子供をあやすように優しく叩く。
雨は止むことを知らず、強さを上げて更に降った。
俺たちは滝に打たれるようにその場に立っていた。
To be continue...
09.11.23 お題配布/rim.