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私は父さんの言っていたように、食堂に来てみた。
「えぇ…… ドコにあるの?」
「上の戸棚にあるんじゃない?」
ガサゴソ探っていたら、誰かが教えてくれた。
「あぁ、上の戸棚ね。
まだ探してなかったや。
教えてくれてありがと…ね…?」
お礼を言うために振り向いてみたら、いた。
いたんだ、神威が、何故か。
「俺に内緒で何するの?」
「ギクッ)べ、別に、ただ父さん最近忙しそうだったから甘いものを作ってあげようと思っただけだよ?」
戸棚の中をガサガサ探しながら神威に言った。
「へぇ~… コレを阿伏兎にねぇ…?」
神威から発せられた言葉には“コレ”
コレって何?と思いながら神威の方を見ると…
「コレ、なーんだ?」
ソレを見た瞬間、私は固まった。と同時に鍋やらフライパンやら料理道具の雪崩発生。
頭に当たって痛いよ。
ハッと我に帰ってすぐさまソレを取り返すように神威の元へ走る。
「ちょっと!返してよっ!
……うわっぷ!!」
下に落ちていた料理道具に足をつまづかせてしまって、神威の胸元へ顔面アタック。
「(あ、神威の匂い…)」
私と会うときはいつも神威から血の匂いがしない。
私は神威の匂いが好きだ。
「(…………。じゃなくてっ!!!!)」
上を向き、神威が持っている紙(ソレ)へと手を伸ばした。
私が必死に手を伸ばしてとろうとしてもなかなか取れない。
「(もしかして身長縮んだか?!)」
そんなことを思いつつ、必死に手を伸ばした。
「か、返してよ~…っ」
「ねぇ、なんでこんなの作ろうとしたの?」
いきなり神威にそんなことを言われ、伸ばしていた手を下ろす。
「えっと…それは…今日はクリスマスだから…
それで、神威になんか作ろうと思って………」
目線を合わせないようにしていると、神威に顎をクイッと上げられた。
「……神…威」
そんなに深い蒼の瞳で私を捕らえないで……
吸い込まれてしまいそう…
「そんな潤んだ目で俺を見て…
何?誘ってるの?」
最後の言葉を聞いた瞬間、顔が紅潮した。
「なっ……!」
慌ててると神威はフッと微笑んだ。
「嘘だよ」
「…えっ?」
“嘘”と言った神威の目は何故か哀しみを帯びていた。
そんな瞳を見ているのに限界だったのか、私は神威に抱きついた。
「…っ…夏海?」
私がいきなり抱きついたから神威は驚いていた。
「…少し……このまま…」
私がそう言ったら、神威はそれに応えるように、私を抱きしめ返した。
--------------
アレから数時間後。
無事神威にあげるケーキを作り終えた。
ケーキの形は神威の顔。
それを神威に見せたら、
「自分で自分を食べるって変な気分だネ」
とか言ってた。
部屋で2人きりのクリスマスを楽しんだ。
外ではしんしんと雪が降り始めた。
「……神威」
私は神威の名前を呼んで、すり寄った。
そうすると神威は抱きしめてくれた。
その行動が私は嬉しくて、微笑んだ。
ねぇ、神威… 知ってる?
私、まだ神威に言ってないけど…
私… 神威のことが───……
…………好きなんだよ。
─君の温もり抱きしめて─
⇒
「えぇ…… ドコにあるの?」
「上の戸棚にあるんじゃない?」
ガサゴソ探っていたら、誰かが教えてくれた。
「あぁ、上の戸棚ね。
まだ探してなかったや。
教えてくれてありがと…ね…?」
お礼を言うために振り向いてみたら、いた。
いたんだ、神威が、何故か。
「俺に内緒で何するの?」
「ギクッ)べ、別に、ただ父さん最近忙しそうだったから甘いものを作ってあげようと思っただけだよ?」
戸棚の中をガサガサ探しながら神威に言った。
「へぇ~… コレを阿伏兎にねぇ…?」
神威から発せられた言葉には“コレ”
コレって何?と思いながら神威の方を見ると…
「コレ、なーんだ?」
ソレを見た瞬間、私は固まった。と同時に鍋やらフライパンやら料理道具の雪崩発生。
頭に当たって痛いよ。
ハッと我に帰ってすぐさまソレを取り返すように神威の元へ走る。
「ちょっと!返してよっ!
……うわっぷ!!」
下に落ちていた料理道具に足をつまづかせてしまって、神威の胸元へ顔面アタック。
「(あ、神威の匂い…)」
私と会うときはいつも神威から血の匂いがしない。
私は神威の匂いが好きだ。
「(…………。じゃなくてっ!!!!)」
上を向き、神威が持っている紙(ソレ)へと手を伸ばした。
私が必死に手を伸ばしてとろうとしてもなかなか取れない。
「(もしかして身長縮んだか?!)」
そんなことを思いつつ、必死に手を伸ばした。
「か、返してよ~…っ」
「ねぇ、なんでこんなの作ろうとしたの?」
いきなり神威にそんなことを言われ、伸ばしていた手を下ろす。
「えっと…それは…今日はクリスマスだから…
それで、神威になんか作ろうと思って………」
目線を合わせないようにしていると、神威に顎をクイッと上げられた。
「……神…威」
そんなに深い蒼の瞳で私を捕らえないで……
吸い込まれてしまいそう…
「そんな潤んだ目で俺を見て…
何?誘ってるの?」
最後の言葉を聞いた瞬間、顔が紅潮した。
「なっ……!」
慌ててると神威はフッと微笑んだ。
「嘘だよ」
「…えっ?」
“嘘”と言った神威の目は何故か哀しみを帯びていた。
そんな瞳を見ているのに限界だったのか、私は神威に抱きついた。
「…っ…夏海?」
私がいきなり抱きついたから神威は驚いていた。
「…少し……このまま…」
私がそう言ったら、神威はそれに応えるように、私を抱きしめ返した。
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アレから数時間後。
無事神威にあげるケーキを作り終えた。
ケーキの形は神威の顔。
それを神威に見せたら、
「自分で自分を食べるって変な気分だネ」
とか言ってた。
部屋で2人きりのクリスマスを楽しんだ。
外ではしんしんと雪が降り始めた。
「……神威」
私は神威の名前を呼んで、すり寄った。
そうすると神威は抱きしめてくれた。
その行動が私は嬉しくて、微笑んだ。
ねぇ、神威… 知ってる?
私、まだ神威に言ってないけど…
私… 神威のことが───……
…………好きなんだよ。
─君の温もり抱きしめて─
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